2019年11月16日土曜日

丹波市春日の妙高山

この山は丹波市春日町の東にあります。山頂近くにある神池寺まで北から道路があって、かなりスリリングな道のようですが車でも上がれます。しかし登山は西の日ヶ奥渓谷からが一般的のようです。舞鶴若狭自動車道を潜って舗装道路を歩くと、日ヶ奥渓谷キャンプ場があり、駐車場もあります。ここには元禄3年の「南無大悲観世音菩薩」碑があります。ここからは車は入れず、渓谷沿いの未舗装道路を歩きました。日ヶ奥渓谷散策道で神池寺まで2.5Kmとなっています。すぐに分岐があって、まっすぐは渓谷沿いの林道滝ヶ鳴線、曲がると林道赤尾線です。真っ直ぐだとすぐに着いてしまいそうだったので、寄り道のつもりで赤尾線を歩きました。ジグザグに山を登り、やや道が荒れてきた谷の突き当りに四差路があって南に登るのは「赤尾線へ」となっていましたが(と解釈したのですが)、まずは神池寺へ行こうと神楽道を下りました。

「谷山の神 五本木」という札がありましたが、何のことだかよく分かりません。良い道になって「谷山の神」という札のある所で渓谷に戻りました。さらに登っていくと、「小峠」という峠に着きました。お地蔵さんは、かつてはあったような雰囲気はありますが、今はありません。そしてここからは道が細くなり、斜面を横切って行きます。倒木もあって荒れ気味の登山道という感じです。谷奥のターンの所では一瞬道が分からなくなりましたが、よく見ると木の橋があるのでそちらに歩き、地形図に従って荒れた道をジグザグに登ると石垣があり、林道に出ました。これを東に歩くと自動車道に出るはずですが、それではつまらないので地形図の破線道を探して神池寺の方向に歩きました。この道は荒れていますが確かに存在し、そのうちに林道に出ました。美しい植林を抜け、最後は右に曲がって坂を上がると、これも荒れ気味の県立自然公園に着きました。ここから神池寺の本堂に行ったので、参道の階段を登らずにすみました。

神池寺(じんちじ)の行者堂の脇に「展望台(標高565m)」への道標が倒れています。ここから登っていくと、本堂の裏手には実は沢山の広い平坦地があることが分かりました。明らかに建物があった跡で、神池寺のかつての繁栄を偲ばせます。道はしっかりした登山道で、多少の倒木があるくらいで妙高山の山頂に着きました。妙高山二等三角点(564.71m)があり、神社(妙高山権現神前と掘られた石灯籠あり)の跡があります(写真)。しかし展望は全くありません。

下山は妙高山から西に歩きました。最初は荒れ気味の町有林でしたが、すぐに歩きやすい尾根になりました。木の間隔も広くて開放感があります。しばらく歩いて454mピークへの登りの手前まで来ると、「赤尾道」と書かれた赤い標識がありました。真っ直ぐに454mピークに行っても問題なかったのですが、赤尾道が気になったので、そちらに降りて行ってみました。しかし荒れた谷があるだけで、道はありません。歩きにくい谷を降りると、登りに通った「赤尾線へ」に出てきました。よく見るとこの標識はこの地点より下を指しているようにも見えて、結局これらは林道赤尾線を指しているようでした。

赤尾線を降りて戻ると登りと同じ道なので、西に道を歩きました。この道には「奥の谷へ 坂口へ」という道標がありましたが荒れ気味で、地形図で破線道が折れ曲がっている所で消えてしまいました(真っ直ぐ行く道はあった?)。ここからは破線道を探して北に植林を降りていったのですが、道はなく、そのままなるべく尾根を探して降りました。標高が下がっても道がある様子はなくて、適当に林の中を降りました。途中から西に斜面を横切って破線道を探しましたがやっぱり見つからず尾根を降りるもののシダが生えていて苦戦し、最後はシダの生えた急斜面を降りて谷に出ました。谷を降りていくと、水道施設があり、すぐに道路に出られました。

下山は大失敗です。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「市島」です。

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