2018年9月2日日曜日

智頭町浅見の北の山

数日前に智頭町の北股川沿いにある西野の集落から北に峠道を辿りました。その時に浅見に下山した尾根が気持ちよかったので、今回も同じ付近を歩いてみました。登り口は浅見を流れる浅見谷川です。前に下山に使ったのは谷の西側の主尾根ですが、今回は主尾根の東側の支尾根を登りました。谷川を歩いていくと、道路は川の東側に渡りますが、西側の尾根の先端の下に「浅見本谷まぶ」という説明板があります。まぶ(間府)とは鉱山の跡のことだそうで、100年ほど前に掘られたが、利益の出る鉱物は出なかったと書いてあります。この坑道入口の上から登り始めました。最初は非常に急ですが、植林の作業道の跡を探して登ると、意外と楽に登れました。それから長く植林を登りましたが、途中から自然林に変わり、最後は急斜面を標高差150mほど登ると、754mピークに出ました。前回も来ているピークで、北側は植林です。

今日は754mピークから北に降りました。こちらも植林が続きますが、たまに自然林もあります。気持ち良い尾根道です。西側から中電の巡視路が登ってきて、八東大内線41鉄塔に着きました。1系統にしては高い鉄塔です。尾根の東斜面に立っているので、東に展望があります。この付近に落ちている石は全て石英で、露出している岩も石英でした。西側下には林道が見えていました。鉄塔から植林を歩いて、790m+地点まで来ると、北に展望が開けます。そして尾根を東に曲がって、スリムだが背の高い八東大内線39鉄塔では南北に展望が開けます。鳥取放牧場の風力発電の風車、鳥取と日本海が見えます。鉄塔の周囲は広く伐採されているため、東に歩くには生い茂ったシダの原っぱを抜ける必要があります。そして797mピークに出ると、南側が伐採地となっています。もちろん展望があります。伐採地と言うのは木が生えてないという意味なのですが、周囲は植林ではなく自然林なので、なぜ木が無いのかよく分かりません。低く灌木がネマガリダケのように地を這うように生えています。尾根上も草がなく、砂地になっています。そして東に少し降りると、また木の生えてない場所に出てきました。ここには北側に大きめのお地蔵様が鳥取の方向を向いて立っています(写真)。かなり風化してお顔はほとんどわからないのですが、文字は頑張れば少し判読できるかも知れません。確かにこの鞍部は浅見谷川のつきあたりで、大江経由で鳥取に行くなら最短の峠です。しかし峠の両側も急斜面で、北側はシダが茂っており南側は砂地の斜面です。道と思えるものはありません。展望が南北ともに素晴らしい場所です。

峠から東に登って尾根を歩き、地籍調査のピンクテープだらけの分岐点から南に曲がりました。ここは地形図では破線道が描かれていますが、植林の中の道です。特に整備されていなくても歩きやすくてどんどん歩けました。暗い植林ですが、森林浴と言ってしまえば良い気分になれます。たまには自然林もあります。しばらく歩くと切り開きがあって、虫谷三等三角点(710.08m)に出ました。この南は最初は狭い尾根ですが、少し下ると広い尾根になって方向が分かりません。ここでは地形図にある林道を見つける予定だったのですが、なんとなく尾根があるので下っていくと、南に向かう尾根でした。これはそのまま歩き続ければ浅見に出られるのですが、浅見谷川の上流を見るのも目的の一つだったので、611mピークのちょっと北で西に枝尾根を見つけたので迷わずに降りました。下っていくと、予想どうりに林道の終点に出られました。ここからは林道を北に歩き、もう一本の林道と合流して南に浅見谷川沿いに降りました。途中には「通称」として谷の名前が書かれた杭があって、「かつら谷」「大木炭」「つえ谷」などがありました。未舗装ですが良い道だと思って歩いていたのですが、舗装になった付近で土石流で道が流されており、アスファルトの路面がデコボコになっていました。そこを過ぎると三の滝、二の滝と小振りですが美しい滝がありました。この谷川の滝は浅見谷川の本流にあるので、谷を登って見に行く必要はありません。最後は一の滝(浅見の滝)です。三段に分かれた大きな滝ですが木の枝に隠されてよく見えません。森林浴に適した谷なのですが、もう少し手入れが必要なようです。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「郷原」です。

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