2018年8月29日水曜日

智頭の西野集落から北の山

智頭の東、芦津渓谷に行く途中に西野という集落があります。地形図を見るとここから北に板井原へ山越えする道が描かれています。破線道なので無くてもおかしくありませんが、なんとなく必然性のある道なので確認しに行ってみました。

智頭急行の恋山形駅近くから北股川沿いの県道6号線を北上すると、すぐに西野集落に着きます。集落の中の道を北に歩くと、牛頭天王を祀った西野神社があります。小さな神社ですが彫り物は立派です。近くには墓所がいくつかあり、谷の西側にも古いものがありますが、道はその北にあります。しっかりした植林の作業道です。途中に中電の標識もあって、鉄塔の保守道路かも知れません。植林を抜けると切り開かれた草地の中に八東大内線51鉄塔がありました。鉄塔の基礎のコンクリートが鉄塔の脇にあって、平成24年に建て直したのかも知れません。ここから一気に尾根を登って行きたい気もしましたが、破線道は尾根の東斜面に描かれており、探すと見つかりました。

ここからの破線道は植林の斜面をトラバースする作業道で、倒木などもありますが意外としっかり残っています。次の鉄塔の上側を通り、倒木だらけの谷を渡りました。次の谷は渡りにくかったので谷の手前の急斜面を登り、それから北に歩いて破線道に戻りました。この先は斜面の上は自然林となり、自然と上の方を歩くようになりました。さらに尾根まで上がれそうでしたが、そうすると100m以上も余分に登ることになり、破線道からも外れるので、そのまま歩きました。しかし鉄塔が見えてくると、結局はそちらに行くことになりました。これは大内用瀬線9鉄塔で、この付近では送電線に沿って下の木が刈られています。航空写真で見ると一見歩きやすそうですが、背の高い草が茂っているので避けたほうがよさそうです。ここも送電線から北に降りて、破線道に戻りました。しばらく斜面を歩くと、上に道があることに気が付きました。登ると立派な林道で、しばらくはこれを歩いて、峠に着きました。

峠には文化8年のお地蔵様があります(写真)。これは峠地蔵(640m)だそうです。ここは板井原では西野越と呼ばれています。いろいろな道標があり、地面に落ちているものもあって、「板井原集落 西野集落(通行不)」「海上山 Bコース」「毛谷登山口」「板井原集落(Bコース) 海上山(Aコース)」などなどありました。ここを通っている林道は「森林作業道ツエガ逧上線」だそうです。コースはよく分かりませんが、とにかく大内用瀬線11鉄塔に行って、北に尾根を歩きました。鉄塔付近は中電が植林したようですが、あまり成功しているようには見えません。ここからは篭山の反射板が見えました。北へ向かう尾根は気持ちよく、途中から自然林となりました。北側すぐ下に林道があります。尾根が北西に分岐する場所には「藤見平(鳥取市展望)」という札がありましたが、展望はありません。東寄りにに尾根を歩くと板井原へ下山する道があり、「板井原林道」「展望広場 Bコース」という札がありました。展望広場がどこかは分かりません。この場所には八東大内線43鉄塔が立っていましたが、地形図ではちょっと東寄りのピークを送電線が通っています。おそらく建て直した時に移したのだと思います。東のピークは切り開かれており、中電風に植林されています。さらに東に歩き、植林の754mピークに着きました。

ここからはまっすぐに南に下山しました。長い尾根で、ほとんどは植林です。最初は少し急勾配があり、迷いそうにもなりましたが、その後は歩きやすく、背中に雷の音を聞きながら急いで降りました。最後に尾根先で破線道が曲がっている所は新しい伐採用の林道が作られており、ちょっと苦労して林道に降りました。西に歩くと地形図のように舗装道路に出られました。この付近にはログハウスが数件あり、「浅見ログハウス」だそうです。付近には滝がいくつかあって、案内板がありました。GoogleのStreet Viewは頑張って浅見谷川をかなり遡っていますが、すれ違いの難しい道です。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「郷原」です。
「郷原」

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