2007年9月9日日曜日

間違った道で登った黒谷三角点

黒谷三角点は,山崎から国道29号線で姫路に帰ってくるときに,安志から林田川沿いに走るときに東に見える山の上にあります。かなり険しい山ですが,高圧線が通っていることと,山の北側の沢に道があるようなので,登れるのではないかと思って行ってみました。車で29号線を走り安富町長野へ行き,川を渡ってタキロンの工場を過ぎると,右手に大きなマンションが見えます。左手は花温泉です。この付近に車を止めて,歩き始めました。

「点の記」を見ると,この谷の道を終点まで行って,そこから急斜面を登っているのですが,地形図では谷の破線道は二本あり,終点で繋がっています。北側の道はマンションの前からいきなり草ぼうぼうで,石を積んだ祠のようなものもあって山道の雰囲気が漂っているので,こちらの道を選びました。これは多分間違った道なんでしょう。

この道は幅はありますが草が生え放題です。左手に赤い「火の用心」があり,これが北側の鉄塔への巡視路の入口です。後で南の尾根から見ると,この送電線の下の木はきれいに切られていて,あまり楽しみのない登りのようでした。しかし,そこを登らずにまっすぐ行っても,楽しみがあるわけではありません。道はそのうちに終わってしまいます。地形図ではループ状に描いてあるのですが,地形図を恨んでもしかたありませんので,目の前の尾根を登り始めます。地形図で言うと,北側の破線道が南に走っている地点当たりだと思います。したがって,この付近の尾根に登る道としては最も傾斜の緩い道で,正解であったと言えなくもありません。急斜面の植林の間を登りますが,倒木もあって苦労しました。尾根に出てきて場所を確認すると,369mピークから南に進んだところにある小さな400mピークの北側でした。傾斜が最も緩い斜面を登ったことになりますが,それにしては急勾配でした。

あとは楽な尾根歩きが少し続きました。400mピークの南の鞍部は,ひょっとすると西側から道があるのかも知れませんが,明確ではありません。この辺りは馬の背のような稜線道がありますが,倒木のある場所もあり,基本的に道はありません。488mピークの前で,東に向かう尾根との分岐がありました。東に足を伸ばしたいのは山々ですが,そうすると帰って来られません。488mピークに向かいました。この辺りまでは,比較的歩きやすかったと思います

さらに尾根を西に進んで三角点を目指すと,倒木が増えてきます。斜面に降りたり倒木を乗り越えたり潜ったりして進むと,やっと黒谷三等三角点(493.8m)です(写真)。付近は当然のように藪で,展望はあまりありません。しかし,時々植林の間から北側の尾根が見えることがあります。三角点の南には広い平坦地がありました。この山の名前は,当田山というようです。

ここからは下りですが,これが大問題でした。いざとなれば北の植林を降りられるとは思いましたが,非常な急斜面で,場所によっては植林されていない場所もあるので,危険も伴います。一番楽そうなのは,平坦な尾根を北西に進み,尾根から下がったところにある送電線の鉄塔に出て,巡視路で降りるというものです。この作戦に従って西へ進んだのですが,藪と倒木が意外と厳しくて難儀しました。

へとへとになって北西へ尾根を下っていくと,赤い「火の用心」の板が二枚ありました(一枚は倒木の下にありました)。ここでは二つの低い尾根に鉄塔があり,それを繋ぐ巡視路が尾根の高い位置を経由しているのです。巡視路の内で北に向かうものを選んで降りていきます。急勾配ですが,さすがに関電の巡視路だけあってプラスチック階段がたくさんあります。ほどなく鉄塔に到達し,さらに巡視路を下ると,マンションが見えてきます。このマンションの南側は急斜面に面しており,住民の皆さんは毎日森を見て暮らしておられるようです。巡視路はまだまだ続きますが,最後はタキロンの工場に出てきました。

今回の登り方が正解であったとはとても思えません。しかし地形図を見る限りではどこも等高線の間隔は狭いので,楽に登る方法があるとも思えません。いずれ異なったルートにも挑戦したいと思っています。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

2007年7月29日日曜日

林田八幡三角点

林田の八幡神社の北側の山に,八幡三角点という四等三角点があります。標高は315.9mとのことで,たいした山には思えません。というのが,大間違いでした。

登山ルートは皆目データがないので,「点の記」を見ました。八幡神社から東にひと山越えた所に奥池という溜池があり,その北側まで自動車で行って,そこから三角点までほぼ一直線に登っています。時間は60分掛かっていますが,尾根沿いということで歩きやすそうです。標石調査は平成13年12月14日に行われているので,情報としての確度は高そうです。というのが,また大間違いでした。

奥池への道は奥池の東側にチェーンが掛かっていて,北側までは車では行けませんが,問題はありません。奥池の北で,点の記のルートを探しますが,この付近は崖になっていて登れそうもありません。更に西に歩くと藪の向こうに道のようなものがあり,行ってみると山道でした。割と良い道ですが,すぐに鞍部に達します。八幡神社側に降りる道のようです。この鞍部から北に無理矢理登る手もあったのですが,道が全く無いようで,躊躇して戻りました。これは正解だったかも知れません。

奥池の北側にははっきりした登り口が無いので,奥池の東側から北に延びる道を行くことにしました。これも余り良い道ではありませんが,この付近で山に向かっている道はこれだけです。すぐに分岐があり,左側を行くと左手に沢があり,沢沿いの登山道となります。

この道は手入れが悪く,場所によって倒木もあれば笹藪もあります。歩きにくいのですが,とりあえず道はこれしかないので登っていきます。最後は沢が細くなってきますが,それでも沢の突き当たりまで行って尾根に乗るつもりでした。しかし,道は無くなり,倒木や笹藪が増えてくると進めなくなり,遂に西側の斜面を登ることにしました。ここは雑木林で,急勾配ですが登れました。しかし,その後尾根までも藪の連続です。

ようやく尾根に出ましたが,この地点は三角点からは遠く離れた,連山の東寄りでした。北の山田三角点に延びる尾根に近い場所です。ここから尾根を三角点目指して西に歩きます。流石に尾根道は歩きやすいのですが,かなりアップダウンがあります。まず300m+のピークを越え,一度下がってから三角点に続くピークに登ります。この辺りから尾根には笹が生えており,尾根伝いには歩けなくなりました。北側斜面を少し降りると斜面に道のようなものがあるので,それを伝って歩きますが,斜面に付けられた細い道なので上手に体重をかけないと滑り落ちてしまいます。

三角点の近くまで来ると,三角点を探しに尾根に出なければなりません。笹をかき分けて三角点を探すと,笹藪の中に三角点を発見しました(写真)。周囲はひどい藪で,点の記の記述とは雲泥の差です。

帰りは尾根伝いに東に行って奥佐見の方に降りるつもりだったのですが,三角点まで登りに2時間も掛かっており,素直に奥池に降りることにしました。とは言え道はありませんので,300m+ピークの西側の鞍部まで引き返し,そこからまっしぐらに南に降りました。すぐに沢が見つかり,沢沿いに歩きましたが,途中から藪がきつくなり,場所によっては沢を歩きました。水はほとんど無かったのですが,岩の上は歩きにくいものです。最後は植林になったので,ほっとしました。出てきたのは,最初に入って行った道のすぐ西側,しめ縄の張ってある岩の横でした。

葛城山のトラウマ(2006年10月)があるので,笹藪は苦手です。しかしどうして林田には笹藪が多いのでしょうか?冬にリベンジを考えていますが,笹は冬でも強さはほとんど変わりませんから,また敗退しそうな気がします。

その後、この山が松尾山という名前だということを知りました([1])。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

2007年7月22日日曜日

護持三角点

夢前町護持の山に,484mの護持四等三角点があります。この付近は石切場が多く,削り取られた山もあるのですが。この三角点の付近は無傷です。三角点に登って来るだけでは芸がありませんが,芦田の方から尾根伝いに歩けば,尾根歩きも楽しめるかなと思いました。

出発点は芦田です。バス停から西に上菅小学校の方に歩くと,尾根に登る道があります。これを登ると尾根に出るので,そこから尾根伝いに歩いていきます。さして急勾配は無いのですが,長い尾根歩きです。尾根をはずすことはまずないでしょう。時たま菅生川が見えますが,展望はあまりありません。特にこの日は雨上がりで,降った雨が蒸発してできる霧でほとんど何も見えません。

この付近には植林もありますが,尾根にはあまり倒木はありません。はっきりした尾根道のある部分もありますが,道の分からない所や,藪の間を抜けざるを得ない場所もあります。特に,479mピークに近づくと背の高い草や灌木の間に倒木があり,尾根を歩けないので迂回して斜面の植林の中を通りましたが,これも斜面を降りすぎると勾配がきつすぎて歩けません。何度か決意を固めて藪を突破し,479mピークに着きました。

ここからは西に進路を変えて,しばらくは比較的良い道でした。一箇所,北に尾根が延びているところがあり,うっかりすると間違えてそっちに行ってしまいます。

この先三角点までは,かなり歩きにくい部分です。倒木と藪と両方ですが,背の高い草が多いようです。木を乗り越え,草をかき分けて進みます。三角点近くには尾根に倒木が折り重なり,その間に大きな草が生えている場所があり,難儀しました。

とにかく,歩き始めて2時間半ほどで,護持三角点に到着です(写真)。倒木の向こうに白い杭が見えます。周囲には霧が立ちこめています。

この先は下山ですが,しばらくは尾根道があり,赤いテープのマーキングもあります。しかし,400m付近でそれも見失いました。とりあえず一番勾配の少ない方向に降りていったところ,西に向かっていました。それもどんどん急勾配になり,最後は灌木が密集して生えていたので,それを避けて植林の中を降りました。木につかまらないと足場が悪くて滑ってしまうので,腕が痛くなりました。降りたところは小さな沢でしたが,途中で水流は地下に潜っており,地上の岩だらけの水のない沢を歩いて降りました。藪をいくつも突破し,植林を抜け,出てきたのは奥護持の西方でした。

この下山ルートは失敗でした。もっとしっかり尾根に沿って歩けば,中村の二百余神社の付近に出られたかも知れません。この神社の付近は「上菅自然の森」になっていて,神社の東側の沢には道が整備されているように地図には書かれています。尾根に登る道は無いかも知れませんが,こちらから登ってルートを逆に回るのが正解かも知れません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★★

2007年6月30日土曜日

小坪三角点から芦田三角点

小坪三角点と芦田三角点は,菅生川の支流である坪川(菅生澗の付近で分かれる)と菅生川に挟まれた山にあります。登り口は夢前町小坪の若王子神社にしました。この神社の建築は文化財的に価値が高いそうですが,見て回ってもよくわかりませんでした。もっとよく分からないのは山への登り口で,神社の裏に沢のようなものがあるのですが,藪がきつくて辿るのは容易でありません。そこで思い切って神社の北側の尾根に登りました。急斜面の植林ですが,さほどの苦労もなく尾根に出ました。ここから西に進むと南北に走る尾根に出るので,それを北に辿りました。

時々シダが生えていますが,藪と言うほどでもなく,しばらく歩くと小坪四等三角点に出ました。この付近からは南側の展望があります。この先も尾根を北に進みますが,藪の間の小道で,なかなか良い感じです。尾根が下りになると,そこには鞍部を通る道(踏み跡程度ですが)がありました。大坪から芦田に抜ける道のようです。ここから北は,また登りです。303m地点まではやや急勾配ですが,この先にはところどころ岩場があり,西側の展望が得られます。写真はこの尾根からバーズタウンを望んだものです。

この先も雑木林の尾根で,ほとんどは開けています。場所によっては木々の間隔が狭くて苦労する場所も何ヶ所かありました。とにかく鞍部から1時間ほどで,457.5mの芦田三等三角点に到着しました。特に視界が開けているわけでもありません。

ここからは下りですが,北側は石切場なので近づかずに南西の尾根を降りました。ここには珍しく赤いテープのマーキングがあります。しかしそれも途中で見失って,最後は急斜面の植林を降りるといういつものパターンになりました。この尾根は芦田と古瀬畑の二方面に分かれていますが,私が降りたのは芦田側の尾根でした。もっと上手に道を見つければ谷あいの溜め池に降りられたかも知れないのに,とかいろいろ反省はありますが,とにかく無事に降りられました。

三角点二つをぐるっと一周というのは悪いコースではありません。倒木に悩まされることも無く,良いコースだと思います。このコースだと,バスで行くときは,夢前川沿いのバス停から小坪まで歩く必要があり,ちょっと疲れます。しかし,芦田を起点にして南側から登れば,周回コースにもなります。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆

2007年6月16日土曜日

山崎の上ノ山から塩野三角点

山崎町の南東に,いくつかの通信塔がそびえている山があります。これらの塔への保守道路は川戸にあります。草が茂っていますが歩いて登るには全く問題のない道で,NTTの川戸無線中継局まで登れます。展望も良く,手頃な散歩道です。近くには関西セルラー山崎通信所・ツーカーホン関西山崎ベースステーション,NHKの山崎テレビ中継放送局,兵庫県山ノ上無線中継所など,賑やかです。川戸三角点は草むらに隠れているので,見つけるにはちょっと苦労します。

ここから東に尾根伝いに歩こうとしたのですが,ネットがあったりして歩きにくく,結局保守道路を途中まで降りて,東側の尾根に登り直しました。通信塔群のあるピークとは小さな鞍部で隔てられており,そのあたりから登れます。

ここからしばらくは山林歩きでしたが,突然視界が開けたと思うと,いきなり立派な舗装道路が尾根を横切っていました。地形図にはありませんが,川戸から中国自動車道の方へ尾根を越える道路が完成しています。この付近は切り通しになっており,木がないので適当な場所に立つと山崎町の町並みが望めます(写真)。尾根からでは木が多すぎてほとんど展望はありません。

ここから東側は単調な尾根歩きとなり,じきに送電線鉄塔(山崎線八)に着きます。ここからしばらくは巡視路を歩きますが,塩野三角点を見に寄り道しました。この付近は平らな植林地帯で,倒木もありますが歩けないことはありません。背の高い,割と細い木が多く,風が吹くとそれが揺れてお互いにぶつかる音が聞こえます。展望はありませんが,くつろげる場所でした。

ここからは町界を南に下ります。羊歯藪を避けながら適当に降ります。また鉄塔があり,そこから鞍部までは巡視路と同じルートだと思います。塩野から川戸に抜ける道の所まで来ると,関電の6号塔への「火の用心」と,「廃寺跡 塩野自治会」の札が立っています。お地蔵さんもあります。私はここから西に川戸へ戻りました。こちら側は植林地帯で,若干倒木もありましたが,すぐに林道に出ました。

一番展望の良い場所が,山を切り崩して作った道路の脇だというのはちょっと悲しい気がしましたが,藪山とはそういうものです。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆