2020年4月24日金曜日

赤波川から洗足山

洗足山には2018/06/13に三角山から縦走していますが、今回は東の赤波川から登ってみました。赤波川の有名な甌穴群の下流端付近に、洗足山への登山道があります。これは谷道で、やや荒れ気味です。何度も流れを横切りますが、水量が多かったため靴を濡らさないように渡るのに苦労しました。谷の奥まで行くと階段で急斜面を登り始めます。ここからは斜面をジグザグに登っていきますが、ロープもあって危険はありません。しかしそれでも標高差150mほどの急斜面ですので、かなり疲れました。少し楽になったと思ったら、尾根に出ました。ここからはまっすぐに尾根を登りましたが、途中で南側に巻く道がありました。これを歩くと展望地に出ましたが、この後もこの道はなぜか尾根には上がらず、ずっと南側を歩き、2018/06/13に歩いた三角山からの道と合流する手前で尾根に戻りました。合流してからは気持ちの良い植林の主尾根を歩き、展望地を過ぎ、ややきつい登りから洗足山山頂に着きました。洗足谷山一等三角点(73618m)や案内板があります。

ここからは南に縦走で、743mピークは三角点より高く「隠れ洗足山」と書いてありました。鳥居野への下山道があり、さらに南には六郎木小屋という小屋がありました。植林の尾根を南に歩くと、享和3年のお地蔵様(写真)のある峠があり、西は川中、東は板井原となっていましたが、案内板によると難路とのことなのでパスしました。ここを東に降りると谷伝いで板井原に直接降りられるはずですが、航空写真で見ると林道があって、尾根からも見えていたので、これを使えば荒れた谷を降りなくても済むのかも知れません。2018/12/01に来た、自然林になってきた尾根を南に歩くと、601mピークを過ぎて空堀があり、樅尾城跡に出ました。ここも標高601mです。

樅尾城跡から東に行くのに、何段かの曲輪の先に赤いマーキングが南の鉄塔の方に付いていたので、そちらに行きました。黒いプラ階段があるとは言え、途中でなくなりますし、砂地で滑りやすい急斜面です。ここには大内用瀬線26鉄塔があり、展望は素晴らしいのですが、期待していた東側斜面をトラバースする保守路は無く、危険なトラバースで尾根で戻りました。そして尾根が東に曲がる付近からは南側は木が生えておらず、この様子は智頭からでも見えます。展望は最高ですが、崩落を防ぐ作業が続けられているようでした。そして峠地蔵と呼ばれるお地蔵様のある所から、板井原へ下山しました。この道は最初はとても歩きやすい道で、新緑や白くなったミツマタを楽しめました。しかし谷に出てきて、方向がわからなくなりました。下には新しい堰堤が見えたので、そちらへ降りて行きました。堰堤だけでなく、斜面全体に緑のネットが張られており、崩落を防いでいます。しかし下山道は見つからず、適当にミツマタの尾根を降りました。降りた先は県道40号線ですが、法面が高いので降りられそうなところを探して上流側に少し歩き、堰堤の所から降りました。後で見るとこの付近の法面はコンクリートではなく土の崖なので、少し頑張れば降りられたと思います。なお、正しい下山道は堰堤のあった谷を降りずにさらに北に行って県道に出ます。その地点には鉄の階段が二つあったのですが、下の階段は崖が崩落して流されていました。

あとは県道40号線で赤波川に沿って下山しました。途中に廃村となった板井原の集落があり、工事をしていました。50年近く人が住んでいないようで、建物が崩壊しつつあります。瓦礫の中のプーさんの縫いぐるみなど、涙を誘うものもありました。神社は昭和6年の鳥居と小屋はありましたが、本体は無くなっていました。どこかに合祀されたのでしょうか。赤波川を下っていくと甌穴を楽しめました。説明板もあって、ほとんどは県道から見えるのですが、工事の車が通るのを気にしながら眺める羽目になりました。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「智頭」です。

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