地形図を見ると、養父市大屋町の加保坂峠から西側は、比較的平坦な地形をしています。特に何もありそうもないのですが、のんびり森を歩くつもりで、どんな所か見に行ってきました。
加保から加保坂峠まで登る途中にはヒスイの原石が露出している所があります。ちょっと見学してから、峠のミズバショウ公園に車をとめました。この季節には公園は閉まっています。公園の金網の北側を金網沿いに登りました。最初は草が邪魔ですが、金網から離れて登るようになると低くアシビが生えている森になります。草が茂っている所は避けて登って、金属プレートの加保坂峠四等三角点(644.84m)に着きました。周囲はちょっと伐採してあります。
ここから西に尾根を歩きましたが、起伏が少ないのでいささか迷いました。植林が歩きやすいのですが、間伐していない細い木ばかりでした。自然林もありますが、地上のアシビが気になります。日当たりが悪いせいかあまり背は高くないのですが、歩くには邪魔です。しばらく登ると南側に林道の終点がありました。地形図でも南の林道から道が登ってきている付近です。次の広い720m+ピーク付近は小さく割れた岩が多く、氷河期に山頂の岩が割れた跡でしょうか?ピークから南西に降りると、鞍部では南に向かって水が流れていました。その先には大屋中瀬線一六鉄塔がありました。こんな山のてっぺんにある割には小ぶり鉄塔なので拍子抜けしました。1回線しかないので、北の中瀬の発電所の電気を山を越して南の加保の変電所に送るだけの送電線のようです。鉄塔の西側の植林は藪化しているので、南側の植林を巻いて742mピークに登りました。ここもアシビの生えた植林です。この西の鞍部は北側に湿地があり、そこから水が南に流れていました。平らな山頂ですので湿地があるのは分かりますが、植林を免れたのは喜ばしいことです。ここにはミズバショウは生えていないのでしょうか?そこまでの水はなさそうです。ここからは緩い登りですが、いきなり林道が横切っていました。先程の林道の続きでしょうか。面白い模様の入った岩の多い斜面を登ると平坦な自然林となりますが、アシビが邪魔です。山頂の平坦地はアシビや背の高い草が茂っていて抜けられないので南を巻いて進んで、大杉三等三角点(794.27m)を見つけました。アシビに半分覆われています(写真)。
三角点の西は下り気味ですが、途中でまた湿地を見つけました。この付近は痩せた木の植林ですが、林道がありました。付近を間伐したのか、あちこちにぬかるんだ林道があります。おかげで方向が分からなくなり、720mピークを目指していたのに逆に東を向いて750m+の細尾根を歩いていました。逆方向なのに気づかないで東に歩くと、また湿地がありました。さっきの湿地の下にあたります。ここで間違いに気付いたのですが、わざわざ泥だらけの林道に戻る気もしなかったので、ここから尾根を降りました。ここも間伐されていない植林ですが、歩き易く、問題なく南の林道に降りられました。北の林道(相地轟線)は舗装されておりGoogle Street Viewで見られますが、こちらは未舗装でところどころ水が流れて川になっています。南の林道の名前はこの付近では天谷線で、東に行くと加保坂線です。法面はコンクリートで補強されている場所も多いようでした。林道の起点は、南北の林道が西側で一緒になる所にあるようです。また、大屋町筏から峠を越えて轟に至る道は、相地轟線と合流する地点から筏側は通行止めになっていました。
一般的な意味での登山でもハイキングでもありませんが、森林浴は楽しめました。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「関宮」です。
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