2013年1月6日日曜日

古法華自然公園の北尾根


ひとつ山に登ると、次の山に登りたくなります。前日に夕陽ヶ山から善防山まで縦走した時に、谷を挟んで北に見えた尾根が岩場が多くて楽しそうだったので、登ってみました。どこから登ってよいのかわからないので、公園駐車場に車をとめて向かい側の森から登り始めました。森の山側の際には道がありますが、整備されているのはそこまでで、そこから上は藪です。まともな登山道は期待していなかったので、藪に分け入りました。最初はシバ藪、それからシダ藪となりますが、傾斜がきつくシダも背丈以上に伸びている所もあるので、通り抜けるのにはだいぶ苦労しました。基本的にはシダを避けるのですが、避けられない時には足が地面につく場所を選んで歩きました。低山なので悪戦苦闘も長くは続かず、10分ほどで尾根に出ました。

尾根はシバ藪で枝が邪魔ですが、踏み跡があります。岩場が多く、振り返るたびに遠景が楽しめます。この付近の岩は硬くて崩れないので、安心して登れます。130m+の尾根に出ると谷の南の尾根もよく見えます。岩の多い、低い松の生えた尾根を歩いて行くと、南東に面白そうな尾根が見えてきます。194mピークに向かう痩せ尾根です(写真)。しかしそこに向かうには、まず220m+ピークに登らねばなりません。相変わらず藪っぽい尾根ですが、踏み跡はずっとあります。220m+ピークはこの連山の最高峰ですが、南側が岩場で展望が良いほかは足を踏み入れたくない藪です。ここで南の痩せ尾根への踏み跡を探しました。急斜面なのでどこが道かはわからないのですが、なんとなく藪が薄い所を降りていくと岩場に出てきて、あとは岩場と藪を交互に抜けて、鞍部に出られました。この痩せ尾根は柔らかい岩でできていますが、幅が十分あるので危なくはありません。途中に元気の良い松が生えているので、その枝と力比べをしないと通れません。194mピークは低木がまばらに生えているだけで、南側は広い岩場となっています。足元にはキャンプ場が見えており、ここを降りて下山することも可能だったと思います。しかしまだ時間もあったので、220m+ピークに戻りました。ほぼ同じルートで戻れたので、多分踏み跡があったのでしょう。

220m+ピークからさらに東に歩き、次は尾根を北東に降りました。ここは藪化しており、踏み跡も消えていました。無理やり藪を抜けると鞍部に道がありますが、その先もシダ藪になります。それを抜けると190m+ピークへ向かって藪っぽく岩の多い登りです。ピークに出ても藪っぽいのですが、展望はあります。ここで、次に行きたかった北の140m+ピークへどう行くかが問題でした。とにかく北に尾根を降りましたが、踏み跡はありません。ひどいシバ藪なので枝を折りながら歩かねばなりません。鞍部に降りてくると、古い高圧ボンベが転がっていました。普通のボンベではなく、端から鉄のパイプが延びています。このパイプは尾根上を西にずっと延びており、140m+ピークの北側に消えて行きました。パイプに沿って鞍部のシバ藪を抜けて、登りになってくると岩場となり、シダが茂っていました。ここを抜けるには、シダと岩をよく観察して一番登りやすい場所を選ぶ必要がありました。急勾配なので注意が必要です。しかし標高差はそんなにないので、すぐに山頂に出ました。このピークは南側から見ると大きく崩落しており、垂直の崖の下に大量の石が積もっています。しかし上に立ってしまうとそんな様子は見えず、今日歩いてきた尾根がよく見えるだけでした。そのまま西に尾根を降りていくと、またシバ藪となり、さらにシダ藪となりました。しかしこちら側は勾配が反対側よりも緩やかで、シダ藪にも踏み跡がありました。シダ藪を抜けると石積みの上に建てられた崩壊した小屋がありました。ここには鉄パイプが繋ぎ込まれていました。何の施設か、全く分かりません。ゼンリンの地図を見るとこの付近には道が延びています。ここから下も踏み跡が続き、歩きやすくなります。南側には鉄パイプが西に延びていましたが、山裾になると見えなくなりました。最後は林から笹薮の中の小道に出てきました。それを西に歩くと、地形図の林道に出てきました。

古法華自然公園はよく整備されていますが、その南北の尾根にはまったく手が入れられていません。北の尾根にもマーキングはまったくありません。この尾根にもっと適当な登り口があるのかどうか分かりませんが、尾根の西端の畑の上から入るのが常道だろうと思います。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「笠原」です。

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