2013年1月5日土曜日
加西の夕陽ヶ山・善防山・笠松山
加西の善防山はよく知られた山ですが、その南に延びる尾根が法華山から見て美しかったので、[1]を参考にして歩いてみました。
夕陽ヶ山から歩こうと決めていたのですが、最初の難問はどうやって夕陽ヶ山に登るかでした。尾根の西の端にある萬歳橋付近の山裾に少し入ってみましたが、灌木の藪でシダも多く、歩く気になりません。尾根の端の北側は川があるため山裾には行けませんが、古法華自然公園の駐車場の方へ少し歩くと、川に堰堤のようなものがあって、簡単に渡れました。しかしここもシバ藪で、枝を払いながら登ると今度はシダが密集していました。シダを避けると谷沿いに登ることになり、その上は岩盤でした。岩盤は滑落の危険がありますが、ひどいシダ藪は全く登れなくなります。結局なるべくシダ藪は避けて岩場を登りましたが、場所によってはシダ藪を正面突破した所もあります。岩場が多いので展望は良く、登るにつれて北の深山や笠形山などが見えるようになります。そして30分以上の悪戦苦闘の末、三角点がいきなり現れました。夕陽ヶ山四等三角点(227.59m)です。確かにこの山からは西側が開けており、夕陽はきれいだろうと思います。赤白の棒もありましたから、もっと楽に登るルートがあるのかも知れません。夕陽ヶ山から登ったのは、夕陽ヶ山の斜面を降りるのは余りにも危険そうだったからですが、この予想は正しかったと思います。
夕陽ヶ山からは東に縦走です。尾根にはしっかりした道が付けられており、枝が邪魔なことはあっても歩くに困ることはありません。岩の多い尾根なので、低い松が多く半袖だとチクチクするかも知れません。展望はずっと素晴らしく、南には法華山が見えますし、東には善防山、北には笠松山が見えます。地形図どうりにアップダウンを繰り返しますが、ピークはほとんどが岩山です。おかげで展望も良く、登るのも楽でした。大柳ダムの南の200m+ピーク付近に来ると、南側に不思議な建物が見えます。地形図でも建物が4つ並んで描かれていますが、これらの建物の周囲には屋根と同じくらいの高さの土手が築かれています。火薬庫でしょうか?この付近からは、善防山も笠松山もぐるっと見渡せます(写真)。
このあとは下りとなり、ここからはシダが腰のあたりまで茂っています。ぼんやりと歩いていると道を見失う可能性があります。154mピークの東側が最低点で、南北に道がありました。ここまでは道はあってもマーキングは全くなかったのですが、ここからの登りは階段が作られており登山コースです。とは言うものの、すぐに急斜面の岩場に出てしまいました。ここは結構な難所で、降りるのは避けたいコースでした。ピークに出ると道は左右に分かれており、左に行くと「周回コース」で、岩の痩せ尾根に出ます。ここからの展望も素晴らしいものです。ここから西に下山もできますが、善防山に行くことにしました。尾根を東に降り、吊り橋への分岐を東に折れてやや急な道を上がっていくと、善防山の山頂に出ました。「第1頂上」という札が立っていますが、第2はどこでしょうか?三角点がないのが不思議です。ちょうど坐りやすい形の岩がありました。ここは城跡だそうです。
まだ時間があったので、来た道を引き返し、吊り橋を渡って笠松山に登りました。こちらも岩場の多い山なので展望は素晴らしく、ご機嫌な尾根歩きが堪能できます。岩盤も登山コースなので登りやすくなっています。笠松山山頂には展望台があり、360度の展望が楽しめます。法華山三等三角点(244.39m)はその下にあり、点の記では「状態 要移転」となっています。確かに上に展望台があったのでは測量には使えません。これだけの低山でこれだけの展望があるというのは驚きでした。
下山は「大柳ダム方面800m」に向かいました。急勾配の道を降りて、鞍部に出ると案内板があります。そのまま進めば降りられそうなので次のピークを登ると東屋がありました。青い屋根が南の尾根からも見えていました。登山コースは地形図の破線道どうりにここから南東の尾根に降りるのですが、何も考えずに真っ直ぐ進むとだんだん道が怪しくなりました。あやうく西の急斜面を降りそうになり、変だと思って道を見つけて南に行くと、広い岩場に出てきました。眺めは良いのですが道ははっきりせず、急勾配の岩を真っ直ぐに降りました。岩場の下には道があり、湖に出てきました。降りてきたところにはテープのマーキングくらいしかないので不親切だと思ったのですが、登山コースではなかったようです。降りたところで湖面の北側に沿った道があり、西にも行けましたが、これは湖面一周コースではなく、案内のあった鞍部に戻るようです。結局湖の東端まで出て、舗装道路を歩いて車まで帰りました。
ずいぶん大回りしましたが、歩いていたのは4時間半ほどでした。最初から最後まで展望が楽しめるので、素晴らしいコースでした。この付近の岩場にはガレ石はなく、崩れる心配がないので安心して上に乗れます。しかし、一つ間違うと滑落の恐れがあるので雨の跡などは避けたいと思います。
展望 ★★★
藪山度 ★☆☆ 夕陽ヶ山に登るところは別です
地形図は「笠原」です。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
お久しぶりです。
穴場の姫路の管理人、穴居人です。
記事に関係ない件で申し訳ありません。
ホームページがマルウェア感染で永久凍結になってしまったので、
仮復旧させました。
此方が新URLになります。
穴場の姫路
http://anabano.kakurezato.com/
1年半近く放置した反省を踏まえて、真面目に付き合っていこうと思います。
よろしくお願いします。
穴居人さま。最近ホームページが見えなくて心配しておりました。復活をお喜び申し上げます。
このブログの主題ではないのですが、私も山登りであちこちに行くので、ときどき面白いものを見つけます。一番印象に残っている神社は、福崎町の下瀬加庚申堂です
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=134.77945986296&latitude=34.978845192675
くくり猿が壮観でした。最近行ってないのでどうなっているか分かりませんが、機会があればお立ち寄り下さい。
コメントを投稿