2012年7月21日土曜日

鹿伏から登る赤谷山


宍粟50名山に指定されている赤谷山ですが、兵庫県と鳥取県の県境にあり、アクセスはあまり良くない山です。戸倉峠から往復するのが一般的のようですが、東の29号線から登ってみました。

宍粟市波賀町鹿伏の北の集落、「くるみの里」への入口の向かい側の道に入りました。すぐに「入山禁止」の立て札の立っている金網の戸があります。山菜を盗みに来たわけではないので、戸を開けて林道に入りました。未舗装の林道がヘアピンしている所から植林を登り始めました。林道を更に歩いて谷の北側の尾根を登るのも魅力的([1])でしたが、植林の中を鹿が3頭走っていたので、ここを登る気になりました。ちょっと登ると尾根の端に出たので、あとは尾根を力ずくで登りました。706m地点で一息つくまでは、きつい登りでした。その後も急勾配が続きます。標高900m付近に共同アンテナの残骸があり、この先はだいぶ楽になりました。

この付近の尾根は自然林で下草も少なく、気持ち良く歩けました(写真)。さらに登ってピークに近づくと笹が増えてきました。この地域の大敵チシマザサです。笹をかき分けてピークに登ると、宮中山三等三角点(995.65m)がありました。付近は伐採してあり、南に展望が開けています。ここからは低い笹の生えた尾根を縦走しました。笹はさほど邪魔ではなく、1044m地点を過ぎ、1100m+ピークでは気をつけて西に曲がりました。この先には私の持っている地形図にはない金属プレートの清木四等三角点(1140.15m)がありました。この周囲も伐採されています。この先は笹の背丈が高くなってきました。朝の雨で濡れているので、長袖を着込みました。この先の1160m+ピークには大きな水溜まりが二つありました。1162mピーク付近から先も笹藪ですが、ずっと切り開きがあります。そして県境に出ますが、県境と合流したのに気付かなかったため、県境が直角に曲がっている点で迷いました。ここを左折して、笹の刈られた県境を北に歩いて赤谷山に着きました。落折二等三角点(1216.44m)があります。木が刈られて展望は良いはずですが、霧でイマイチでした。約2時間半の登りでした。

下山は素直に戸倉スキー場に向かいました。県境をちょっと南に歩いてから東にほぼ一直線に尾根を下りました。これはとても歩き易い尾根で、自然林も快適でした。1時間もかからず戸倉スキー場の最上部に出ました。ここには建設省の戸倉基地局があります。アンテナが立っていますが、何のためのものでしょう?ここからはスキー場の中を降りるのが普通だと思いますが、それだと出発点から遠くなるのと、雪のないスキー場ではだいぶ苦労したことがあるので、南の尾根で兵坂トンネルの南に出ようと考えました。スキー場の南の谷は大伐採地で、その南側の尾根を歩きました。この付近は植林で、歩き易い尾根でした。トンネルの上を歩いてさらに東に行くと、原横行線34鉄塔がありました。この送電線の鉄塔には巡視路がないことが多いのですが、鉄塔から北に降りる道がありました。伐採で荒れた植林の谷を降りると、旧国道に出てきました。尾根の先をぐるっと歩いてトンネルの南に出られました。

登りも下りもほぼ満点の出来でした。天候が良ければ展望も楽しめたことでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「戸倉峠」です。

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