2012年6月2日土曜日
波賀町皆木の笠ヶ城山
この山は宍粟50名山に指定されており、登山記録も多々ありますが、整備された登山道は使わずに29号線から登ってみました。
登りに使ったのは皆木の西に降りてきている尾根ですが、地形図では尾根裾の形が今ひとつはっきりしません。とりあえず地形図にある墓地に行ってみて、東側の林に入りました。しかし二重の鹿避けフェンスがあって山に入れません。しばらく東に歩いて、入口を見つけました。ここから山裾に入ると、地形がいかにもおかしく、採鉄のために地形が変えられたと思われます。地籍調査のピンクテープだらけの、凸凹の多いなだらかな地形を登って行くと、急斜面の下に出てきました。ここには作業道があります。登っては行かないのですが、とりあえず尾根を探しに西に歩きました。歩いているうちに、これが[1]にある作業道であることに気が付きました。ということは歩きすぎると広路の方に行ってしまうので、急斜面を登って尾根に取り付きました。
藪山ですが、枝をかき分ける必要は無く、新緑の自然林の中を登りました。急勾配もありますが、標高450mを越すと大きな木も増えてきて、気持ち良く歩けました。主尾根に出てからは展望も多少あります。水谷川の向こうに東山が見えました。岩が増えてきたと思ったら、650m+ピークに出ました。ここはクサイソ山と言うらしいのですが、もっと良い名前はないでしょうか?ここから一旦植林の中を降りて再び登ると、笠ヶ城山の山頂に出ました。笠ケ城三等三角点(668.86m)があり、周囲は伐採してあり展望があります。一休みしようとしたのですが、アブがうるさいので先を急ぎました。この次の660m+ピークは観音屋敷跡だそうで、大谷登山口への下山道がありました。その先を少し降りたところが峠登山口への下山道で、その先の尾根は登山道ではありませんが、ほとんど植林で気持ち良く歩けました。
尾根を歩き続けると、地形図の684m地点の手前の690m+ピークは意外と尖ったピークで、宍粟市の地籍図根三角点がありました。684m地点の北の鞍部は切通しで、作業道が横切っていました。再び尾根を登って植林の中を歩くと、千間原四等三角点(769.62m)がありました。周囲は伐採してありますが展望はありません(写真)。この先は北に歩いて鞍部に出ましたが、尾根はいきなり崖になって切れています。その先を林道が横切っていますが、周囲の地形はかなり人工的な感じでした。新しいコンクリート舗装の林道が東の方に延びています。帰りは林道で広路川沿いに戻りました。この付近はマンガ谷国有林となっており、マンガ谷川上流の谷から木材を運び出しているようでした。林道沿いの平坦地は農場になっており、立入禁止の札が立っています。川沿いに降りて行くと「マンガ谷国有林過去諸聖霊位」として、古い墓石が集められている場所がありました。文政と天保の墓石が多く、説明書きによると製鉄に働いていた工人の墓と書かれていました。
登り口は、とりあえず作業道に出れば登れるので、邇志(にし)神社からでも同じだと思います。山の中を歩いていたのは、二時間半ほどでした。
展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「音水湖」です。
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