2012年4月14日土曜日

万願寺町の大字子山



この山の名前は[1]で知りましたが、何と読むのか分かりません。万願寺川と芥田川に挟まれた山塊の最高点がこの山なのですが、今回の目的はこの山並みを全部歩くことです。

南から北に歩くことにして、下道山町で登り口を探すと、墓地がありました。真っ直ぐに斜面を登ると生け垣で囲まれた墓地があり、戦死した人達の墓が15基立てられています。一番大きなものは日露戦争のものですが、数が多いのは太平洋戦争のものです。この裏手は笹が茂っていますが、歩いて抜けることができました。土砂崩れ対策がされており、何年か前に一度更地にされたようです。笹藪を抜けると林に入り、稜線に出てきました。大した距離でもなく勾配も緩やかですが、藪抜けに忍耐の必要な登りでした。

縦走に入っても、典型的な里山の藪山で、倒木の多い雑木林でした。稜線上が歩きにくい時は少し東側に降りて歩きました。標高200m位の所にコンクリート製の祠がありましたが、中は空っぽでした。ちょっときつい斜面を登ると、中山四等三角点(273.97m)に出ました。この付近は明らかに人の手が入っており、たくさん穴が掘られていました。[2]ではこの先の323mピークが芥田城(けたじょう)らしいとしていますが、こちらの方が城跡っぽい雰囲気でした。

この先はちょっと尾根道がありましたが、すぐに倒木の多い自然林に戻りました。時々東西の展望があります。写真は深山です。しかしなかなかまともな道に出会いません。踏み跡があっても倒木が邪魔ですし、ピークにはシダが茂っています。展望とツツジを楽しみに歩いて行くと、岩の多い急斜面に出ました。これを登ると谷田四等三角点(349.24m)でした。ここが大字子山のようです。この先は歩き易くなり、送電線の巡視路に出会うと道になりました。紅白に塗られた播磨線124鉄塔があり、共同アンテナ(「平成21年度電波遮蔽対策事業費等補助金事業」と書いてあるので現役なんでしょうか?)あたりは歩き易い尾根です。最後はちょっと倒木の多い斜面を降りて、女切坂(名前の由来を書いた説明板が立っています)に出てきました。

ほぼ3時間かかりました。あまり書くことがなくて短いレポートですが、ちょっと藪っぽい山をたっぷり歩くという目的には十分で、楽しめました。今年は桜とツツジが同時に見られる珍しい年でした。出発点までは万願寺川沿いの土手を歩いたので快適でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★☆
地形図は「北条」です。


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