2012年4月1日日曜日
吊尾根から登る金城山
前回(2012/3/3)に金城山に登った時に気になっていたのが、金城山の南西から金城池の方向に延びる岩の多い尾根です。楽しそうなので、行ってみることにしました。
長明寺を抜け、頼政池を通って、金城池の北側の道に出ました。真っ直ぐ歩いて行くと箙谷に入り込むので、適当な所で河原を横断して、尾根先の下を通る道に出ました。この道はゴルフ場に繋がっており、尾根の先は崖になっていますが、その北側を探すと、岩をちょっと登った所から道がありました。踏み跡と言うよりは、一度は整備された道で、今はシダが茂っていますが、登山道であることは間違いありません。すぐに尾根に登れて、そのまま尾根歩きとなりました。
下から見上げても分かるように岩場の多い尾根ですが、ちょっと崩れやすい所がある以外は特に危険ということもありません。岩場以外は松のような低い木とシダで覆われていますが、道はしっかりあります。振り返ると西脇から滝野までの加古川沿いが見渡せます。シダが腰くらいまで茂っている所もありますが、道の上に左右から伸びているだけなので、問題はありません。足元が見えないので、躓かないように気をつけるだけです。足元の地面が柔らかくなると、道を間違えている可能性があります。
さらに登るにつれて見晴らしも良くなり、パノラマ写真を撮りまくりました。268mピークも松とシダで覆われています。この先が少し問題で、シダの背が高いので道を見失って、間違った尾根に降りそうになりました。しかし道を確かめながら降りれば、問題ないはずです。
このコース最大のハイライトは、268mピークの先の吊尾根です。写真は少し手前から撮ったもので、南側の岩盤です。吊尾根といっても歩いていると尖った尾根の上ということはあまり感じないのですが、両側が垂直に近く落ちている場所があり、迫力がありました。特に南側は絶壁です。ここは地形図でも南北両側に崖が描かれています。しかし尾根の上は幅が広く、滑落する危険はありません。陽当たりが良く、風がなければ休憩にもってこいの場所です。その先は急勾配になりますが、岩場が多いので登るのは楽でした。そして、「石上神社林」の標識のある所で主尾根に出ました。
ここからは前回降りた道を登るだけでした。山火事の跡が痛々しく残っています。登るにつれてシダも増えてきます。シダ藪をかき分けて、金城山山頂に出ました。下山は南の峠に降りる尾根にしました。これも2012/3/26に南側の尾根を歩いた時に美しく見えていた尾根です。こちらにも道がありますが、シダが茂っている点、岩場が多くて展望が良い点では、登ってきた道とあまり違いません。唯一の違いは、こちらの道にはマーキングがあることでした。時々ハイキングコースの標識がありますが、ほとんど読めません。南側正面に尾根が美しくそびえています。山火事で裸になったと思われる西側の尾根もよく見えます。
最後は道がよくわからなくなったので、林の中を降りると、道がありました。地形図の破線道と思われます。この道は以前はしっかりしたものだったと思いますが、今は荒れています。降りてきた地点は、峠よりはかなり西寄り(金城池寄り)でした。金城池の方へ歩いて行くとすぐに炭焼き窯が二つありました。その先は沢を渡るしかなかったのですが、何のマーキングも無いのでこれが本当に正解だったかどうか分かりません。その後も良い道があると思えば消えてしまいます。沢を歩くしかない所もありました。ちょっと広いところに出てきたと思ったら、コンクリートの堰堤がありました。この先も道は現れては消えます。川を何回か渡ると、次には石積みの堰堤がありました。積み方は荒っぽいですが、立派なものです。この先も道があったりなかったり、流れを何度も渡り、前回にも通ったゴルフ場の駐車場に出てきました。
この吊尾根経由の登山道は、あまり知られていないようですが、歩きやすい道でした。特に危険な場所もなく、展望は最高ですので、ぜひお勧めしたいと思います。
展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「西脇」「比延」です。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿