2011年3月12日土曜日
東から登る峰旗
与位の北西に聳える峰旗は、西側の梯から登ったことがあります(2008/05/02)。今回は東側の与位から登ってみました。与位に北から延びている尾根の先には金網が張られていますが、調べてみると入口があったので、紐をほどいてここから登り始めました。とは言っても登山道があるわけではないので、適当に急斜面の藪を登っていましたが、すぐに尾根筋に深い溝があるのに気がつきました。これを辿って登ると、与位四等三角点(207.09m)がありました。シダ藪の中です。
この先も急勾配の登りは続きました。展望も時々あり、痩せ尾根もあるので多少は楽しめます。そして巨大な鉄塔に出ました。播磨西線76です。このプレートは4本の足の中で一番行きにくい足についていたのですが、そこに巡視路が西から上がって来ていました。そしてこの先の尾根は巡視路となっており、530m+地点で東の尾根の77号鉄塔に巡視路が曲がるまで続きました。そこに着く途中の520m+の尾根では、ロープと滑車を使って木材を西側に降ろしていました(写真)。この後の尾根はアップダウンがあり、特に520m+のピークから491mピークに向かって降りる所は非常に急でした。そしてこの尾根は東から来る主尾根にどかんとぶつかっており、ここを登るのも大変です。しかし植林の中で距離も短いので、すぐに尾根に出られました。
この尾根にはネットが張られていますが、巡視路があるので歩くのは楽です。岩が多くて楽しめますが、150m登って、やっと鉄塔に到達しました。山崎智頭線12号です。北の黒尾山から南の宮山まで、素晴らしい展望が広がっています。正面には関西電力山崎実験センターが見えました。この次の13号鉄塔は更に標高が高く750mですので、ここも素晴らしい眺めでした。東山や暁晴山、明神山などが見えます。しかしここで送電線と分かれるため、この先はいきなりススキの藪になります。それを抜けてもネットがあり、イバラが茂っているので登るのは楽ではありません。しかし岩場もあって展望もあります。そして、855mピーク(峰旗)に出てきました。展望はありません。「境界見出標 国有林」の赤い表示が木に付いていました。
ここからは以前歩いたコース(2008/05/02)を逆に歩きましたが、方向によって感じがかなり違います。たまに矢印状の「火の用心」があり、反射板への道を示しているようです。峰旗の南の800mくらいの尾根の分岐は気がつかないと西側に降りてしまいます。途中に与位反射板があって、ここからも東側の展望が得られます。この後の岩場は楽しいのですが、倒木もあります。668mピークの南は尾根を西に降りなければなりませんが、ここは道があります。
次の鉄塔は、播磨西線73です。ここからも与位が良く見えます。この南には毛利四等三角点(581.25m)があり、前回は見つけられなかったのですが、今回はすぐに見つかりました。おそらく前回は上に落ち葉が積もっていたのだと思います。今回は落ち葉が除いてありましたが、地上に1cmくらいしか出ていません。ここからは鉄塔の巡視路が東側の尾根にあるはずで、これを探して下山するのが一つの方法ですが、前回のルートを踏襲しようとして、南に向かいました。三角点から南の下山は斜面を降りるため非常に急でした。最初は少し尾根っぽく大きな岩があるのですが、その先は植林の急斜面で、目指す尾根が見えません。結局急勾配の植林をトラバースして目的の尾根に乗りました。細い尾根で、梯の集落が見えます。
最後は450m+ピークに達しました。ここから南に降りて地形図の破線道(県道523号塩田一宮線)で東に降りるのが普通ですが、この破線道は以前に宮山に登った時(2007/04/08)に通ろうとしたら、谷が倒木で埋まっていました。そこで、450m+ピークから北東の401m地点を経由して降りようとしたのですが、その尾根が見つからず、結局ほぼ真東に尾根を降りました。この尾根は小さく道もないのですが、歩き易くて助かりました。最後は谷筋に出ましたが、小道がありました。そのまま谷沿いに降りて破線道に出ました。地形図で破線道が分岐する所には「右コボキ ニシ山(西山) 左シカキ谷」という道しるべがあります。西山というのは、播磨西線73鉄塔のある山で、巡視路経由で登れるのではないかと想像しています。ここには「通行不能 路線名:塩田一宮線 理由:復員減少1.0m 箇所:これより先」という看板もありますが、その下に「これより先は、私有地につき 無断進入を禁止する」という看板もあります。県道だけど私有地なんですね。
5時間かかりましたが、展望があってなかなか良いコースだと思います。ただし距離が長く、迷いやすい場所や藪もあるので、経験者用でしょう。
展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「山崎」「安積」です。
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