2010年9月26日日曜日

安積の岩谷山と五蔵山


一宮付近の地形図を見ていたら、安積の北の山に登ったことがないのに気が付きました。八幡神社の北の山並みです。そこで車を中安積にとめて行ってみました。神社の東側をまわる道は舗装工事中で、それを登ると西側に大規模な施設が建てられていました。林業再生施設だそうです。林道はその向かい側から始まっていますが、「岩谷山登山口」と書いてあります。山の名前をここで初めて知りました。

林道の入口にある動物避けの扉は開いており、入ると左手に配水池があります。右手には犬小屋があって、たくさんの犬が飼われているようですが、道からは見えないようになっています。犬の吠え声に見送られて登りはじめました。植林の中の道を歩いていくと、尾根の先を廻ったところに「岩谷山」の道しるべがありました。ここから尾根に乗ると、大きな動物捕獲用の檻がありました。この大きさは熊用でしょう。尾根は一旦下がってまた林道に出会いました。登り口を設定した人は、この檻を見せたかったとしか思えません。

ここからの登りは地形図から予想されるように急勾配ですが、ある程度整備された尾根なので、歩きやすかったと思います。疲れを感じはじめると、古城山四等三角点(555.02m)のあるピークに出ました。三角点は金属板です。少しだけ東側の展望があります。城跡のはずですが、詳しく周囲を調べるのを忘れました。確かに木を切って見晴らしを良くすれば、見張り場所としては最良でしょう。ここは岩谷山ではないようなので、次のピークを目指しました。何回か平坦な場所を通って、590m+のピークに出ました。ここも岩谷山ではないらしく、さらにピークから下って、北を目指しました。鞍部には、「三林登山口」と書いた道しるべがあり、西側から登れるようです。

ここからは岩場が続きました。登り口に「岩谷山手前の岩場でマムシ注意」と書いてありましたが、確かにマムシとニアミスしました。しかし岩場は登りやすく、ぐいぐいと標高が上がり、道しるべに従って道から外れると岩谷山(安積山)頂上に着きました。安積三等三角点(732.55m)があります。展望はありません。さらに北のピークに行きたかったので、頂上から北に歩きました。ピンクテープのマーキングがあるのですが倒木が多く、シダなどが元気に茂っています。足下が見えず、マーキングのある木に近寄ることすら難しい状況でした。倒木を越すにも草が茂っていて足場が分かりませんので、かなり危険な状態です。とにかく頑張って倒木地帯を通り抜けると、林道の終点に出ました。地形図にはありませんが、航空写真を見ると稜線に沿って南北に林道が走っており、地形図の林道に繋がっています。

林道を北に歩くと、地形図で破線道が尾根を東西に横切っている地点に出ました。ここには道しるべがあって、深河谷に降りられるようで、東側の破線道は存在するようです。西側については未確認です。この北も林道を歩きました。やや草が茂っていました。林道を通ったので751mピークは行っていませんが、この付近の尾根は伐採が進んでいて草が多そうでした。林道歩きにも飽きてきて、尾根を歩くことにしました。帰りに見た限りでは林道には五蔵山の道しるべはなかったと思うので、尾根を歩くのは正解のようです。じっさいとても歩きやすい尾根でした。

次の780m+ピークは松ノ崎山という名前でした。ここから急坂を降りて次の小さな750m+ピークを登ると、北側には降りられないので、東側を巻いて進みました。この付近でもマムシに会いました。シャクナゲ谷への下山路(東側)への道しるべがありました。大岩洞窟「大師堂」300mの道しるべもありましたが、300mでも降りると戻るのがつらいのでスキップしました。最後は急登になり、五蔵山山頂に着きました。深河谷四等三角点(790.78m)があります。これも宍粟50名山だそうですが、展望が全くありません。東山へ2時間30分という道しるべがありましたが、かなり遠そうです。

ちょっと休憩して下山にかかりました。林道に降りようと思ったのですが、道が分かりません。北側の鞍部まで降りて、西側植林の急斜面を降りると、林道がヘアピンに曲がっている地点に出ました。ここからは林道を戻りましたが、林道からは西北の展望が広がっていました(写真)。

下山は池王神社経由と決めていたので、尾根をよぎる破線道より南側から東に尾根に乗りました。するとNHKのパラボラアンテナがあり、池王神社への道しるべがありました。あとはピンクテープと道しるべと木に白ペンキで描かれた矢印に従って下山しました。途中の650m+付近の植林は地形が複雑ですが、見回してピンクテープを探して歩けば迷うことはありません。池王神社ではお祭りの真っ最中で、人が沢山集まっていました。あとは深河谷へ降りました。神社から真っ直ぐ降りれば近いのですが、時間があったので遠回りしました。というのは、県道6号線は歩くには余りに危険で、出発点の中安積に戻るにはバスに乗るしかなかったからです。ここのバスは2時間おきぐらいにしか来ません。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「安積」です。

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