2010年1月11日月曜日

上郡町の小棟三角点と阿曽山三角点

冬の尾根歩きを楽しみたくなって、千種川の支流である鞍居川から南側の尾根を一周するコースを設定しました。前日に南東側の瓜生から三濃山まで歩いたときに通った尾根を一部通ります。

起点は鞍居川に沿った野桑と金出地の間です。稗田と野尻の間に尾根があり、北に出っ張って川に接近しています。県道28号線で尾根の先が少し切られている地点です。地形図には記念碑のマークがありますが、あるのは子持地蔵です。尾根は鹿避けの金網でしっかりガードされています。登り口を探して尾根の西側の道を入っていくと、金網の向こう側に小屋があり、その脇に出入り口がありました。ここから入りましたが、非常な急斜面で登りづらいので、結局尾根の先端まで横に歩いて、先端から登りました。灌木がまばらに生えている程度なので、木に掴まりながら登れました。登ると高圧線の鉄塔が急斜面に立っています。上月支線12です。南側から保守路が登ってきているようなので、探してそこから登るのが正解かも知れません。

この先の尾根はおそらく保守路になっていて、上月支線11まで時々鞍居川沿いの風景を楽しみながら落ち葉を踏んで登りました。鉄塔から先も歩きやすい尾根です。巡視路が尾根を横切っている場所があり、そこからは少し荒れてきますが、歩くには問題ありません。北からの尾根と合流し、だんだん登りが険しくなると岩が増えてきます。面白い形の岩を見ながら坂を登って、小棟(こむね)三等三角点(376.75 m)に出てきました。この付近まで、下草はほとんどなく、三角点も落ち葉の中です(写真)。

ここからは東に尾根を歩くことになりますが、ここも落ち葉を踏みしめて歩ける広い尾根です。東急の標石がピークごとにあります。これが主尾根まで続くかと期待したのですが、430m+の長細いピークに共同アンテナがあります。東に向いたパラボラも立っていますが、この先はいきなり植生が変わります。藪をかき分けて進むと、正面にネットが張られています。ネットの向こうは強烈な藪になっています。ネットを迂回しようとしても、ネットの周囲も藪で、しかもネットを辿ると尾根から降りて行ってしまいます。ここで20分くらい行ったり来たりしましたが、結局北側の斜面を少し降りて、木の間を東に進みました。少し進んでから尾根に接近するとネットがありました。ネットは尾根沿いに張られており、ネットの外側(北側)を歩くことができました。このネットは次の420m+ピークから南東に折れて、その先の410m+の小さなピークから南の尾根に延びていました。なぜこの一帯だけをネットで囲んでいるのかわかりませんが、とにかくネットと別れられてほっとしました。この付近は昔から荒れ気味だったようです([1])。

再び落ち葉を踏んで歩ける気持ちの良い尾根が続きました。そして、430m+のピークで主尾根と一緒になりました。ここからは昨日歩いたのと同じコースを北に進み、急な下りを二つ通って、鞍部でお地蔵様を見て、再び登って阿曽山四等三角点(425.88 m)に到着しました。途中で二人組のハンターさんとすれ違って道を聞かれました。この付近にはハンターさんが多いようです。

阿曽山三角点からは西に尾根を降りて下山しました。この付近の尾根も木の間隔が広く、落ち葉を踏んで気持ち良く歩けるため、かえって二回も尾根を間違えました。展望はほとんどないのですが、400mを切って西に尾根を降りると、その先は伐採地になっており、白旗山方面が見えました。展望があるとその先行くべき尾根が分かるので楽です。この付近は南側が植林になっています。迷うことなく353mピークまで行きましたが、ここでそのまま北に行きそうになり、間違いに気がついて北西の尾根に戻りました。この先は尾根の先端まで進み、最後は道らしきものを辿ってジグザグに急斜面を降りました。これが本当に道だったかどうかは怪しいのですが、出てきた尾根の先端には金網に出入り口があったので、正解だったと思われます。

3時間半の一周コースでした。ほとんど下草が無く、落ち葉の上を気持ち良く歩けました。あのネットがなければ、最高のハイキングコースとしてお勧めできるのですが。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「二木」です。

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