上郡町の愛宕山は、苔縄の西にあります。その東の369mピークは、苔縄城跡として知られているようです。この城に関する情報は混乱していて、赤松円心館に苔縄城の碑が建っています。しかしここは城跡としても居城でしかなく、山城は369mピークにあったと思われます。しかも369mピークは実は愛宕山と呼ばれていて、地形図にある愛宕山は実際は轟山だそうです。とにかくここでは地形図どおりにしておきます。
常識的には登り口は尾根の先端の観音寺だと思うのですが、登り口は赤松小学校の校舎裏にあります([1][2])。とにかく道があるに越したことはありません。この付近はシダが元気なので、藪を突破するのは大変です。この、良く整備された登山道でさえシダで覆い隠されつつあります。赤いマーキングに従って登っていくと、古い鳥居があります。かなり傾いているので、放っておくと倒れるのは時間の問題のようです。さらに急斜面を登ると、アンテナ群と愛宕神社(?)があります。
ここからは西に一度斜面を降りて、また登ります。この辺はマーキングは減りますが、木がまばらでどこでも登れそうです。ピークに出て、その次のピークが411.1mの愛宕山で、轟山三等三角点(411.12m)があります。展望はありません。この日の目的は愛宕山だけでなく峰尾池を見ることだったので、さらに尾根を進みました。尾根の東側に道があり、木々の間から千種川方面が見えます。そのまま歩いていくと、南東に方向が変わって306.9mの観音寺三角点を経由して下山できますが。峰尾池には適当な場所で西に行かねばなりません。はっきりした尾根がないので分かりにくいのですが、松茸山らしく木に紐が張られていて、それを辿って西の方に行ってみました。
なんとなく平べったい尾根ですが、紐を頼りに歩いていくと、目の前が谷になりました。峰尾池のある谷の東端です。ここからは池の北を進むか南を進むかの選択になります。まず北に行ってみました。紐が張られていますが、それが無くなると特徴のない雑木林になりました。真っ直ぐ行くと北の谷に降りてしまいそうです。[2]のように峰尾池に下りることもできましたが、南の尾根を見に行くことにしました。こちらははっきりとした尾根があって道もありました。少し歩くと南に展望が開ける場所があり、岩木川沿いが見えました。ここは良い眺めです。
さらに尾根に沿って歩きましたが、峰尾池は見えてきません。しかし正面の370m+ピークの手前に空き缶が沢山あり、右に道がありました。どうやら松茸刈りの宴会の跡のようです。はっきりした道を辿っていくと、峰尾池の堰堤に出ました。石積みの堰堤です。写真のように水は少なく、尾根からはほとんど見えなかったようです。
この先は峯尾三角点に行くも良し、[2]に従って廃坑を探すも良しですが、松茸刈りの人達が登ってくる道があるはずだと確信して、それを降りることにしました。堰堤から宴会跡に戻り、そこから南に降りました。石の多い道が斜面をつづらに降りていました。時々見失いそうになりましたが、見失っても降りられるような斜面でした。ただ、石が多いので捻挫注意です。途中に炭焼き窯の跡もあり、里山の雰囲気で道も良くなると、堰堤があって才坂に出てきました。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「上郡」です。
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