2009年12月6日日曜日

坂の辻峠から中坪峠

坂の辻峠は切通です。2009/10/31に南から尾根伝いに坂の辻峠まで歩きましたが、その先も北に尾根は繋がっています。今回はこれを中坪峠まで歩きました。

坂の辻峠から北側の尾根に乗るのは容易ではありません。切通のコンクリ-トの壁の上に登らなければならないからです。しかしこれはなんとか可能でした。あとは尾根まで登れば、植林の中を歩くだけです。全部で300m近くを登るので、かなりの急登です。840m+ピーク付近で一度下って、また登ります。共同アンテナの残骸がありました。880m付近で左手から来る尾根と合流します。この尾根はネットで仕切られており、ネットの向こう側はススキの草原です。手前は植林で、倒木があるとはいえこちらの方が歩きやすいので、しばらくは植林側を歩きました。そのうちに右手からも別のネットが現れ、尾根には2つのネットが平行して張られるようになりました。後から考えると、ここで右手のネットの内側に入って伐採地を歩くのが正解だったと思われるのですが、とりあえずは尾根を歩くという趣旨に添って、二つのネットの間を登りました。

この山奥まで来て、二つのネットの幅50cmほどの隙間を歩かねばならないのは、全く不合理でした。しかもその隙間にも背の高いススキが生えていることがあり、かき分けて歩かねばなりません。そのうちに左手のネットが離れていって、右手のネットだけになります。山頂近くまで来ると、ネットは右(北)に曲がっています。980m+の尾根です。この尾根も二つのネットが平行して張られています。その間を歩いていたら、西側のネットに寄っかかって鹿が死んでいました。角がないのでネットに引っかかったわけでもなく、血も出ていないのでハンターに撃たれたわけでもないようで、自然死なのでしょうか。

東側のネットは新しいらしく、かなりしっかりしています。二つのネットは場所によってはくっつけられており、間を歩けなくなったので西側のネットの壊れたところを通ってネットの西に出ました。北へ歩きましたが、笹藪がひどくなってきました。東側には道があるので、最後は東側のネットの下を潜って道を歩きました。この付近では西側は笹藪と雑木林ですが、東側は植林が伐採されています。1002mのピーク付近は木がまばらで、展望は良好です。写真はこの付近から見る太田ダムの上部調整池です。坂の辻峠から1時間くらいしかかかっていません。

このピークには平野三角点があるはずですが、探していると近くで銃声がして、鹿がネットの西側を走って逃げていきました。危険なので三角点探しは中止して、北へ急ぎました。ずっとネットが張られていますが、適当に出入り口があるので歩けます。二匹の猟犬と出会いました。一度斜面を降りて登ると951mピークです。この付近も伐採が進んでいます。展望は良好で、暁晴山がよく見えます。

この後は相変わらずネット沿いに北に尾根を降りました。中坪峠には未舗装幅員2m程度の道が渡っています。もう一本簡易舗装の2m道路が南西に向かっていましたが、どこに行くかは未確認です。地形図にはこれ以外に951mピークへの途中から西に分岐する破線道があります。これはかなり荒れた道だったと思います。これらの道を使ってこの付近の山を歩く計画だったのですが、ハンターさんがいるようなのでやめにして、破線道で西の峰山林道まで降りました。降りてきた地点には「宍粟50名山 暁晴山登山口」と書いてありました。当然尾根を伝って暁晴山にも行けます([1])。あとは林道で坂の辻峠に戻りました。

ネットもハンターさんもやっかいですし、伐採が進んでいるので風も強く、夏は日差しも強いでしょう。展望は素晴らしいのですが、あまり気持ち良く歩けるルートではありません。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「長谷」です。

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