2009年6月27日土曜日

安富・夢前町境界の小谷三角点

中国自動車道の北側で菅生川と林田川に挟まれた山並みは何度も歩いていますが、末広三角点に行った時(2008/06/01)の倒木処理後の景色が印象的だったので、ルートを変えてもう一度行ってみようと思いました。

姫路市安富町安志から北に林田川を遡ると、末広という村があります。ここで東に曲がると、中ノ谷川を遡ることになります。いちおう舗装が切れるところまで車で行って、後は徒歩で川沿いに歩きました。しばらく歩くと川沿いの草むらに国土地理院の白い棒が立っています。草をかき分けて捜すと、金属の三角点がありました。東谷四等三角点(178.93m)です。平成16年に設置された新しいものですが、なぜこんな山間の川岸にあるのかは謎です。

さらに東へ歩きました。この付近には山に入る林道がいくつもあります。北に行く分岐があり、間に休憩用の小屋がありました。ここが地形図で実線道が北に分岐している場所です。後で分かるようにここから北に行くのが伐採地への近道です。しかしとりあえず東に向かって歩きました。峠を越えて菅生川沿いの小畑へ繋がる破線道を確認したかったのです。

地形図で実線が破線になる場所を過ぎても、自動車で走れる道が続きました。そして最後は谷を登って尾根の下のあたりで終わっていました。ここは実は地形図で破線道の通っている谷ではありません。破線道は北東に延びて、途中で東に曲がっていますが、曲がらずに真っすぐ行った谷なのです。この林道の終点から尾根に登ってもよかったのですが、少し戻って破線道を確認してみました。

破線道が延びている谷は倒木だらけでした。いちおう倒木は切ってあるのですが、その上から新たな倒木もあって、歩きにくいことこの上ありません。沢沿いの道なので湿気が多く、案の定ヒルが一匹食いついてきました。途中で道が分からなくなり、それでも斜面を登らずなるべく沢を歩いたのですが、結局道を間違えていました。破線道は東に進んでから北東に曲がるのですが、曲がるところを見つけられず、そのまま真っ直ぐに登りました。最後は結局斜面を登って尾根に出ましたが、地形図の峠よりはだいぶ南でした。この南には462mピークがありますが、そちらの方向には藪がきつそうでした。北を目指してまず峠のある鞍部まで降りましたが、ここには西側に道らしきものがありました。峠からなら辿れそうでしたが、登りで辿るのは私には無理でした。

この先の北への尾根は、切り開きがあって歩きやすく、「界」と書いてある黄色いプラスチックの杭が打ってあります。この尾根は昔は飾磨郡夢前町と宍粟郡安富町の境界でしたが、今はどちらも夢前町も安富町も姫路市になっています。展望は、一箇所だけ東に明神山が見えましたが、後は林の中でした。急な登りもありますが、そんなに苦労せずに490mピーク(の東側)に出てきました。ここには紅白のポールが立っており、姫路市の地籍図根三角点というものがありました。なお、この付近では地面の少し影になった部分に白い泡のようなものがたくさんありました。何かの卵でしょうか?だとしたら、地面を歩く動物に簡単に食べられてしまいそうですが。

この先の北への尾根も、歩きやすかったと思います。狭い尾根に巨木が生えていたりして、長い年月よく堪えてきたものだと感心しました。そして、斜面を登って546mピークに着き、さらにその北のピークに小谷四等三角点(548.33m)がありました(写真)。これも平成18年と新しく、金属のプレートです。平成の大合併でこの尾根を挟む両町が姫路市になったことと関係あるのでしょうか?

ここからは北西に尾根を辿り、鞍部に降りてから急斜面(切り開きあり)を登ると、こんどは栃原川と菅生川を隔てる尾根に出てきます。ここは以前に来たことのある尾根ですが(2008/08/15)、全く記憶がありません。倒木や灌木の多い、歩きにくい尾根です。585mピークを過ぎ、その西は尾根が広がって迷いましたが、なんとなく南西に植林を降りて行くと、林道がありました。これを登っていくと、以前にも来た伐採地の上に出てきました。

少し南に登って展望を楽しんだ後に、林道で下山しました。林道と言ってもしばらくは使われておらず、轍の間には草が茂っています。しかし、東へぐるっと回って、もう一つの伐採地の下を通って少し降りると、舗装道路に出てきました。ここが地形図にある末広三角点東側の林道の終点です。あとは林道で下山したので楽ちんでした。

伐採地まで登るだけなら林道がありますし、4WDでも登れます。歩きやすい尾根でしたが、展望が無いので一般向けではないでしょう。

展望 ★☆☆
藪山度 ★☆☆

地形図は「寺前」です。

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