この二つの三角点は新宮町篠首北西の山中,南北に走る尾根上にあります。北に行くと国見山と尾根で繋がっており,西には以前に歩いた千本の北側の尾根と繋がっていますが,これらから縦走すると出発点には戻れません。そこで,すぐ東側から登ることにしました。出発点は篠首の中村という村です。尾根の麓に小さな神社があり,その付近から尾根に登りました。神社で参拝してから山に入るのは手続きとしては正しいと思うのですが,ルートとしてこれが良かったかどうかは分かりません。とはいえ,尾根に出ても登ってくる道は他に見あたりませんでした。
この尾根は割となだらかで,距離はありますがじっくり登れば余り疲れません。最後は440m+のピークに達し,そこから北に進路を取って西に折れ,北に登れば486.2mの福原三角点に達します。藪はほとんどなく,等高線の間隔も開いており,楽しめる登山です。ただし道はありません。何ヶ所か北側が植林になっており,倒木がありますが,越えられないようなものではありません。
若干展望のある福原三角点から南に戻り,なだらかな尾根を西に進んで480m+のピークに行きます。このピークを行きすぎると南の尾根まで谷が深いので,気を付けて鞍部を探しました。この後は地形図で見て450mの等高線に囲まれた長細い尾根です。気持ちの良い雑木林で,そのうちに植林になります。ここも進みすぎないように気を付けて,西の尾根に向かって鞍部を渡ります。美しい植林地帯(写真)ですが,木の間隔が狭く枝打ちもしていないようなので,将来どうなるのか心配です。倒木はあまりありませんが,全ての木が同じ方向に傾いている地帯があり,そのうちに倒木地帯になるのかも知れません。
乗り換えた先の尾根は,北の489mピークから南の451mピークに繋がる尾根で,以前に千本の北山を一周したときに通りました。ここも歩きやすい尾根です。451mピークに来たら,間違えずに東に進路を取ります。ここは分かりにくい場所です。さらに東に進むと,東の中村三角点のあるピークから伸びた尾根との間に400mの等高線に挟まれた鞍部があります。ここは倒木地帯となっており,通るのは大変でした。これがこのルート唯一の倒木地帯です。しかし,451mピークから千本の方に降りる道にも倒木地帯があり,この付近では倒木を避けるのは難しいようです。中村三角点(440.0m)は藪の中です。少し南に降りると,関西電力の赤い「火の用心」立っています。南の尾根と東の尾根に鉄塔があるのですが,中村に戻るには東の尾根を進みます。さすがに巡視路で,歩きやすい道です。鉄塔の付近は見晴らしが良く,揖保川方面が望めます。この鉄塔は播磨線ですが,かなり電圧の異なる系統を二種類通しているようです。巡視路に従って降りると,NHKのアンテナのあるピークを通って,次の鉄塔に進めます。そして,中村のすぐ近くに降りてきます。
このコースは中村三角点の西側の倒木地帯だけが唯一の問題でした。あまり人が来ないと思われる地帯ですが,尾根はどこも歩きやすく,ちょっと覚悟のある人にはお勧めできる山歩きコースです。
展望 ★☆☆藪山度 ★☆☆
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