城山という名前の山は余りにも多いので,説明を要します。この城山は,福崎から市川沿いに北上して東側,小畑川と岡部川に挟まれた山です。頂上には殿所という三等三角点(323.6m)があります。
さて登ろうと思っても,登り口が分かりません。とりあえず山の南側を歩いたのですが,はっきりした登り口は見つかりません。そこで,「山の入口は神社」という原則に従って,岡部神社(三角点の南南東あたりにある神社)の裏手から登ってみました。しかし,急勾配過ぎて登れず,少し東に進むとなだらかな谷があり,ここから尾根に向かって登りました。この谷は植林ですが,倒木が少ないので楽に進めます。ただし谷の奥はかなりの急勾配で,最後は藪になっています。この登り方は明らかに不正解です。
尾根に出れば切り開きがあります。東に向かって尾根を降りることもできますが,西向きに尾根を登ると,しっかりしたテレビアンテナが数本立っています。ここが頂上で,殿所三角点があります(写真)。2ヶ月ほど前の新聞紙が落ちており,登る人がいるということが分かりました。
頂上から西に向かう道もあり,南東に向かうかと思いきや北東に向かいます。途中に「松茸山につき入山禁止 自 九月二十日 至 十一月三十日 東川辺区長」という看板が出ていて,ここが松茸山だということが分かりました。私が登ったのは奇しくも12月1日,まさに登山解禁の日でした。単なる松茸山ではなく,「マツタケ増殖施業地」という兵庫県立林業試験場が出した看板もあります。松茸を育てているのです。
この道は良く整備されているのですが,倒木で通れなくなっている箇所もあり,迂回が必要となります。かなり降りたところで,NHKの「送信所へ 受信所へ」という立て札に出会います。頂上にあったのが受信所で,低い尾根の上に送信所があるのです。この送信所は,平地から見上げると見えました。送信所のアンテナから降りて行くと,途中に動物の白骨と毛皮があり,誰かが猟の後始末をしたような気配があります。最終的には,東川辺の南に出てきました。
松茸のシーズンを避けてちょっとした山登りを楽しむには手頃な山です。ただ,私が見つけ損なった登り口は,降りた地点とは山の正反対にありそうなので,降りてから出発点に戻るには大回りする必要があります。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
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