夢前町護持の山に,484mの護持四等三角点があります。この付近は石切場が多く,削り取られた山もあるのですが。この三角点の付近は無傷です。三角点に登って来るだけでは芸がありませんが,芦田の方から尾根伝いに歩けば,尾根歩きも楽しめるかなと思いました。
出発点は芦田です。バス停から西に上菅小学校の方に歩くと,尾根に登る道があります。これを登ると尾根に出るので,そこから尾根伝いに歩いていきます。さして急勾配は無いのですが,長い尾根歩きです。尾根をはずすことはまずないでしょう。時たま菅生川が見えますが,展望はあまりありません。特にこの日は雨上がりで,降った雨が蒸発してできる霧でほとんど何も見えません。
この付近には植林もありますが,尾根にはあまり倒木はありません。はっきりした尾根道のある部分もありますが,道の分からない所や,藪の間を抜けざるを得ない場所もあります。特に,479mピークに近づくと背の高い草や灌木の間に倒木があり,尾根を歩けないので迂回して斜面の植林の中を通りましたが,これも斜面を降りすぎると勾配がきつすぎて歩けません。何度か決意を固めて藪を突破し,479mピークに着きました。
ここからは西に進路を変えて,しばらくは比較的良い道でした。一箇所,北に尾根が延びているところがあり,うっかりすると間違えてそっちに行ってしまいます。
この先三角点までは,かなり歩きにくい部分です。倒木と藪と両方ですが,背の高い草が多いようです。木を乗り越え,草をかき分けて進みます。三角点近くには尾根に倒木が折り重なり,その間に大きな草が生えている場所があり,難儀しました。
とにかく,歩き始めて2時間半ほどで,護持三角点に到着です(写真)。倒木の向こうに白い杭が見えます。周囲には霧が立ちこめています。この先は下山ですが,しばらくは尾根道があり,赤いテープのマーキングもあります。しかし,400m付近でそれも見失いました。とりあえず一番勾配の少ない方向に降りていったところ,西に向かっていました。それもどんどん急勾配になり,最後は灌木が密集して生えていたので,それを避けて植林の中を降りました。木につかまらないと足場が悪くて滑ってしまうので,腕が痛くなりました。降りたところは小さな沢でしたが,途中で水流は地下に潜っており,地上の岩だらけの水のない沢を歩いて降りました。藪をいくつも突破し,植林を抜け,出てきたのは奥護持の西方でした。
この下山ルートは失敗でした。もっとしっかり尾根に沿って歩けば,中村の二百余神社の付近に出られたかも知れません。この神社の付近は「上菅自然の森」になっていて,神社の東側の沢には道が整備されているように地図には書かれています。尾根に登る道は無いかも知れませんが,こちらから登ってルートを逆に回るのが正解かも知れません。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
2 件のコメント:
はじめまして。
野歩記さんの掲示板でこのサイトを知り、
ちょくちょく覗かせていただいています。
芦田に親戚がいるので、この付近の山も
いずれ歩きたいなと思っていました。
この辺の山の情報はほとんど無いので、
非常にありがたいです。
参考にさせていただきます。
しみけんさん,はじめまして。
芦田の付近の山々は,大柿さんがいくつか歩いておられます。なかなか真似はできませんが。
芦田三角点のほうにも行ったことがあるので,投稿しておきました。こちらのほうが護持三角点よりは歩きやすいと思います。
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