2021年7月17日土曜日

山崎町川戸から登る禅師山

 


この山には2008/03/29に南から登っています。今回は北の川戸から登りました。とは言っても道があるわけではなく、まず林道に入ってみましたが登っていく気配はないので、すぐに植林の斜面を登りました。踏み跡があればそれを登り、なければ適当に斜面を登りましたが、シダ藪はなく、枝を少しかき分ける程度で登れました。植林はすぐに終わりましたが、なだらかになってくると栗の木が増えてきました。今日のコースは全体に栗の多い山でした。336mピークも普通の里山という感じです。藪はほぼ無くて、アップダウンはありますが、380m+の主尾根に着くと、さらに楽な尾根歩きになりました。しばらく南に歩くと「尾根ルート」と書いた標識があって、ここが登山ルートだとわかりました。北の217m鞍部から来ているのでしょう(ということは、川戸から鞍部まで歩いて尾根を南に歩けばずっと楽だったはずです)。さらに南に道を歩くと小振りな山崎線五鉄塔があり、さらに南には巨大な紅白の播磨線五六鉄塔がありました。その南には禅師山廃寺跡(養法寺)があります。豊臣秀吉の長水城攻めの時に消失したと伝えられているそうです。平地がありますが500年も前の廃寺なので基石かもしれない石がある程度で、あとは五輪塔の先端らしい石がありました。鐘掛松株跡という杭があって、直径は2m(?)、昭和14年に枯れたとなっています(写真)。その南は一段上がってまた平地があり、尾根道をたどると禅師山への分岐があります。そちらに行くと関電の北向きの宇原反射板があり、それを過ぎて西に歩くと禅師山です。宍粟50名山の標識があり、北に展望があります。宇原四等三角点(434.07m)もあり、宇原無給電中継所は金網で囲われていますが中はジャングルになっていました。


下山はまず反射板から主尾根に戻り、北に取って返して分岐から戸原小学校への道標の方向に行きました。これは2008/03/29と同じルートですが、そこ頃にはこのような道標はなかったと思います。少し西に歩くと禅師谷コースへ分岐がありますが、悪路とか危険とか書かれています。地形図から見ても禅師谷が荒れていることは予想できるので素直に尾根コースを降りると、展望地があって送電線越しに山崎の町が眺められました。この先は長い尾根ですが、急なところにはトラロープが張ってあることもあり、歩きやすい道でした。南向きの展望地もありますが、場所によっては道が不明瞭な所もありました。最後は戸原小学校の裏の忠霊塔に出てきて、宍粟50名山の禅師山登山口がありました。この山はここから登るのが正解のようです。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「安志」です。



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