2021年2月23日火曜日

神戸市北区のナダレ尾山からキスラシ山

 


六甲山の北に位置する低山群ですが、北半分はオフロード車の練習場になっているようなので、南の大池から登りました。住宅地を通って登山道の入口には「太陽と緑の道」と書かれています。つづらに登ると天下辻です。道標がいくつかありますが、「モトクロスバイクにちゅうい」が気になります。ここからナダレ尾山の方向に歩くと、幅の広い登山道はバイクのタイヤで深く掘られて水が溜まっています。これではバイクも走りにくいようで、迂回路が道の脇にたくさん作られていました。これは丹生山系縦走路だそうです。ナダレ尾山への分岐からナダレ尾山への道はやっと山道らしくなり、倒木もあります。山頂には大池四等三角点(527.42m)がありますが、白い杭が倒木でなぎ倒されていました(写真)。


ナダレ尾山から素直に縦走路に引き返せばよかったのですが、地形図を見るとここから屏風川の谷に降りてひとつ北の尾根で戻ってくる破線道が描かれています。これを歩いてみようと、西に向かいました。こちらも道がありマーキングがあります。最初は急斜面をまっすぐ降りますが、降りてしまえばしばらくは楽に歩けました。しかしその先で谷に降りる所は木に掴まらないと降りられません。谷に降りると「太陽と緑の道」があって、ナダレ尾山への道標がありますが、ここから登るのは大変です。「この先落石に注意!!」の上に「バイク!!」と書いてあるのは、ここもバイクが爆走するのでしょうか。これは深谷ー黒甲越ルートのようです。道は東に向かっており、深い切通しがありました。ここが落石注意のようです。その先はロープのある急坂でしたが、これはバイクで通るのは難しいでしょう。この坂は実は石積みによるもので、よく見ると谷の両側に石積みがあり、ダムのような形ですが、もちろん間には水が流れています。太陽と緑の道はここで谷を渡って北に行っていましたが、破線道を目指しました。整備された道はなく、倒木だらけですが、しばらくは道の名残があり、谷の北に渡り、さらに岩だらけの谷にマーキングがありました。ここを渡れば確かに破線道の通りですが、道の形跡がありません。しかたなしに破線道に近い付近で斜面に取り付きました。最初は木に掴まり、少し登ってからは岩に掴まって登りましたが、これはあまりにも危険でした。少し登って一息ついて下を見ると、よく登ったものだと驚きました。おそらくここは北の谷に入らず、谷が別れている所でまっすぐに尾根を登る方がましだったと思います。存在しない破線道にこだわる必要はありません。登りきれば良い道ですが、500m+の山頂を南に巻いて行くので、道から外れて山頂を歩きました。特に何もありません。そこから東に斜面を降りて登山道に出ました。


降りてきたのは地形図では破線道の交差点ですが、南北の道は見当たらず、東に歩くと地形図とは異なり538mピークを北に巻いて行きました。道標では西は天下辻、東は多聞寺となっていました。その後の分岐(道標読めず)を南東に曲がって、ようやくバイク道から別れて山歩きらしくなりました。植林があり、赤い「火の用心」があったと思うと小ぶりな有馬大池線二八鉄塔がありました。鉄塔からは地形図には道がありませんが、片側に紐のはられた道があります。良い具合に東に降りて(この鞍部は北に道がありましたが南は未確認です)、少し登ると尾根道に出ました。南に行けば495mピークですが、おそらくこれが多聞寺に下山する道でしょう。東に歩いて縦走を続けましたが、道というか踏み跡があり、木の枝や倒木も少ないので楽に歩けました。特に面白いものもないのですが。ひたすら尾根を歩いて、天ケ峰四等三角点(486.74m)に着きました。さらに北へ尾根を歩きましたが、道があります。次の450m+ピークで東に曲がり、藪っぽくなりますが問題なく歩けました。443mピークでは初めてシダを見ました。この付近は細尾根ですが、両側の採石場はあまり見えません。地形図で太い破線の道が描いてあるところは、確かに幅広の道がありました。その北の突き当りは緑のネットが地面に張ってある急斜面で、木に掴まって登るとU字溝のある平坦地が山を取り巻いており、さらに登ると460m+のキスラシ山の山頂ですが、何もありません。あるのは「立入禁止(発破作業有り)」の看板だけです。採石場には降りられないので、さらに北に降り行きました。道があります。西側に採石場がある都合か、道は一度谷に降りて登り返し、尾根を横切って北側のシダの合間を縫って六甲有料道路の上にかかる橋に出ました。橋を渡るとその先はゴルフ練習場なので、ネットに沿って少し降りてから東側の谷に降りました。降りていくと竹やぶに荒れ放題のお稲荷さんがあり、その下に入り口に鍵のかかった中尾神社がありました。


ここから大池までは有馬街道を歩きましたが、歩行者用には作られていない道で、とても危険でした。バスに乗るべきでしょう。なお、地形図では縦走ルートから唐櫃へ急斜面をまっすぐ降りる考えられないような破線道が描かれていますが、この破線道が降り着く先は現在有馬口トンネルの入口になっていました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「有馬」です。



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