2021年2月20日土曜日

瀬戸内市の高松山

 


この山は2021/1/31に歩いた岡山ブルーラインの北側の美和神社から八反峠までの山並みの、さらに北にあります。遠くから見ると鉄塔が立っています。東から見るとその手前にアンテナが立っているので、アンテナ経由で行ってみることにしました。アンテナには保守道路がありそうなので、荒池の西から北に歩きました。山の斜面には六地蔵のある墓地が点々とありますが、奥の溜池まで行くと山火事注意の看板から未舗装の保守道路がありました。整備された道ですがとても急で普通自動車では登れないでしょう。山頂にあるのは長船デジタルテレビ中継放送所で、NHKをはじめ6社の放送を中継しているようです。東斜面にはまっすぐに登っている電柱の列がありますが、歩いて登るのには向かないでしょう。西谷四等三角点(139.53m)が隅っこにありました。


このアンテナは瀬戸内市と備前市の市境にあり、ここから市境を西の鞍部まで降りましたが、ここは藪です。適当に藪を抜けると東斜面の伐採地(植林してある)の上に出ますが、そこからまた踏み跡を探しつつ藪を抜けて鞍部に出ました。ここには南の谷から道が来ているようで、市境に沿って北に水平に道が延びています。これでは高松山に登れそうもないので、鞍部から高松山まで直登しました。これはお勧めできないルートで、かなりの藪です。踏み跡がたまにありますが、身をかがめて歩く必要があったので獣道と言うべきでしょうか。大きなシダの塊は極力避けましたが、背の高い草や灌木の藪が多く、先が見えなくて困りました。勾配があまりきつくないのが唯一の幸いでした。鉄塔が近くに見えてからが一番ひどい藪で、手で押し分けるのに力が要りました。登り切ると本四連系線大一九二号鉄塔がありました。ここは高松城跡だそうで、説明板がありました。


この鉄塔には南からは保守道路が来ていないようで、北に降りる道がありました。これはつづらに斜面を降りていく感じで、降りていくと高松城跡への道標と電源開発の火の用心がありました。ここからそのまま谷に降りる方向が登山道のようですが、次の鉄塔への道標は東向きです。巡視路なので良い道で、210m+の山の西側を水平に北上します。次は本四連系線大一九三号鉄塔で、展望は良好です。さらに少し岩の増えてきた道を歩いて、一九四号鉄塔に着きました。


巡視路はそのまま鞍部を通って北に降りていきますが、ここは西に向かいました。しかし道があるわけではありません。踏み跡も怪しいのですが、とりあえず木の間隔が広めなので登っていきました。枝が鬱陶しい藪ですが、途中からマーキングが現れました。踏み跡すら怪しいのですが、マーキングに従って登って、山頂の飯井三等三角点(251.44m)に着きました。周囲は藪です(写真)。ここから西の斜面も藪で道がなく、方向が定まらずに困りました。幸いに木の間隔が広めでしたが、シダ藪もあります。なんとか次の150m+鞍部に降りると、北から登ってきていると思われる非常に荒れた道の名残がありますが、どこにも繋がっていません。かつては耕作地だったようで、そのために荒れ方がひどいのだと思われます。しばらく歩くと道と思われるものが現れたので、それを歩きましたが、非常に荒れた道です。それでも歩き続けると捕獲檻があり、その先で道に出ました。道標は「ビジターセンター 展望台」となっており、長船美しい森の遊歩道のようです。未舗装ですが車でも登れます。途中に「重り岩様」という岩があり、良い道で「三沖の見張り台」に着きました。何が三沖か分かりませんし、広場ですがベンチもなく、北の展望も木に妨げられています。そのまま奥の道らしい所を歩いて西に進みました。これも道と呼べるものではありませんが、西に続いていきます。230mピークの北側を巻いていますが、場所によっては道よりも南側の林のほうが歩きやすかったりしました。この道は230mピークの北で降りていくようなので、そこからピークの西側を廻って南に出て、西に斜面を降りました。木の間隔が広く下草もないので楽でした。そして150m+の鞍部に出ると南側が植林で下山できそうでしたが、さらに西に歩きました。ここも下草はなく、170m+ピークは大きめの岩が転がっていて古代の祭祀場のような雰囲気でした。ここから尾根に沿って北西に降りていくと、少し藪っぽくなりましたが、林道に出ました。これを降りていくと長船窯の煙突があって、下山できました。


下山した所には古道があり、牛窓から香登、方上まで続く江戸時代の幹線道路という説明書きがありました。牛窓から香登ならここを通る理由はなさそうですが、とにかく出発点に戻る近道なので歩かせてもらいました。途中に大地権現跡への道標があり、180mとありますが倒潰した江戸時代の鳥居はすぐに分かったものの、大地権現への道筋がわからず、それでも鳥居の下と思われる場所から真っ直ぐに登ってみました。いくらなんでも180mはとっくに過ぎただろうと思ってからしばらく登って、階段と石垣、祭壇を見つけました。後で地形図で測ると、確かに直線距離は180mくらいですが、登るとけっこうありました。道沿いには古墳群もあり、楽しめる遊歩道でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「片上」です。



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