2020年2月23日日曜日

日生の烏泊山と春日山

海に近い山は暖かろうと、冬の終わりの天気の良い日に登ってみました。岡山ブルーラインの備前ICと日生の間の山です。登山道もあるようですが、帰りのことも考えて交通量の多い国道250号線から北に入りました。畑の間の道を歩いて烏泊山から南に延びる尾根に向かうと、「私有地につき立入禁止」となっていました。できれば鞍部まで上がりたかったのですが、しかたなしにそこから斜面を登り始めました。最初は灌木の間を登れましたが、すぐにシダが現れました。今日はシダ藪に突っ込まないことを鉄則とし、シダ藪を迂回しつつ登りました。枝をかき分けつつ尾根に上がりましたが、道はありません。196mピークもただのシダ藪です。この付近から、桜の木が植えられているのに気付きました。ほとんどは枯れていますが、支えの部分が残っています。だいぶ昔のことらしく道は藪化していますが、おそらく遊歩道を作ろうとしたのでしょう。そんな藪を抜けていくと、東側から良い道が上がって来ました。これが遊歩道でしょう。北に登り始めると、階段が作られていました。しかし場所によってはシダが両側から伸びてきて、階段が見えなくなっていました。それでも遊歩道には違いありあません。山頂の少し下に瀬戸内海が見渡せる場所があるのですが(写真)、周囲は棘のある枝が伸びていて、写真を撮る時には注意する必要があります。山頂は切り開かれていて、烏泊山一等三角点(318.62m)の大きな標石があります。

烏泊山からは西に降りなければならないのですが、道があるようには見えません。適当に灌木の藪を降りていきましたが、目的の南に向かう尾根はシダ藪でした。その中に踏み跡があり、腰くらいの高さのシダの間を抜けて、気持ちの良い木立に出てきました。ときどき久々井湾が見えます。281mピークの手前のピークは少し岩が転がっています。281mピークから北に向かうと、またシダ藪が復活しました。ここでも大きなシダの塊に突っ込まないように降りていくと、標高200m付近に東西に道がありました。東に歩いて、180m+の鞍部を過ぎて、春日山の南の尾根先に向かいました。途中までは道があったのですが、林の中に消えてしまいました。しかたなしに尾根に取り付きましたが、シダ藪に阻まれてなかなか登れません。少しでもシダの薄い方にと思って東側斜面に寄って行ったのですが、行き過ぎると崖になってしまうので、結局は腰くらいの高さのシダの間を突破することになりました。なんとか歩ける程度のシダ藪で、抜けるとシダのない林になってホッとしましたが、ここから山頂までは灌木の藪で、それもかなり密度が高く、枝をかき分けるのも疲れました。結局山頂まで行ったと思うのですが、全部が藪でどこが頂上かわかりません。

春日山の279mピークに達したことをGPSで確認して下山を始めましたが、また灌木の藪を通り、シダ藪に逆戻りです。しかし今回はシダの間に踏み跡を見つけました。これは登りでも部分的に通ったのですが、見た目はシダのくぼみにしか見えません。しかし意外としっかりした踏み跡で、ほぼ問題なくシダ藪を抜けられました。後でGPSでルートを確認すると、登りとさほど違わないコースのようでした。降りてきた所は登り始めと同じ東寄りで、大きなシダの塊の西側でした。登りは東側から登っていったと思います。楽に降りられたので喜んで降り続けたら谷まで降りてしまったので、180m+鞍部に戻り、前に見つけていた道を西に南西に歩きました。これは斜面に付けられた踏み跡のようなものでしたが、谷に降りるよりは歩きやすそうな気がしたので、しばらくトラバース気味に南に歩きました。そして大きな谷に出るとまっすぐに谷を下りました。岩だらけで歩きにくいのを我慢して降りていき、地形図の破線道の所で向きを南に変えて(谷の水は北に流れている)、今度は登りとなりました。岩が多く歩きにくいのですが、一応道はあるようで、しばらく歩くと溜池がありました。しかし堰堤は北向きに作られていて、ここが分水点ではありません。もっと南に歩くと、土手のような分水点がありました。ここでも谷側には降りずに、地形図の破線道をたどりました。これも斜面を横切っていく道ですが、消えそうになりながら長く続き、谷に出てきました。道は分からないので適当に降りました。木はまばらですが、やや急な斜面でした。しばらく降りていくと、道があって墓石がありました。その前の道を降りていくと、赤穂線の線路に出ました。

低山のショートコースと思いましたが、4時間もかかっています。踏み跡は多いのですがマーキングがほとんど無いので迷いがちでした。春日山登山はお勧めできません。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「片上」です。

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