2020年2月19日水曜日

弓削から登る熊山

熊山の万富・弓削コースは人気があるようなので登ってみました。弓削の八幡神社の前から登山道が延びています。よく整備されていて快適に登れて、すぐに尾根に上がれました。さらに整備された尾根道が続きます。時々石が多かったり地面が掘られたようになっていますが、快調そのものです。ただし尾根上を進むわけではなく、弓削三等三角点(262.1m)は登山道から少し尾根に登らなければなりません(少し先に行って戻ればよいだけです)。龍神山(344m)は北に巻道がありますが、それでは面白くないので登りました。山頂には潰れた祠があります。下から見上げてもこの山は大岩なのですが、南に向いた展望が素晴らしく広がります。山頂を通ってさらに東に降りて、吉井川の展望のある道を進むと、右に分岐がありました。そちらが尾根道のようなので、急勾配を登ると、パラボラの付いた鉄塔がありました。消防局無線のようです。鉄塔の前から道を歩くと、本四連係線第二一〇号鉄塔がありました。碍子が36個も使われている高圧線ですが、意外と低くに電線があるので迫力がありました。ここからは未舗装の保守道路を歩き、登山道のとの合流点に出ると、そこが八合目だそうで、登山道は保守道路とは別れて続いていました。これは良い道で、少し寄り道すると炭焼窯とか鍛冶神社を見ることができます。いったん道路に出ますが、それを横切って登り続けるとまた道路に出て、熊山遺跡に着きました。展望台や休憩所があります。平日にもかかわらず登山者がたくさんいました。

下山はどうしようかと迷いつつ、まず遺跡の裏の墓所を見に行きました。江戸時代の墓があります。付近には平坦地が作られていて、何かの跡のようですが、そのまま谷を降りて道路に出ました。今回は登山道を通らずにずっと道路を歩いて、南山崖遺跡を見に行くことにしました。さっき通ったばかりの本四連係線の鉄塔に戻り、そこからさっきは見逃した「石積遺跡・南山崖3号」の道標に従って降りていくと、トラロープで囲われた石の山がありました。トラロープの中に入って周囲をめぐると、側面には熊山遺跡にあるような穴がありました。さらに降りていく道があったので降りていくと、天空岩という眺めの良い岩の上に出ました。この付近の岩は吉井川沿いから見上げてもよく見えます。ちょっと戻ると水平道があったので西に歩くと、ミナミ岩への降り口があって降りると、これも大きな岩の上に出ました。この岩は下からも目立つ形をしています(写真)。この水平道をさらに西に歩くと、登りに通った尾根への登山道に出ました。パラボラの鉄塔を見るよりもこれらの大岩や南山崖遺跡の方が面白いので、登山コースはこちらにした方が楽しめると思います。

水平道はさらに東にも延びていて、南大岩への赤テープのマーキングがあったので行ってみると、それらしい岩の上に出ました。その先も道があったので歩いていくと、尾根の先に出ましたが、青いマーキングがあって降りられそうなので降りて行きました。これは地形図の破線道と同じコースで、破線道は斜面の途中で切れているのですが、その先に道があることを期待しました。マーキングはずっとありますが、谷の方向についていたり、消えてしまったりで、なんとなく頼りになりません。斜面はどんどん急になりますが、木に掴まればなんとか降りられます。シダ藪もありますが、ここはマーキングが役に立って抜けられました。枝を切った跡があるので道はあるようですが、とにかく地形図通りのひどい急斜面です。ひとしきり降りた所でマーキングも見つからず、沢があったのでそちら(東寄り)に降りて、大きな岩の上を越して岩の東側から降りました。約1時間かかって、やっと谷に降りられました。降りた所には滝がありました。地形図ではこの谷には破線道があるのですが、岩の上を歩く以外に道はありません。しばらく谷を降りてから南斜面に少し登ると道がありました。この道はトラロープなどもあって整備されていますが、歩きやすいとは言えません。最後に林道に出た時はほっとしました。

この南斜面の下山は絶対に避けるべきです。まさに命懸けでした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「万富」です。

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