2020年2月1日土曜日

備前市伊部の西大平山

赤穂線伊部駅の南に伊部南大窯跡という史跡があります。これを足がかりに西の山に登ってみました。

伊部南大窯跡は、砂地の斜面です。備前焼の破片が山積みに転がっているので窯の跡だということがわかります。東側の窯跡を登ると、車の通れそうな道がありました。これを登り詰めると山頂に伊部四等三角点(209.64m)があります。ベンチがあり、展望があります。ここから先は登山道となります。両側からシダが伸びてきていますが、軽快に歩けます。方上湾が見えます。送電線(西大寺伊部線)の巡視路が南から登ってきます(この山には送電線はないのですが)。これを西に真っ直ぐ歩くと降りていってしまいますが、途中に西大平山への道標があります。これは細めの道ですが良く整備されています。大きなシダの塊を避けて通り、龍王山(263m)山頂と通り過ぎて一旦下り、また登って320m+から西に曲がってまた下ります。瀬戸内海が少し見えて、山頂に着くと旗振台遺跡があります。石を積んだもので、米相場を手旗信号で伝えたということです(写真)。磯ノ上三等三角点(326.81m)はその少し西にありました。本当の山頂はさらに西です。瀬戸内市最高峰とのことで、ここは備前市と瀬戸内市の市界なのです。

下山はピストンではつまらないので320m+付近に戻ってから北の尾根を目指すつもりでしたが、シダ藪がキツそうで躊躇していました。すると白い荷造り紐のマーキングが北に向かっていることに気づいて、これを歩いてみることにしました。この道は登ってきた道に比べるとずっと狭く、枝をかき分けないと歩けませんが、意外と長く続きました。荷造り紐のマーキングは10mおきくらいに付けられたようですが、見当たらなくなる場所もあって迷いました。しかし少し歩いて探すと必ずマーキングがありました。赤いテープのマーキングもあるようです。腰くらいのシダを抜けるところもありますが、マーキングのある所には道があります。最初は東向きになったのでそのまま片口の方に降りるのかと思いきや西に砂地を降りていき、北の尾根に向かいました。まさに歩こうと思っていた方向でした。密度の濃いシダ藪が続きますが、白いマーキングは健在です。いつもだとカンを働かせて歩きやすい方向を探すのですが、今回はマーキングを探して従うことを徹底しました。藪を出たり入ったりしながら東に尾根を降りていき、最後は墓所に出てきました。登山道から離れて2kmにも渡るマーキングでした。付けた方には感謝したいと思います。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「片上」です。

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