2019年3月9日土曜日

篠山の弥十郎ヶ嶽

弥十郎ヶ嶽は篠山の東南の山で、372号線からも見えます。四十九院と呼ばれる寺院の跡があるというので、県道12号線のピザ屋さんの所から弥十郎ヶ嶽の西の谷に入りました。植林の谷で、かつては段々畑だったような感じです。道(林道東山線)は軽トラックなら通れそうですが、木の橋が弱っていますし倒木もあるので今は無理でしょう。「弥十郎ヶ岳山頂まであと約90分」の道標があります。石垣は最初からありますが、谷を奥まで入ると道の左手に立派な石垣がたくさん見えてきます。谷を渡って見に行きましたが、確かに単に耕作地を作る目的にしては立派なもので、寺院跡というのも納得できます。戦国時代の石垣にしては保存が良すぎるので、後世に手入れされたのかも知れません。川沿いの石垣は明らかに新しいものですが、寺院跡付近では道の橋が落ちていました。寺院跡を抜けて登ると、道がなくなりますが、広くて見通しの良い谷を登ると、畑市へ降りる峠に出ました。畑市方面には道があります。ここの道標に従って弥十郎ヶ嶽へ向かいました。

しばらくは水平に尾根裾をまわる作業道を歩きますが、道標がないので少し不安になりました。途中で少し下りになる場所もあるので尚更ですが、最後は谷の奥への向かって行きます。足元に石が多くなるとトラロープが張られていました。谷を登りますが、水が少ないので濡れたり滑ったりすることはありませんでした。途中で岩場と迂回路に分かれるところも、迷わずトラロープのある岩場を登りました(写真)。途中に大きな洞窟がありましたが、奥には特に何も置かれていないようでした。この付近では木に名札が付いていたりして、よく整備された登山道という感じでした。さらに登ると尾根に出ました。ここには道標があり、「山頂 もうすぐ!」と書かれていますが、この先はけっこうな登りでした。山頂は切りひられており、篠山方面が見えますが、木が伸びてきてだいぶ妨げられています。弥十郎ヶ岳二等三角点(715.03m)があります。

下山は南に尾根を下りました。こちらは後川への下山道となりますが、そちらに降りると車に帰るのが大変になります。最初は古坂峠へ降りようと思ったのですが、ややこしいので城東トンネルの北側を目指しました。GPSを見ながら方向を定めて尾根を降りましたが、特に藪はありませんでした。何箇所かでネットに遭遇しましたが、尾根上の数本の松の周囲を取り囲むように設置されており、ひょっとして松茸の取れる松を保護しているのかも知れません。最後は急斜面になりましたが作業道に出ることができて、無事に県道12号線に降りられました。城東トンネルの北にはお地蔵様がありますが、工事の時に事故で亡くなった3人の作業員の方たちのためのものでした。

登山時間2時間半は姫路から行くには短すぎでしたが、花粉が飛び交う悪コンディションだったので短いコースを選びました。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「福住」です。

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