2019年3月23日土曜日

備前の烏泊山から烏帽子山

熊山連山の烏泊山には2018/02/12に行きましたが、今回は東の畳谷から登って、南の尾根を戻るコースを考えました。例によって熊山登山の地図([1])を参考にしました。そこでは烏泊山北東尾根コースとなっています。しかし登り口が見つかりません。尾根の裾は灌木の藪で見通しは良いのですが、道らしきものはありません。もっとよくマーキングを探せばよかったのですが、まずは登ってみることにしました。最初は良いのですが、徐々にシダが増えてきます。しかもイバラが多く、なかなか登れません。斜面が急になると巨大なシダの塊が増えてきて、抜けられそうもなくなりました。しかたなく少し戻って斜面を横切って登山道を探すと、マーキングがありました。この付近には赤テープと青または白のビニールの紐のマーキングがあります。マーキングは明らかに作業道で、地面にはシダは生えていません。しかし両側のシダが伸びてきて、道を完全に塞いでいます。原理的には両側のシダを腕か体で押し分ければ良いのですが、絡み合っていて簡単ではありません。下の方のシダは枯れているので手で折ることもできますが、非常にたくさんの枝を折らねば進めません。顔にシダの葉があたるので困りました。標高210m付近からは少し平らですが、シダが茂っているので速度は上がりません。少し登ると岩があって展望がありますが、それを過ぎてもシダ藪が続きます。273mピークを過ぎて少し降りると砂地があります。ここから再び急斜面になりますが、一面のシダ藪です(写真)。赤テープのマーキングに従って作業道を登りましたが、背よりも高いシダ藪が続きます。腕も疲れてきました。それでも作業道で地面にシダが生えていないので、他の場所を歩くよりは楽です。ずっとシダの茂みの向こうに次のマーキングがあるという状態で登り続けました。マーキングがなければ諦めていたでしょう。登りはじめて砂地までが1時間、砂地から南に曲がる支尾根まで、30分かかりました。

支尾根に出ると少し楽になりました。シダ藪に違いはありませんが、腰くらいの高さになりました。340m+のピークに着いて、西に向かって歩きました。シダ藪がときどきありますが、だいぶ楽になり、いきなり良い作業道になってびっくりすると、その道は370m+ピークを南に巻いて、主尾根の縦走路に出ました。道標があり、登ってきた方向は「たたみ谷」となっていました。縦走路を歩いて、烏泊山に登りました。岩の多い山で、黒岩四等三角点(434.44m)があります。そのまま南に降りましたが、ここの下りは少しわかりにくかったと思います。縦走路を歩いて、「黒岩東の分岐」から、五差路の方向に降りました。ここは良い道で、五差路に着きました。五差路には反時計回りに、畳谷、熊山、鬼ヶ城池、不老山、烏帽子岩、への道があります。烏帽子岩の方向に歩きました。最初ちょっと不明瞭でしたが、すぐにマーキングのある登山道になり、低いシダの間や灌木の間を抜けて、烏帽子山の山頂に着きました。伊部上四等三角点(349.9m)があります。この山の名前は地形図にはないので、本当に烏帽子山なのか分かりませんが、山頂のプレートにはそう書いてありました。

烏帽子山からは尾根を北東に戻りました。すぐに烏帽子岩への分岐があります。行こうとしている尾根は「熊山アルプス」とも書いてありましたが、熊山からはだいぶ離れています。この尾根はマーキングがあり、展望も良いのですが、最初はシダ藪が続きます。最初に登った斜面ほどではありませんが、シダをかき分ける場所がかなりありました。それでもあまり悲惨なことにはならずにすみましたし、マーキングも新し目です。途中でマーキングがなくなったと思ったら、間違って支尾根を南東に歩いていました。マーキングに忠実に293mピークを越えると、中電の巡視路の「火の用心」がありました。ここからは巡視路なので、もっと良い道になりました。鉄塔は南津山線5から9まであります。どれも眺めの良い場所に立っており、ほぼ全方位が見渡せます。道もアップダウンはありますが尾根道で、楽に歩けました。展望の良さはさすがにアルプスです。八公口四等三角点(202.98m)という渋谷にあってもよさそうな名前の三角点を過ぎ、9号鉄塔からは初瀬池を目の前に見ながら急斜面を降りましたが、黒いプラ階段があって助かりました。最後はロープがありますが、これを使わずに飛び降りると国道374に飛び出して車にひかれる可能性があります。

最初の斜面のシダ藪は強烈でした。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「和気」です。

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