2019年3月14日木曜日

坂根から熊山

熊山を南から登ってみました。このルートを含めて熊山の登山道は[1]に詳しく説明されています。登り口は坂根の二之樋の橋のところで、「従是熊山道」という標石があるのですぐわかります。固寧倉かと思うような倉庫の脇の扉を開けると、整備された登山道になります。ちょっと登ると「一丁」の道標があるので元気付けられますが、熊山はおそらく40丁くらいだと思いますので、先は長いのです。とてもよく整備されていて、吉井川を枝の間から見ながら軽快に歩けました。道は尾根の西側に作ってあるので、162mピークなどは巻いて進むことになります。最初に出会う送電線の鉄塔は備前線36です。次はキリンビール岡山線18で、ビール作りは意外と電気を使うようです。ここでは「山の神様」を経由して吉井川へ降りる道がありました。この付近から眺めも良くなります。その先の250mピークには坂嶺山という札が掛かっていました。さらに歩くとそのビール工場も見えるようになります(写真)。大谷山は登山道は巻いて行くので、途中から脇道に入りました。ちょっと岩場を登ると、かつてはお地蔵様の置かれていた(?)山頂に出て、大谷山四等三角点(400.64m)が道の脇にありました。鞍部まで降りて登山道と合流し、ちょっと登ると電源開発株式会社の巨大な本四連系線第二〇八号鉄塔に出ました。鞍部に降りるとそこは三十八丁石分岐だそうで、油滝神社への道、奥谷池への道があります。熊山への道は地形図ではここから急勾配になりますが、階段があります。途中に舗装道路がありますがそのまま真っ直ぐ登り続けて、霊仙寺山門跡を通って熊山の休憩所に着きました。展望台から瀬戸内海が望めます。

下山は本四連系線第二〇八号鉄塔まで来た道を戻り、中尾ルートを下りました。これも整備された道で、周囲は自然林が続きます。備前線39鉄塔を真っ直ぐに通り過ぎて、少し登って城山に着きました。ここは平坦でいかにも城跡風です。ここから南斜面の下りはかなり急ですが展望も良好です。ちょっと登り返すと城山四等三角点(242.12m)があり、この付近も平坦で城山に山城(香登城?)があったとしたら、ここにも何かがあったのでしょう。景色を見ながら降りていくと、キリンビール岡山線14鉄塔に出ました。巡視路は東から西に抜けているので、どちらでも下山できますが、ここは西の15鉄塔に向けて歩きました。意外と急な岩の上を降りて、西へ水平に近く山裾を歩くと、15鉄塔に着きました。さらに西に向かって歩いて16鉄塔を過ぎてから巡視路は南に下って、溜池(城山池)の堤防に降りました。

地図ではかなり長い登山道に見えますが、3時間半ほどのコースで、あまり登ったという実感の沸かないコースでした。整備された登山道なので藪山度は0ですが、落ち葉や砂で滑りやすい場所はあるのでご注意ください。

展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「備前瀬戸」「万富」です。

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