先週(2018/07/25)東山から芦津・吉川越まで中国自然歩道を歩いた時に、大川の上流付近を歩いている時間がなかったので、行ってみることにしました。しかし芦津の方から入ると伐採作業の邪魔になりそうだったので、北の吉川から登ってみることにしました。
登山の起点は沖ノ山林道にある芦津・吉川コースの案内板にしました。吉川からこの地点まではヒレジ谷川という川沿いに林道があり、Street Viewで見ても走れそうだったので、狭い吉川集落内の道を抜けて行ってみたのですが、集落から出る所の橋が落ちていました。しかたなく沖ノ山林道へ行ってみましたが、なんとこちらも若桜町側は通行止めで入れません。結局車は吉川に置いて、ヒレジ谷川沿いの林道を歩くことにしました。ところが林道につながる橋(正確には川沿いの道路)はほぼ完全に落ちていて、旅の安全を祈るお地蔵様はあるものの、車で通れないだけでなく、歩いて渡ることもできません。迂回路もなく、付近の畑を通ることもできず、結局橋の脇から南の畑に入り、そのままヒレジ谷川の東岸を歩きました。最初は作業道があったのですが、堰堤付近で無くなってしまい、急斜面を川沿いにトラバースして、やっと林道が川を東に渡った地点に出ました。ここからは作業道ヒレジ線をひたすら歩きました。特に土砂崩れなどもありません。ちょっと歩くと中国自然歩道の道標がありました。スヌーピーの縫いぐるみが下がっています。ここだけは旧登山道がありますが、ほとんどの部分では林道を歩きました。距離は1キロちょっとなので、30分もたたずに沖ノ山林道の下に出て、ここからは登山道を真っ直ぐに上がりました。谷沿いで、ここにもお地蔵様がありました。沖ノ山林道に上がると、芦津・吉川コースの案内板があり、ここが今日の本来の起点となります。やれやれ。
中国自然歩道はさすがに整備されており、階段があって芦津・吉川越までは快適でした。植林がきれいです。芦津・吉川越のベンチで休んでから、前回行かなかった南を目指しました。まず階段の急登で1111mピークに出ました。この付近は植林もありブナもありという感じで、雰囲気の良い場所です。下草は笹が主体です。いくらかのアップダウンののち、1191m地点を過ぎ、三町尾根点と呼ばれる若桜町、西粟倉村、智頭町の境界点に出ました。ここにもベンチがあります。中国自然歩道はここから東の若杉峠に向かうのですが、私は大川の上流に出るために西を目指しました。この県境の尾根には地形図では破線道が描いてありますが、踏み跡を探すのがやっとでした。ネマガリダケが茂っており、それをかき分けて進む場所がいくつもありました。赤テープのマーキングがたまにありますが、見つからない箇所も多く、あてにはなりません。笹の草原は暑いので日陰を探して林に入ると少し歩きやすくなりますが、林も荒れており、樹木はネマガリダケ並みに地面を這っています。積雪の多い地域なのでしょう。県境をジグザグに進んで、やっと若杉四等三角点(1196.07m)を見つけました。これも藪の中にあります。
三角点の北は笹の草原で、展望は良好です。眼の前には沖ノ山が見えます(写真)。問題はここからどうやって大川の上流に降りるかなのですが、特に道があるようにも見えないので、とりあえずは県境の草原を少し降りてから北に下って行きました。すぐに植林に入りますが、非常に荒れていて、しかも水が複雑に流れていて進路に困りました。とにかく木を乗り越え流れを渡って下り続け、地形図の大川沿いの破線道まで来ましたが、道はありません。さらに大川を下って行くと、西側の上の方に幅広い作業道がありました。航空写真で見るとこの付近にはたくさんの作業道があります。作業道は川に沿っているので、そちらを歩くほうが楽ですが、古い道なので川で分断されていたり、車で通れる状態ではありません。しかも川沿いと思って歩いていると山に登っていってしまい川沿いに急斜面を降りたこともあります。これは破線道ですが、あまりに退屈なので途中で東の山に入る道があったのでそちらに行ってみました。この道は1104mピークの南を通って、地形図の実線道へと繋がっています。実線道は沖ノ山林道大川線なので整備された道で、これを下っていきました。
地形図上では大川線には芦津・吉川越から破線道があります。これは先週に存在しないことを確認しているので、先週と同じ林道を使って芦津・吉川越に戻ろうとしました。先週は最後は川沿いを降りたのですが、今回は大川線に林道が降りてきているのでそれを登りました。ところがこの道はどんどん山奥に入ってしまうので、谷に戻ろうとして、眼下にあった別の林道に降りました。これをひたすら歩いたのですが、先週歩いた林道とは違うようで、狩谷三角点の近くまで行ってから中国自然歩道沿いに南に向かっていました。自然歩道の立て札にある「この先の作業道は立入禁止!!」の作業道のようです。最後は芦津・吉川越の少し北で終わってしまったので、中国自然歩道に出て芦津・吉川越に着きました。えらく大回りでした。
あとは登山時と同じように沖ノ山林道まで下り、さらに今回はずっと舗装された作業道ヒレジ線を吉川目指して降りました。が、吉川にどうやって入るかが大問題でした。登りでは谷川の東斜面をトラバースしましたが危険そうなので、地形図にある東側の山(吉川の南の山)の林道を通って東側に出ようと考えました。この道は草は生えていますがいちおう地形図どうりにあります。しかし崩落が激しく、道が流されていたり土砂に埋まっていたりで歩くのも楽ではありません。しかも最後は尾根に出て終わってしまうのですが、ここは背の高いススキが茂っていて歩けません。ちょっと北寄りに降りて、植林を抜けて畑まで降りましたが、金網があって通れません。扉があったのですが開かず、結局は土砂が溜まって地面が高くなっている場所で金網を乗り越えました。
今回は、橋の重要性を再認識させられました。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「岩屋堂」「郷原」です。
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