2018年7月14日土曜日

智頭町の野段三角点

この山は鳥取自動車道や智頭急行の走っている千代川と芦津渓谷の間くらいにあります。行きにくい場所ですが付近には林道がたくさんあるようで、下山はそれを利用することにしました。

登り口は山郷駅の近くの中原にしようとしたのですが、まずここの千代川に掛かっている橋が先週の豪雨で落ちていました。集落の中を通って迂回できるのですが、登り口にと思っていた鳥取自動車道のトンネル入口付近でも何やら作業を行っていたので、ここは諦めて尾根先の北にある智頭南ICまで歩いて行きました。工事中の県道373を恐る恐る歩いてICに近づくと鳥取道の下を抜けるトンネルがありました。名引橋を渡ってこれを抜けると山裾に出ますが、どちらから登るべきかちょっと迷いました。トンネルを抜けた所には小さな堰堤があるのですが、その南側の竹藪を急登することにしました。作業道の名残があって、それを登っていくと小さな祠がありました。中身は何か分かりませんが、とにかくお参りしてさらに急登を続けました。この斜面はかなり急ですが植林なので登りやすく、頑張って登って尾根に上がれました。尾根も植林で風もあって歩きやすく、591mの小さなピークを過ぎ、さらに620m+を歩いて少し降りて、一旦下ってから頑張って登ると704mピークです。あまり展望はありませんが、たまに北の遠景が見えます。

704mピークの東で尾根は北に折れます。ここを下った鞍部を林道が横切っていました。704mピークの西側で既に林道が南側下方向に見えていたのですが、その林道がここで尾根の両側の北の方向に分岐してる形です。ということは林道でこの先を登れるのかも知れませんが、尾根歩きは快適なのでそのまま尾根を歩きました。しばらくはなだらかな登りですが、徐々に勾配がきつくなります。なんとか登りきって821mピークまで来ると、ここも未舗装の林道が横切っていました。林道を無視してさらに尾根を歩くと、次は地形図にある舗装された林道が西側から上がってきました。この林道はとても歩きやすいのですが、日差しがきついので尾根の林の中を並行して歩きました。場所によっては尾根がほとんど残っておらず、尾根というよりも東側の斜面を登っていきました。最後は僅かに残った法面の上を歩いて、地形図にある実線道の分岐に出ました。どちらも舗装された道です。この地点には大きな平坦地が作られています。木材の集積場でしょうか。広く展望があります。ここから見えるのは白坪川沿いでしょうか。ここからも林道は歩かず、日陰の尾根を歩き続けました。割と平坦ですが結構距離はあって、野段三等三角点(999.49m)に着きました。ちょっと展望があります(写真)。

下山は林道を歩くつもりだったのですが、頂上から東に降りて地形図で破線道のある谷を歩くと近道できることに気付きました。こちらへ降りる尾根も問題ありませんが、破線道の鞍部まで北側の林道が延びており、さらに北に延びているようでした。まだ工事中なのか、工事の車が何台かとまっていました。破線道の谷は予想どうりに水が流れていて渓流沿いには歩けませんが、西側斜面に踏み跡があり、それを辿って南に降りました。途中から適当に林道の方へ降りていって、無事に林道に出られました。

あとは林道で下山しましたが、ずっと舗装されています。工事用車両のための道案内の表示が分岐ごとにありました。また作業用の枝葉の林道もたくさんあります。しかし先週の大雨のダメージは大きく、あちこちで舗装が剥がれており、一番ひどい場所では舗装が完全に流されていて、車が通れるようになるにはだいぶかかるでしょう。また、アスファルト舗装にヒビがたくさん入っている箇所が多く、上を歩くと凹みました。この道は林道野々段線というようです。横瀬川が分かれる部分には水門らしきものあって(横瀬川発電所の取水点らしい)、東へ向かうのが「森林セラピーロード」のようです。しかしここからも土砂で道が埋まっている箇所がいくつもありました。鳥取県営横瀬川発電所もありました。最大有効落差54.37mとありますが、水路は隠されていて全く見えません。ここで横瀬川の南側に移りますが、中原夢来キャンプ場の西で道が川に完全に削られて通れない部分がありました。車で来られるのはここまでということになります。

今回は横瀬川沿いの道を調べるのが目的の一つだったのですが、車ではほとんど入って行けないということが分かったので、登山ルートも考え直さなければなりません。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「郷原」「坂根」です。

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