帆坂峠は赤穂から岡山に向かう途中の県道96号線の峠で、兵庫県と岡山県の県境となっています。藪がきつそうだと思っていたら、登山記録を見つけて([1])行ってみる気になりました。峠には夜泣地蔵がありますが、ここから赤穂に向かっては山側には高いコンクリートの壁が作られています。その壁の端を登ってみました。ひどく急な藪で、とても真っ直ぐには登れません。壁の上の方に向かって行くと、斜面を横切って平らな場所があります。斜面はネットで押さえてあります。崖崩れの防止用なのでしょう。その端からまた少し急斜面を登ると、また平らな場所にフェンスが立てられています。これも土砂崩れ防止用でしょう。山陽自動車道がよく見えます。さらに登ると、また平らな場所があります。これらの作りは、後でGoogle Mapで確認できます。結局この大きな法面の東側を登りましたが、灌木の藪を抜けるのが大変でした。少し登るとシダ藪ですが、勾配は緩くなり、シダも減りました。しかしここからもシダとの戦いでした。なるべく地面の見えている場所(西寄りが多い)を選んで歩いたのですが、どうしてもシダ藪を抜けなければ登れない場所が時々ありました。背丈より高いシダの藪には入らないようしましたが、シダ藪がどこまで続くのか不安でした。灌木も生えていますので、通れない場所も多く、何度も方向を修正しました。いくらかましな道が現れたのは380m+のピークに上がってからで、たまにマーキングもあります。少し北には東側に真砂土の急斜面があり、展望もありました(写真)。その北には帆坂三等三角点(394.56m)がありました。「相場ヶ裏山 394.6M」と書かれた札と、「帆坂」という札が木に掛かっていました。
今回の目的は、帆坂三角点から西に降りて、西側のピークを縦走して福石に降りることでした。そこで三角点から南西の尾根に向かい、西側斜面を降りようとしました。尾根の上はシダの生えていない所もあり、まだ歩けたのですが、シダの生えていない西側斜面を降りていくとシダ藪で、急斜面に背丈を越すシダが茂っており、降りられません。南に尾根を降りようとすると今度は尾根の上のシダ藪が強烈で、南にも行けません。方向をいろいろ変えて1時間も試みた結果、突破不能と判断して戻ることにしました。
三角点まで戻り、登ってきた尾根を降りましたが、意外としかりした踏み跡が見つかりました。シダの間に付けられていることが多く、登りではシダを避けていたので見つからなかったようです。しかし問題もあって、踏み跡が大きなシダの塊につっこんでしまう所があり、この時には西に大回りしました。また踏み跡がシダの生えていないところに来ると、どこが踏み跡かわからなくなります。このような時はシダの少ない所を選んで降りましたが、結局登りと同じような場所を降りることになりました。最後は登ってきた法面は降りられないと思ったので、[1]と同じように峠の東側に降りることにしました。これは正解でシダ藪に悩まされずに降りられました。しかし降りてきた所は県道のコンクリート壁の上で、道路に降りられません。結局道路沿いに300mほど藪を抜けて、ようやく県道に出られました。
とてもお勧めできるコースではありません。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「備前三石」です。
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