2018年4月21日土曜日

畑川の上流から大倉部山

大倉部山には以前も東側から長い尾根を通って登っていますが、今回は西側から登ってみました。このコースは普通ならば大倉部山から北西に延びる尾根を登って山頂に着き、南から西に降りて畑川を通って帰ると思うのですが、畑川の上流の谷が歩けるのかどうか心配だったので、まず谷を南に歩いてから折り返すことにしました。

畑の八幡神社から道が畑川(はたがわ)の上流に伸びています。途中で未舗装となり害獣避けの扉がありますが、それを過ぎると川沿いに今は植林となっている段々畑が続きます。谷の分岐点にお地蔵様がありますが、ここを過ぎてもずっと耕作地が作られています。朝来市と養父市の境界を過ぎても、ときどき広い耕作地があります。しかしさらに南に歩くと地形図でも分かるように谷は細くなってきます。この付近まで道は川の西側に作られていたのですが、この付近で東側に渡る必要が生じます。しかし畑川は上流の藤和の付近の雨水が全部流れているわけで、水量が多く、渡るにはちょっと苦労しました。東側に渡ってからも、ときどき西側に平坦地があって再び川を渡るべきか思案しましたが、結局ずっと東側を歩きました。道はあるのだと思いますが、崩落箇所もあって歩けずに河原に降りる必要もあります。谷が狭い付近にお地蔵様が置かれていました(写真)。嘉永六年と記されているようです。

消えかかった道を歩いて行くと植林に入りました。この先は藤和の農耕地ですが、そこに入るには川を渡る必要があります。農耕地もしっかりガードされているので、ここから一気に大倉部山に登ることにしました。東側の斜面の登りやすそうな所を探して、木に掴まってよじ登りました。ネットがありましたが、壊れている場所があって抜けられました。その後もずっと急斜面が続きました。標高差300mの山頂まで水平距離800mで登ろうというのですから、急登にならざるを得ません。途中で作業道もありましたが水平に進んで埒が明かないので、結局は急斜面を登り続けました。最初は草地が多く、足元も崩れやすかったのですが、徐々に自然林になって登りやすくなりました。そしてツツジの花を見ながら山頂に着きました。山頂は岩場で最高の展望台です。竹田城も見えますし、粟鹿山や朝来山だけでなく、北側も見渡せます。小倉部三等三角点(691.85m)があります。

下山は北西に延びる尾根ですが、こちらは登山路が整備されていました。案内板もあり、道もはっきりしています。今回は下りでしたが、登りに使うと山頂付近の坂はかなりキツイでしょう。下りは快調に降りられましたが、登山道は途中で観音寺へ降りていってしまうので、登山道から外れて尾根を歩きました。こちらも一応道が作られています。この付近は細尾根も多く、楽しめる尾根です。岡四等三角点(358.36m)を過ぎると尾根にネットが張られており、倒木も増えてきました。それでも特に文句を言うほどの藪はなく、普通の藪歩きとなりました。362mピークを通り、自然林の尾根を伝っていくと、北側に未舗装の林道が現れました。最初は無視していたのですが、行く手の尾根先を横切っていたので、結局林道で下山しました。しかしこの林道は山の周囲を廻っているだけで、道路には北の方で繋がっているようでした。西の端まで来たところでまた尾根に戻って、尾根先から急斜面を降りました。林道を使わないほうがずっと速かったでしょう。

畑川の上流はいちおう歩けますが、靴を濡らす可能性が高いので準備して行ったほうが良いでしょう。

展望 ★★☆
藪山度 ★★★
地形図は「八鹿」「但馬竹田」です。

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