福知渓谷は、長らく台風で道路が通行止めになっていて、行ってなかったのですが、渓谷沿いを歩くのも良いかなと思って、尾根を歩いてから道路で戻って来ることにしました。山の登り口は白口の下流で、地形図の破線道は林道田ノ小屋線です。登って行くと山の北側に出ますが、ここから尾根はすぐそこです。この付近には炭焼き窯もあって、山の上には石垣もあり、人の手が入った感じです。あとは尾根を登りましたが、いきなり北から来た林道の終点がありました。これを無視して登って行くと、岩が増えてきて、楽しめる尾根となりました。しばらくは急勾配でしたが、徐々に楽になりました。775mピークまで登ると、さらに楽になりましたが、登りは続きました。890m+ピーク付近は植林です。一宮町と神河町の境界の尾根に出て北に歩くと、白口三等三角点(941.87m)がありました。ここには2011/05/07に来ています。「942m 藤ケ城」と書いたピンクテープがありました。
この先も町界の尾根を歩きました。ピンクテープのマーキングがあるようです。尾根が東に折れてからも歩きやすく、たまに藪があっても北側を巻けば大丈夫でした。どんどん歩いて、草木南小田第一線44鉄塔に出てきました。えらく小振りなのでびっくりしましたが、これは草木ダムの発電所の電気を送っているもので、砥峰高原の中を抜けている系統です。昭和11年建設です。碍子は珍しくガラス製でした。ここからは砥峰高原が望めます(写真)。その向こうの山は夜鷹山でしょう。この先はちょっとアセビとシダの藪があり、それを抜けて登ると斜面の上に鹿がいて、そこが下千町四等三角点(985.60m)でした。この東は下りですが、ちょっと尾根を間違えて、南の方に出てしまいました。尾根の端に出ると5mくらい下に舗装道路があり、降りられないので谷に一旦降りてから道路に出ました。これは「森林基幹道 千町・段ヶ峰線」です。
あとはこの道から福知渓谷沿いを歩きましたが、途中に長沢村の跡とか(2011/07/17に探していた「ナガソウ」は、ここです)、道路を渡っているヘビとか、鹿の死体とか、いろいろな物に会いました。県道39号線に出てからは砥峰高原から福知に抜ける車も通りますが、復旧したとはいえ幅の狭い道で、すれ違いは大変そうでした(福知から砥峰に向かう車のほうがずっと多い)。歩いていると渓谷の瀧などもゆっくり見られて快適ですが、ときどき車に轢かれそうになりました。車だと走り抜けるだけで、停めてゆっくり水流を見られる場所はほとんどありません。歩くに限ります。
最後の舗装道路歩きは1時間半近くかかっているので、山歩きとしては良いコースとは言えませんが、福知渓谷には立派な堰堤も作られ、きれいに復活していました。
展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆
地形図は「長谷」「神子畑」です。
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