生野から栃原へ抜ける峠の南側の山並みは、北の山から眺めたことはありますが、歩いたことはなかったので行ってみました。
生野から播但道の生野ランプを過ぎて、栃原トンネルの入口まで来ると旧道が南へ分岐してトンネルの上を北に走っています。トンネルの上へ行く前に、西に舗装された林道への分岐があります。この林道は登るとすぐに終わってしまいますが、右手の植林の谷を登って行きました。歩き易そうな谷を選びましたが、最後は急斜面となり、出てきたところには大河内線19鉄塔が立っていました。碍子が多く高圧ですが意外と低いのでびっくりでした。北側に展望があります。
ここからはお気楽な巡視路歩きとなります。東側はきれいな植林です。ちょっと西側に尾根をまわって鞍部に出てから登りになります。ここは植林を刈った帯のような地帯が上下に延びていますが、送電線はその西側を通っています。送電線の下の木を切ってあるのはよく見ますが、ここは意図が分かりません。テープなどのマーキングが伐採地帯の西側にあったのでここを登りましたが、かなりの急斜面でした。巡視路は西側の植林の中にあったのだと思います。いずれにしても登る標高差は同じで、18鉄塔に着きました。ここは西側の展望が広がっており、達磨ヶ峰、段ヶ峰、千町峠、平石山などが見渡せます。640m+ピークを過ぎて、更に登ると川尻三等三角点(678.92m)へ着きました。地籍調査のピンクテープは三菱のマークの入った標石に巻いてありました。
このあとも巡視路で赤白に塗られた17鉄塔に行って、再び西側の展望を満喫しました(写真)。次の16鉄塔も紅白に塗られており、展望が得られます。ここから植林を抜けて尾根を歩くと、白くなった「火の用心」に「←神社川尻」と書いてあり、ここから川尻に下山できるようです。尾根を歩き続けると、次の15鉄塔には横揺れ防止のV吊懸垂型ジャンパ支持装置が付いています。近くに地籍図根三角点もありました。次の14鉄塔も眺めが良く、そこから急斜面となります。巡視路を忠実に歩くと、13鉄塔に出てきます。ここも眺めが良く、釜床山まで見えます。この先送電線を追っていくと栃原川に出てしまい、生野に帰るのが大変なので、東に下山しました。下山道はありませんが、まず藪を抜けて渕四等三角点(698.64m)へ行き、そこから南東の尾根を降りました。藪を覚悟していましたが、植林で歩き易く、640m+の尾根の終端までは楽に歩けました。ここからは東に尾根を降りました。南側は植林ですが尾根は藪っぽく、しかも非常に急です。しかしマーキングがあり、真新しく赤と白に塗られた標石はJRと書いてあります。これに従って急な尾根を降りました。はじめは急勾配ですが、緩やかに降りる整備された道もあり、予想外に楽な下山でした。最後は植林に出てきたのでJRの標石とは分かれ、広い植林の中を降りて行きました。播但線のトンネルの上を抜けて、作業道の終点に出ました。作業道は市川沿いの道に繋がっていました。場所は生野浄化センターの少し北で、道路際に丸太の積んである所です。
巡視路は期待どうりでしたし、下山道は予想外に整備されていてラッキーでした。
展望 ★★★
藪山度 ★★☆
地形図は「生野」です。
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