2024年6月29日土曜日

老波から登る朝来の絵本三角点

 


朝来の絵本三角点は、2012/08/30に田路から登り、2013/05/18には神子畑から登っています。今回は神子畑川沿いの老波(しわ)から登ることにしました。老波には姫ノ宮神社があります。山裾の急斜面に作られた神社で、神社の上は急斜面でフェンスもあるので登れそうもありません。神社の西には扉があってコンクリートの法面の下に出られるので、ここから少し法面を無理やり登り、端から藪に入り、植林に上がりました。まったくお勧めできない登り方でした。尾根に上がればネットがあり、周囲は植林がありますが尾根上は歩きやすい自然林です。ときどき少しだけですが展望があります。朝来市の地籍図根三角点があり、歩きやすい尾根が続きます。標高500m付近は急斜面です。自然林で下草や藪は無いのですが、細いところが多く、滑り落ちないように注意が必要でした。細尾根は岩が多く、710m+ピークの地籍図根三角点を過ぎると細い尾根に木が生えており、古いネットと有刺鉄線が張られていて、尾根の中央は歩けなくなりました。雨上がりで滑りやすいので注意して歩き、急斜面を登って786m地点を過ぎ、また急斜面を登って地籍図根三角点のある900m+の尾根に上がりました。ここは2013/05/18に通っていますが、相変わらず細尾根の多い自然林の尾根で、南に行って870m+のピークに上がりました。ここは2012/08/30に田路から来た所です。ここから自然林を急斜面を降りて登り返すと、絵本三等三角点(923.91m)に着きました。三等三角点にしては大きな標石で、地面からかなり出ていました。周囲は広く伐採されています。


下山はまた急斜面を降りて登って870m+に戻り、2012/08/30の逆コースで南東に歩きました。こちらも細い尾根が続きましたが、踏み跡があります。急な斜面を降りるところもあり、特に783mピークからは木に掴まらないと降りられない斜面でした。ここは2012/08/30に登ってきた所で、伐採されていて眺めの良い所です。12年前の枯れ木はいまでもありましたが、枝がほとんど折れていました(写真)。ここもネットのある細尾根を東に歩き、植林に入ってほっとしました。植林は歩きやすいのですが、610m+に上がる付近は急斜面でした。また細めの自然林の尾根が続き、金属プレートの漆山四等三角点(555.91m)に着きました。ここからは北の尾根で下山しましたが、急斜面が続きました。国土調査の青い杭が尾根の真ん中に敷設されていますが、そこを降りられるわけではありません。植林も自然林も木に掴まらないと降りられません。最後はなにやらフェンスで囲まれた草地に車が放棄されており、お地蔵様が二体ありました。新しそうな昭和2年のものには、「右ハ山道 左ハ田路」と書いてありました。ここの谷は確かに田路に通じており、地形図でも破線道がありますが、もう道が残っていないことは2012/09/15に確認しました。


6時間以上かかっており、細尾根が多くて疲れました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「但馬新井」「神子畑」です。



2024年6月22日土曜日

建屋から登る町三角点

 


養父市の建屋の南の山には「町」という名前の三角点があります。ここに林道を利用して行ってみました。建屋から餅耕地の方に川がありますが、その南側の道を歩き、林道に入りました。しっかりした林道で、地形図に描かれている以外の分岐が西側にいくつもありました。地形図の実線道通りに登っていくと、林道は最後は地形図通りに終わっていました。すぐ脇の尾根に上がって、尾根登りとなりました。古いネットのある尾根ですが、下草も藪もなく傾斜も緩めで、494mピークに着きました。植林は少なく、自然林を歩いて、少し急勾配を登ると稜線に出ました。稜線を西に歩きましたが、ここも障害物はなく、気持ち良く歩けました。2013/07/14にも歩いている尾根です。展望は少し建屋方面が見えた程度でした。そして、町三等三角点(697.56m)に着きました。切り開かれていますが、木々に隠れて展望はほとんどありません。


町三角点には地形図では北から破線道が来ていますが、これは2013/07/14と2013/07/20に存在しないことを確認しているので、2013/07/20と同じく西に歩きました。途中で焼けた木を何本か見ましたが、落雷でしょうか(写真)?倒木の多い地帯を抜けてアップダウンして、694mピークに着きました。ここから北に下山しましたが、すぐに林道が尾根を横切っていました。林道はどちらに歩いたら降りられるのかわからなかったので、尾根を降りることにしました。しかしかなり急斜面の、方向のわかりにくい尾根で苦戦しました。しかも眼下には林道があります。なんとか林道に降りて、投げ捨てられた枝の山を避けて再び降りて、その先はやっと安定して尾根を歩けるようになりました。この尾根は下っていくにつれて藪っぽくなりました。下草は無いので枝が邪魔なだけです。途中で何度か東側の林道に降りられる機会がありましたが、まっすぐに尾根を降りて、最後は藪を抜けて草をかきわけて道路に降りました。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「大屋市場」です。



2024年6月17日月曜日

大通峠から三室山

 


三室山には何度も登っていますが、大通峠から三室山への県境の尾根を通して歩いたことはなかったように思います。そこで大通峠から歩こうと思いました。大通峠には車で行けますが、そうすると三室山に往復になるので、三室高原を取り囲むようなコースを歩きました。


登り始めは三室滝(燗鍋滝)の南の、竹呂山への登山口の向かいの辺りで、害獣避けの扉を開けて歩き始めましたが、すぐに別の扉で外に出ました。これは扉を通らずに北側の林の中を歩いても同じだったと思います。扉を出たところには巨大な手作りの動物捕獲用の檻(熊用としか思えない)がありました。ここから植林を登り始めました。木に掴まらなくても登れる程度の斜面で、自然林を抜けていくと、808mピークで眼の前に北斜面の伐採地が広がりました。荒削りに作られた道がジグザグに走る広い伐採地です。この伐採地は三室山からもよく見えます。ここからネットに沿って西の歩きました。810m+ピークを過ぎて下っていくと並行して伐採地から道が登っていきましたが、尾根を歩きました。やや藪っぽい尾根ですが、いちおう道があるようでした。登り始めて1時間位で主尾根に出ました。赤い標石がお地蔵様が祀ってあったかも知れない石に囲まれていました。三角点を探しても山の字の標石しかなかったのですが、少し北に金谷四等三角点(946.7m)がありました。ここからは登山道で、勾配もきつくないので楽に歩けました。1060m+の平坦地は相変わらずヒカゲノカズラが茂っていました。そして県境の1081mピークに着きました。ここから東に広い尾根を迷いつつ降りて、舗装道路の横切る大通峠に着きました。


大通峠にはロープが下がっており、三室山への登山道を歩きました。太いブナの木が綺麗な、とても快適な道でした(写真)。最初の1111mピークまでは少し登りで、そこからは多少のアップダウンがあるだけで素晴らしく快適でした。尾根は北寄りから東に向きを変えて、北の加地川を挟んで高倉からくらます方面の伐採地が見えるようになりました。少し藪っぽいところもありますが、問題なく歩けました。下草はシダが多いのですが、たまに笹に変わっていました。しかし1145mピークまではほとんどが低いシダの生えたブナの林でした。三室山に近づくにつれて木がなくなってシダから笹の草原に変わりました。この付近は2015/11/28に歩いています。斜面が急になるにつれてチシマザサの背丈が伸びて、身長以上になりましたが、道が整備されているので問題なく歩けました。道がないと歩けないでしょう。チシマザサの間から三室山の頂上に着きました。三室山二等三角点(1358.04m)があります。広く展望があり、登りがいのある山です。


下山は登山道でもよかったのですが、まず竹呂山の方向に向かいました。こちらは2011/08/31や2015/09/05にも通っていますが、その頃にも増してチシマザサが茂っていました。登山道があるはずなのですが、いまやチシマザサに覆われて踏み跡とも言えません。何度も見失って笹薮を彷徨いました。倒木があると周囲の笹が倒れていて道のように見えるのですが、もちろん先に道はありません。こんな間違いを何度もしながら、1300m+ピークを通り、西の方に降りてやっと笹薮を抜けて1198mピークにでました。この後は明瞭な尾根はないのですが、とにかく楽に降りられそうな方向に降りていきました。意外と大岩の多い尾根でしたが、木に掴まらなくてもなんとか降りられました。最後は林道があって、高い法面を避けて谷の付近で林道に出ました。問題は林道をどちらに歩いたら良いのかわからなかったことですが、幸いにもこの付近ではネットに繋がったので航空写真を見ると、北から南に何本も異なった標高の林道が水平に伸びているようでした。そこで北に向かい、あとは古い林道をひたすら降りました。1時間ほどかかりましたが、無事に三室高原に降りられました。降りてきた所は、三室山登山口でした。あとは管理地を避けて大回りして出発点に戻りました。


展望 ★★★

藪山度 ★★★

地形図は「西河内」です。



2024年6月15日土曜日

大歳神社から白口三角点

 


粟賀町から県道367号線で越知川を東に遡っていき、作畑に近づくと左手の林の奥に大歳神社があります。神社の裏にフェンスがあり、その向こうは急斜面の植林です。しかし少し北に行くと道があり、扉でフェンスを抜けられます。ここは水源となっているようです。左手の斜面は間伐材と草で覆われていますが、ここを登ると美しい植林の尾根に上がれました。ここからは標高差400mくらいの尾根登りです。多少の灌木の藪はありますが、枝が邪魔な程度で抜けるのに苦労することはありません。標高530m付近で少し下がったところは左右の植林の間に作業道があるようでした。地形図通りに標高600mに上がる付近は厳しい登りでした。それを登るとちょっと伐採地があり、また植林が続きました。しばらく整理された植林を気分良く登ると、稜線に出ました。白口三等三角点(814.18m)がありました。伐採されており、ヒカゲノカズラが綺麗でした(写真)。


稜線を北に歩きました。せっかく登って来たのにと思うくらいにどんどん降りていきます。そのうちに最近伐採されたと思われる木が増えてきて、西側下に林道がありました。切り倒された木がたくさん林道に倒れ込んでおり、そのうちに重機が集めに来るのでしょう。ここから少し登り、地籍図根三角点のある732m地点から東に向かいました。この付近はかなり藪っぽくなりましたが、我慢して歩くと次の640m+ピークは植林です。この東は伐採地で、視界が開けて越知川沿いの家が見ます。青いネットが張られていて、それに沿って南東の尾根を降りました。ネットの東側には林道があります。ネット沿いは藪なので少し降りて歩き、金属プレートの長谷四等三角点(604.96m)をネットの向こう側に見つけました。ここまでネットに出入り口はなかったので、適当なところでネットの下を潜り抜けて林道に出ました。ここからは林道で下山しましたが、長い道のりでした。どちらに歩いたら良いのかわからなかったのですが、見たところ谷は荒れていたのでなるべく谷に近寄らないように歩きました。崩落も多く、草が茂っていたり行き止まりもあって、行ったり来たりして、最後は谷を横断することになりました。それでも下山の方向は明確ではなく、最後は谷沿いに降りて再び青いネットをくぐり抜けて土のうの積んである所を通り、また扉を開けて、やっと県道367号線に出られました。この林道での下山は40分もかかりました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2024年6月8日土曜日

鹿伏から清木三角点

 


音水湖の北の山は何度も登っており、たいていは赤谷山まで行っています。今回は途中の清木三角点まで行きました。起点は国道29号線の鹿伏で、2021/05/08と同じように谷沿いの林道を西に歩きました。しっかり作られた林道ですが倒木も多くなっています。本格的な登山は道の終点近くで、江戸時代の墓が3基並んでいる所の北側からです。写真は文化10年没の女性の墓です。


登り始めた尾根は急ですが木に掴まって腕力で登るほどではありません。キジの子育ての時期らしく、登っていくとキジが何羽も地面から飛び立ちました。アセビが邪魔なところもありますが、藪はありません。標高950m付近まで登ると開けた場所もあって展望もあります。さらに標高1000mを越えて稜線に上がりました。ここは2012/07/21に登りに、2021/05/08に下りに通っています。歩きやすいきれいな林で、1044m地点を通り、緩やかに登って1100m+ピークから西に折れて下って、チシマザサの増えてきた斜面を登り、林から西の伐採地に出ると金属プレートの清木四等三角点(1140.13m)がありました。草はまだそんなに茂っていません。氷ノ山の避難小屋が見えます。


下山は東に歩いて2020/11/11の逆コースにしました。こちらも歩きやすく美しい林で、気持ち良く歩けました。ちょっと登って笹樹四等三角点(907.5m)は木立に囲まれています。ここからは急な下りで、滑りやすく木も少ないので掴まるところもなく、登りよりも下りが難しい斜面でした。緩やかになった斜面を降りていくと、林道がありました。新しいもので、法面が高くて降りられません。北に斜面をよぎって林道の終点を見つけて降りました。この付近では木材の積み出し作業が行わていました。あとは林道で国道29号線に降りました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「戸倉峠」です。