備前市の熊山は有名な山ですし登山道も多く、あちこちから登ってきました。今回は南の大内山経由で登りました。大内山には航空写真で見ると香登小学校の北から道があるように見えます。じっさいに巡視路があるのですが、それを歩いていくと大内神社の上を通り、そのうちに斜面で消えてしまいました。落ち葉で滑りやすい急斜面を木につかまって登ると、緑色に塗られたNTN線1鉄塔に出ました。ここから更に登ると標高151mの大内山の山頂には、フェンスに囲まれた紅白の巨大な本四連系線第二〇四号鉄塔がそびえていました。
大内山からはピークを下って北に縦走です。すぐに本四連系線第二〇五号鉄塔があり、少し下った先にはキリンビール岡山線11鉄塔がありました。よく整備された道です。この北ではいちど少し下ると毘沙門堂を見られたのですが、ショートカットで尾根を歩きました。そのうちに毘沙門堂からの登山道と合流しました。ここからは登山道ですので何の問題もなく登れました。実は最初は毘沙門堂の裏から284m地点を目指して急斜面を登ろうかとも思っていたのですが、遠目にも岩が多く近めにもシダが茂っているので諦めました。登山道はやや急ですが、問題なく登れました。まず高津山に油瀧神社の鳥居があり、それから熊山姫大神神社下之宮があり、それから442mピークを過ぎて油瀧神社がありました。さすがに備前だけあって狛犬はすべて備前焼です。そのあとは通信塔があり、駐車場に出ました。ここからまっすぐに登っていき、熊山神社へ行きました。ここでも狛犬は備前焼です。さらにちょっと歩くと熊山遺跡に着きました。他では見たことのない四角い石積ですが、奈良時代前期とのことです。不思議なものです。遺跡の南には展望所があって、瀬戸内海がよく見渡せます(写真)。
下山は南に登山道を降りました。こちらの道には丁石があります。少し降りると舗装道路に出ますが、これを横切って坂根方面に降りました。33丁には本四連系線第二〇八号鉄塔があり、ここからは坂根への下山道を外れて南に向かいました。油瀧神社への分岐を経て、備前線39鉄塔に着きました。この付近は展望があります。そして城山(294m)です。山頂は広く、段もあって眺めも良く、まさに山城の雰囲気でした。この南は山城の正面なので当然急勾配でしたが、マーキングに従って降りました。そして城山四等三角点(242.12m)に着きました。まだまだ道は続いて、次はキリンビール岡山線14鉄塔です。ここまでは尾根道ですが、ここからは東のシダの多い斜面を下って行き、香登本に降りました。
展望 ★★☆
藪山度 ☆☆☆
地形図は「片上」「和気」「万富」「備前瀬戸」です。