佐用町庵の行者山(鷲栖山)には、2011/02/06と2011/02/26に登っています。今回の登りコースは2011/02/06の下山コースです。庵川沿いの県道443から害獣避けの扉を3つ抜けて尾根の先に出て、落ち葉で滑りやすい斜面をジグザグに登りました。尾根に登って少し行くと石仏がありました。前回は石仏に気が付かなかったようですが、この後もいくつも見ましたが、どれも行者像には見えませんでした。尾根はツツジが満開でした。両側のツツジの間を抜けていく感じで、素晴らしい山歩きでした。同じコバノミツバツツジでもピンク色の薄いものも濃いものもあり、見ごたえがありました。少しずつ登っていき、378mピークにも小さな石仏がありました。まだツツジが綺麗ですが、アップダウンもそれなりにあります。行者山に向かって尾根が東に曲がる付近にも新しげな石仏がありました。ここから行者山へは巨大な岩が聳えています。とても登れないので岩に沿って南側に行くと、前回の下山と同じコースになりました。大岩に沿って南側をまわるとまた新しげな石仏がありました。その先は足元が不安定でしたが、なんとか切り抜けて急斜面を木に掴まって登りました。前回はよくこれを降りたものです。そして行者山の山頂に着きました。祠があります。鍵がかかっていますが板の隙間から少し中が見えて、昭和13年と40年に鳥居を再建していることがわかりました。縁起書もあるようですが完全には読めません。
山頂からは北に行くつもりだったのですが、急斜面で降りられなかったのでトラロープのある東向きの岩場を降りました。これもかなり急な岩場で、トラロープに頼って降りました。降りたところには行者山への道標の他に「岩窟へ」という道標があり、北斜面にトラロープが張られていました。ちょうど北の尾根の方向でもあったので、トラロープに掴まって斜面をトラバースしました。しかしロープはあっても道がなく、足元は落ち葉で滑りやすい急斜面ということで、冷や汗をかきました。しかも途中でトラロープがなくなり、木に掴まって西にトラバースを続け、ついに岩窟に着きました。法華経の文言の刻まれた宝篋印塔と行者像などがありました(写真)。
岩窟まで来ても北の尾根へ下るのは容易ではありません。下の尾根が見えないので、とりあえず東に少しずつ降りながらトラバースし、木が生えていて掴まれる所を探して滑りやすい斜面を降りました。倒木の多い谷状の地形を降り、咲いているミツマタの間を西に戻って、ようやく尾根歩きになりました。歩きやすい尾根で、植林も少しありましたがツツジも増えてきて、395mピークにはアシビが咲いていました。この先は北にツツジを見ながら岩の多い尾根を降りました。途中で西に尾根は曲がり、相変わらずツツジが綺麗でした。問題は尾根の先端で、西寄りが斜面がやや緩く楽そうだったので降りました。植林で木が多い場所を選びましたが、木に掴まって降りるのがやっとでした。降りると墓所がありました。当然墓参りのための道があるはずと思って庵川へ行くと橋はなく、ハシゴのようなものを飛び石に載せて渡るようになっていました。しかしハシゴを使って渡ってしまうとハシゴを元の場所に戻せないので、渡りやすい場所を探して飛び越しました。上流に行けば橋があったようです。
山の上はツツジで一杯でしたが、下から見上げるとツツジはほとんど見えず、斜面の桜が目立ちました。ツツジは背が低くて見えにくいのかも知れません。だとしたら登って見に行くべきです。
展望 ★☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「土万」です。