2025年7月28日月曜日

登山道で登った駒の尾山

 


地形図を見ていると、ちくさ高原の南から西の県境に斜めに破線道が伸びています。不思議な道で本当にあるのなら歩いてみたいと思ったら、これは登山道でした。ちくさ高原スキー場に向かう県道72号線のせせらぎランドの前に林道がありますが、この南に「ダルガ峰・船木山 せせらぎ公園登山口」があります。大海里峠への道標もあり、ちょっと木の根っこの階段を登ると快適な登山道が始まりました。最初のうちは鉄穴流しの跡の複雑な地形が楽しめます。急勾配もわかりにくい所もなく、実に快適な登山道です。斜面に作られていますが流された場所はありません。いくつか岩塊流の跡もあって、高山登山を楽しめます。標高差300mも登らないで大海里峠に着きました。


大海里峠にはいろいろ道標がありますが、地形図にある西に降りる破線道はなかったように思います。実際この破線道は谷沿いで、林道ダルガ峰線沿いの「白雲の滝」に降りてしまいますので歩きやすい道ではないでしょう。大海里峠から南の県境は中国自然歩道として整備されています。岡山県最高峰の後山を通る尾根なので近畿自然歩道ではないのでしょう。少し歩くと長い階段で1211mピークに登ります。途中に「急な下り 階段注意!」と書いてありますが、危険な階段なら作らないほうが良かったのでは?とも思います。登りでは階段は多少助かりました。登り切ると気持ちの良い自然林ですが、すぐに両側からチシマザサが覆いかぶさってきました。チシマザサの間から避難小屋が見えてきて、東西の尾根に出ました。チシマザサの間の道を西に少し登れば駒の尾山の山頂です。大茅二等三角点(1280.47m)があり、座りやすい石が二列に円形に並べられています。展望もあちこちあって、山頂としては後山よりも楽しめますが、木はないので夏は晴れていると長居できません。


駒の尾山からは東に尾根を歩きました。最初はチシマザサの壁の間を歩きますが、自然林になると日陰ができました。しかし鍋ヶ谷山へは再び木がなく、チシマザサの間の道です。鍋ヶ谷山(1253m)からも南に展望があります。ここは日陰もあります。さらに東に尾根を歩きましたが、粟倉三角点は景色を眺めていて見落としました。そして山上庭園的な雰囲気の中を歩き、ややきつい坂を登ると、船木山(1334m)に着きました。さらに一踏ん張りして、尾根道を下って登り返すと、何度も来ている後山(兵庫県では板馬見山?)です。祠と後山三角点(1344.36m)があり、展望もありますが、狭い山頂です。


下山も登山道にしました。2011/09/06に登ってきた道です。最初は急斜面を横切るように作られた道で、ジグザグに降りていきます。マーキングがはっきりしていますし、道もはっきりしています。少し下ると緩やかになりましたが、まだ標高差100mほどしか降りていません。ここからは植林となって楽になりましたが、長く続きます。周囲は鉄穴流しの跡のようになり(写真)、マーキングを頼りに降りていきました。最後はシダと岩の多い谷に出ましたが、この付近の道は不明瞭で、登りでは少し悩むかも知れません。鍋ヶ谷登山口に降り立つと、あとは長い林道歩きです。この林道では特に作業は行われていませんでしたが、881mピークに降りる尾根には新しい林道がありました。県道72号線に出るところでは木材の積み出しが行われていましたが、伐採が行われているのは最初に通ったせせらぎ公園登山口のすぐ南付近でした。


展望 ★★☆

藪山度 ☆☆☆

地形図は「西河内」です。



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