2025年7月26日土曜日

峰山高原で土塁をたどる

 


中坪峠から暁晴山に登ろうと考えて、県道8号線から峰山高原に向かう道路を走って、車をとめられる場所を探してとめて、西向きのヘアピンカーブのところから中坪峠を目指しました。地形図にある峠越えの破線道なので、なんらかの道標を期待したのですが、カーブミラーのほかは何もありません。シダに隠れて鎖がかかっていて、ここが林道の出口だということはわかりますが、谷の道は流されたようです。水源林造成事業が行われているようで、かろうじて杣道が谷の西側に残っていました。ピンクのマーキングもありますが、肝心の道がとても怪しい感じでした。しかし見上げると石積があって、マーキングに従ってジグザグに登ると石積で補強された道がありました。これはしっかり作られた道だったようで、ジグザグに登っていってネットを通って中坪峠に着きました。


中坪峠には西から林道が上がってきており、2014/05/03に西から来ました(ただしその時のブログは地図と文章が食い違っているような気がします)。その時は中坪峠から林道を歩いたようですが、今回は尾根歩きにしました。最初は植林で、ネットと大岩がありました。ネットの東はススキの草原です。この付近に中坪峠三角点があったはずですが、気づかずに通り過ぎると先は藪っぽくなりました。西側から林道が二回近づいてきますが、それと分かれて藪を抜けると低めの土塁がありました。ここからは土塁に沿って歩きましたが、灌木の藪が続きます。土塁は柔らかい土でできているので、保存のためにできれば上を越えたくなかったのですが、藪を抜けられそうな所を探しに何度か土塁を横切りました。1015mピークの西にはススキの中に地籍図根三角点がありました。この付近からは暁晴山とスキーコースが見えます。しかし藪が続き、うんざりしたころに植林に出てホッとしました。ここで土塁は小さい谷を横切り、また登っていくと、眼の前にコンクリートの壁がありました。これは南の通信塔へ行く道ですが、壁が高くて登れず、北に藪を抜けて壁が低い所を探してよじ登りました。道を横切ると地籍図根三角点があり、土塁はさらに続いていました。土塁はその先の1010m+ピークで北に向きを変えて下っていきます。東から道路が接近しますが、土塁に沿ってまっすぐに暁晴山を目指しました。この付近は2014/05/03に歩いています。比較的歩きやすく、暁晴山の山頂に着きました。山頂は平らでススキに覆われており、パラボラのついた通信塔が4つ立っています。宍粟50名山(とは言え市境です)と暁晴山一等三角点(1077.11m)があります。東にリラクシアやスキー場が見え、展望最高です。


土塁はススキに覆われていますが山頂を通過しています。山頂の北側は背の高いススキを抜けるのが大変でした。抜けてしまえば多少楽になって、斜面を降りていくと峰山林道に出ました。土塁の上にはススキに隠れて「暁晴山 土塁コース」の札が立っています。この北も土塁が続いていることは2014/05/03に確認していますが、今回は峰山林道を東に歩きました。暁晴山登山口を過ぎて山笑の碑に来ると、北の尾根に登りました。ここは地形図に土塁が描かれていますが、ここも灌木の藪は手強く、土塁の脇に抜けられそうなところを見つけながら進みました。途中で土塁は方向を南寄りに変え、市境を横切って斜面を降りていきます。この付近は歩きやすくなりました。地形図の破線道を横切る付近は高原の雰囲気です。小さな渓流を渡り、東屋のある910m+の小ピークの北を通ってまた破線道を横切り(写真)、最後は谷で水流が合わさるところの間で終わっているようでした。この先は地形図の破線道を使って、大河内高原ラインに出ました。この道路をたくさん歩いて出発点に戻りました。


地図には黒で土塁を書き込んであります。


展望 ★★☆

藪山度 ★★☆

地形図は「長谷」です。



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