2018年1月21日日曜日

杉坂峠から兵庫岡山県境を歩く

杉坂峠は、昔の美作道が通っていた峠で、今は中国自動車道がトンネルで抜けています。県道365号が峠を通っていますが、兵庫県側は2車線なのですが岡山県側は非常に狭く、拡張工事中です。峠の南側には杉坂の関の跡に「杉坂史蹟」という立派な記念碑が建てられています。峠のお地蔵様もあります。中国自然歩道が南から県境に沿って通っていますが、北側は岡山県側に降りてしまいます。そこで今回は杉坂峠から北に県境を歩くことにしました。

峠の兵庫県側から笹薮をかき分けて登ろうとしたのですが難しく、まずちょっと北の植林に入りました。そこから県境はすぐでした。県境には特に道はありませんが歩き易く、ぐるっと廻って杉坂四等三角点(313.17m)に行きました。ピークから少し西側に降りた所にあり、金属プレートが完全に落ち葉に埋まっていて、見つけるのに時間がかかりました。ちょっと不自然な感じに石が周囲に置いてなければ見つけられなかったでしょう。

三角点から北に歩きました。倒木がある程度で歩きやすいのですが、広い尾根なので方向が分からず苦労しました。県境だからといって特に標石や目印のようなものがあるわけではありません。次の田原四等三角点(327.98m)は金網でしっかりガードされた土地の中にありました。普通なら入って行かないのですが、三角点があるので行かないわけにいかず。倒木で金網が低くなっている所から入り込んで、松と笹の藪の中に三角点を発見しました。この付近には東の斜面には林道があり、三角点の西側にも林道がありました。三角点の北の方は岡山側から林道が延びてきていますが、ここは東に行かねばなりません。東には兵庫県側の林道があるのですが、林道を歩くと北池に降りて行きそうでした。そこでなるべく県境を歩いたのですが、植林の中でGPSもあまりあてにならず迷走しました。地形図で破線道が北池から北に県境を越している所は、南側には林道があり(地形図にも短い実線があります)、北の谷は荒れています。この難所を過ぎると植林となり、倒木に悩まされつつ歩くと、舗装道路に出てきました。広い空き地にこの道路の竣工碑がありました。ちょっと道路を歩くと大聖寺の説明板と路傍休憩地があって休めます。実際の大聖寺はもっと北です。

ここで南の谷に行く道を探しました。地形図では実線道ですが、軽トラでも難しそうな道です。しかも舗装道路から南に入ってまっすぐ行くと最近作られたらしい伐採用の道に行ってしまうので、地形図どうりにちゃんと西に曲がらねばなりません。少し谷を降りて、尾根に乗るために東側の尾根に上がりましたが、その東は伐採地です。そして南に行く尾根道は西側に青い荷造り紐が張られています。どうやらこの付近は松茸山のようです。少し登ると岩の多い場所に出ました。東に歩くと展望がありそうな場所があったので、二つの岩の間を通って景色を見に行きましたが、山々山で、さほど面白くはありません。しかし振り向くと岩に仏様が掘られてありました(写真)。かなり風化していますが、岩の前には線香をあげるための石鉢のようなものもあったので、何かの跡なのでしょう。

すぐ南の大きな岩でできているピークから東に曲がって、クネクネと尾根を歩きました。整備されているとは言えませんが、道がありました。倒木と枝は邪魔ですが、問題なく歩けます。尾根の西側に道がある所もありましたが、どこに向かっているか分からないので尾根を辿りました。岩津口四等三角点(350.63m)はちょっと切り開かれていますが、展望は全くありません。そのまま南西に歩いて、340m+の分岐に着きました。ここから北に折れて北池の方に降りることも考えましたが大回りなので、そのまま西に降りました。この分岐点には斜面に大きな岩の穴があって、人が2,3人寝られるくらいのスペースがありました。自然にできた穴とは思えなかったのですが、古墳のように石を積んで作ったものではないので、何だか分かりません。この西の細尾根は岩が多く、面白い場所でした。下山はそこからさらに南に県道365へ降りたのですが、非常に急な斜面で、木に掴まって落ち葉に足を取られながらなんとか降りましたが、降りた先には金網がありました。かなり西に移動して、なんとか扉を見つけましたが、無茶な下山でした。

GPSを見ながら歩くことが多く、歩きスマホ状態になってしまいましたが、山道では躓くものが多いので危険でした。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「佐用」です。

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