2018年1月14日日曜日

小野アルプス

日本で一番低いアルプスと自虐的なキャッチコピーが付いていますが、山は高さではありません。では何か、と言われるとわからないのですが、藪山という点では実は小野アルプスはかなりのものです。しかし整備された道を普通に歩けばそれに気づくことはないでしょう。ということで、まずは登山道を歩いてみました。

まずはたしかに鴨の一杯いる鴨池から、紅山(182.8m)を目指しました。工事中で大きく迂回させられますが、池の南に作られた大規模なソーラーパネルは自然破壊とは呼ばないのでしょうか?とりあえずは岩倉峠まで県道下来住-平荘線をまっすぐに歩いて、紅山の岩場を登りました。これは高御位山の岩場よりも急峻で、四つん這いで登らざるを得ません。膝でよじ登ったので膝に軽い打撲傷ができました。高所恐怖症にはきついものがあります。頂上に救助用のロープを用意しても良さそうなものですが、これまで誰も滑落していないとしたら大したものです。山頂からの眺望は素晴らしく、これを楽しむだけなら北から登るのが正解です。この岩場を降りる気にはならなかったので、下山はその北からの道にしたのですが、階段の段差が大きく、膝にこたえました。階段の脇にロープが張ってあるのはそのためなのでしょうね。一度県道まで降りてから、東側の登山道を登りました。結構長い道のりで展望デッキにでてきて、通称小野見山の岩場を通り、紅山の岩場を人が登っているのを眺めてから(写真)、惣山(198.9m)に着きました。ここも南に展望があります。明石海峡大橋もばっちりです。

惣山からは縦走路となり、現役とは思えない共同アンテナのあるアンテナ山(171.6m)を通って、下って登ると総山三等三角点(168.06m)のある総山です。三角点は登山路の脇です。ここから下りで自動車道路に出ました。峠の地蔵があります。このあたりで歩き始めて2時間、そろそろ登山道にも飽きてきたので、少しルートを外れました。まずアザメ峠まで行って、公園として整備されたらしい東の道に入って、保安林の標識から山を登りました。ここには道があって、山の西をぐるっと回って、そのまま行けば登山道と合流できるのですが、途中に尾根に上がる道があったのでそちらに歩いて、150m+の山に登りました。笹の多い藪山ですが切り開きがあります。この付近には町堺の石標らしいものがいくつか埋めてあります。怪しくなってきた切り開きを辿って笹薮を抜けていくと、「都染町内 見土呂町内会」という標石があり、南に降りる道がありました。しかしここの東の尾根はは背より高い笹薮です。危険を覚悟で突破を試みると、南から道が上がって来ており、「あずまや」「大山谷池」の標識がありました。ここからは遊歩道らしく、やや荒れていますが、大山谷池に降りることができました。地形図では池の東岸に破線道があるのでこれを歩こうと思っていたのですが、ひどい藪で、結局池の西側を北に歩きました。大きなシダの塊を避けつつ、枝を払って歩くと、登山道に出ました。

ここからはまた登山道を歩き、急勾配を登って来住四等三角点(156.03m)のある安場山につき、下って登ってポケストップにもなっている愛宕山(154.2m)を過ぎ、NTTドコモの白沢中継所に出ました。これ以上東に歩くと鴨池まで帰るのが大変なので、NTTの保守道路を降りました。

整備された登山道を歩くのは楽でよいのですが、だんだん飽きてくるのと、階段に悩まされるのが欠点です。かと言ってこれほどの藪山だとコースから外れるのは紅山の岩場を登るくらいのリスクがあります。

展望 ★★☆
藪山度 ★☆☆ 登山道を通れば★ゼロです
地形図は「三木」です。

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