この神社は山陽自動車道の上下線の瀬戸PAの間の北の山にあります。登り口は県道254号線が山陽自動車道を潜る付近で、鳥居があり、神時(かんとき)神社の説明板があります。天神山の山上にあるとなっています。高速を潜るとPAへの道があり、横切って参道が続いています。よく整備されています。周囲は竹藪が多いようです。かなり急な道ですが、ほぼ地形図の道の通りに登っていき、30分もかからずに神時神社に着きました。狛犬などはありません。意外と大きな建物ですが、板壁は隙間だらけです。説明板にあった岩ですが、雨壺石という平たい石はどれなのかよくわかりません。とにかく大きな岩がごろごろしています。
神社の前には地形図にある別の道もあって、これで下山しても良かったのですが、尾根を歩きたくて神社の背後の竹藪に入りました。密集した竹藪で枯れて倒れたものも多く、それを押しのけて通り抜けるのは大変でした。何度も竹藪に入ったことを後悔しつつ、それでも少しでも抜けやすそうな場所を探し、西に東に蛇行しつつ歩いて、284m地点の手前付近でやっと竹藪を抜けました。しかしその先は笹薮で、これも歩きやすそうな場所を探して抜けましたが、背の高い笹で見通しが全くありません。その北の鞍部付近で笹も減ってほっとしましたが、その北の300m+ピークは竹藪で、かつて何かの人工物があったのかも知れません。さらに北に登ると笹薮が続きます。どんどん背が高く、密度も上がります。棘のある灌木も多く、疲れました。ひたすら笹薮を抜けて、アンテナ群のある山頂に着きました。最初に目についたのは建設省の反射板ですが、他にも携帯基地局が3つに岡山県の無線中継所、中国電力、テレビの中継局があります。ここには2019/05/06に来ており、鞍懸山と言うようです。鍛冶屋三等三角点(350.57m)は、とても見つけにくい藪の中にあります。
アンテナ群の保守道路から西に降りようとすると、「石積遺跡 椿群生地」と書かれた板が落ちていました。これから行く方向であれば嬉しいなと思って斜面を降りました。少し降りると290m+の鞍部には公園のような場所があり、その西の外れの笹薮の前にピンク色のマーキングがありました。これに従って背の高い笹薮に入りましたが、足元に道はあっても笹をかき分けるのが大変で、しばらく行くと道も怪しくなりました。もう無理やり笹を押し分けて歩くしかなく、ようやく笹薮を抜けるとピンクのマーキングがありました。ここからは笹は少なく歩きやすい尾根になりました。今日初めてのまともな尾根歩きで、350m+を過ぎた付近に石積みがありました(写真)。これが石積遺跡なのでしょうか?石を積んだだけの灯籠もありますが、ここは分岐点なので、この上にかつてはお地蔵様が載せられていたのではないでしょうか?
石積みからは南に尾根を降りました。笹は少なくて軽快に降りられました。登ってきた尾根とは大違いです。しかしそうは言っても標高150m付近からは笹薮になってしまいました。急斜面なので苦労しましたが、もっと東に寄って尾根の中心を歩けば楽だったかも知れません。笹薮を抜けた付近から東に移動して降りましたが、最後は竹藪でした。これはあまり荒れておらず助かりました。降りたところには害獣避けの柵がありましたが、抜けられました。
3時間も歩いていませんが、密度の高い藪山歩きでした。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★★
地形図は「万富」です。