2025年7月21日月曜日

大畑から登る飯森山

 


神河町の越知川を遡っていくと、越知から大畑の間くらいに東に延びる林道があります。この林道の先の峠は東の多田から大畑に繋がる旧道だったそうで、この峠を目指して歩き始めました。越知川を渡ったところに工事の情報が表示されており、「(基)千ヶ峰・三国岳線 森林基幹道開設事業」だそうです。2023/08/13に歩いた、目指す峠を横断している林道です。工事に使われているだけあって整備された林道で、美しい植林もあります。途中に関電の赤い「火の用心」があって鉄塔への巡視路の所在がわかりました。ここに戻ってくることを目標に林道を登りました。途中で林道の近くに鉄塔があったので藪を抜けて見に行きました。播磨中央線五一鉄塔です。下から車で来られるので巡視路は荒れて藪になっていたのでした。


林道を登っていくと、千ヶ峰・三国岳線への分岐がありまり、ここを右に入りました。この付近は地名が表示されており、分岐点は「池ガ谷」のようで、次は「大谷」のようでしたが、その次は錆びていて読めません。そして林道の終点に来ると「南山 大師堂」で、石造りの礼拝所があって「光明遍照」が掛かっていました。地形図にはこの先に峠まで破線道があるのですが、ふと見ると赤い「火の用心」があったので、これがその道だと思い込んで登り始めました。途中までは整備された道なのですが、谷の奥で消えてしまい、ここでGPSで位置を確認すると破線道よりもひとつ西の谷を登っていました。しかたなしに倒木の多い急斜面を登ると上に千ヶ峰・三国岳線がありましたが、コンクリートの壁があって登れないので少し北に寄って道路に上がると、下に鉄塔が見えました。この鉄塔への巡視路だったので、谷を詰めようとすれば見失うのは当然でした。峠への道を確認できないまま、林道で峠まで歩きました。


この峠には2017/08/06に来ましたが、林道の交差点で、千ヶ峰・三国岳線が横切っているだけでなく地形図にもある北東向きの荒れた林道がありますし、南西にも林道があります。東への破線道は2017/08/06に降りてひどい目にあいました。北に登れば播磨中央線五三鉄塔があり、その先は「多可の天空」です。今回は南の尾根に上がって「多可の天空」を歩きました。よく整備されていて植林もきれいです。見ると東側も尾根のすぐ下に林道があります。あまりアップダウンはなく徐々に登っていって、岩場から急斜面を登り切ると、福畑山三等三角点(900.59m)のある飯森山の山頂に着きました。最近では東の多田から2024/12/07に来ています。山頂からは西に降りていき、鞍部を経て少し登ると2011/04/29にも来た飯森山南です。峠からここまで、木々が美しく涼しい風の吹く文句の付けようのない稜線歩きでした。越知川沿いの展望もあります(写真)。


下山は最初に巡視路を見つけた鉄塔に降りるため、少し東に戻ってから植林の斜面を降りました。ここからはほぼ一本道の尾根下りですが、標高800m付近に地形図で見ても勾配のきつい所があり、ここには大岩があったので西側を巻いて降りました。ずっと植林なので降りやすく、少し下草のある所がある程度で、登りにも使えそうです。標高600mを切ったあたりで東から来た林道が終わっていました。さらにその下でも東から林道が来て、少し尾根沿いに下ってまた東に行っていました。これらでも下山できたでしょうが、遠回りになりそうなので尾根を降り続けました。最後は少し藪を抜けて、播磨中央線五〇鉄塔に着きました。ここからは巡視路が2つあり、東寄りの巡視路を階段を頼りに歩いていくと、最初に見た「火の用心」に出てきました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



2025年7月16日水曜日

南から登山道で登る船木山

 


美作市の東粟倉村から北の県境の山々へは、後山キャンプ場からの登山道が整備されています。東粟倉村はなんとなく姫路からアクセスが悪いという印象で、あまり行ったことがなかったのですが、たまには登山道を歩こうと思って行ってみました。


後山キャンプ場から少し戻ると登山口があります。メインは後山のようですが、船木山だって標高は10mしか違いません。よく整備された登山道で、谷を登っていきます。岩場が多く、登山の雰囲気が味わえます。道ははっきりしていますが、ぼんやりと歩いていると時々見失うことがありました。冷静に周囲を見渡せば登山道が必ずありました。渓流がきれいで気持ちがよいのですが、雨の後で岩が濡れていて滑りそうでした。特に渓流を渡る所が2箇所あり、足を濡らさずに渡るのに気を使いました。谷の奥からは少し鎖のあるところをトラバースすると、自然林の気持ち良い道になりました。さらに少し登ると平坦になって、最後は北にまっすぐ延びる木の階段になりました。これを根気よく歩くと県境の尾根に出て、切り開かれたチシマザサの間をちょっと東に行くと、船木山の頂上でした。


この日は雲で視界が悪く、風も強かったので後山には行かずに下山することにしました。船木山から西に少し行って、尾根が南北に分かれるところで南側の尾根に向かいました。チシマザサの藪を恐れていたのですが、チシマザサはすぐになくなり、植林に出ました。ここからはあまり急勾配はなく、楽に歩ける尾根でした。大きな岩があっても簡単に巻いて降りられました。途中で出会った生き物もマムシくらいです。ただし一番勾配の小さそうな尾根に向かうために、方向は間違えないように降りなければなりません。中筋四等三角点(1016.57m)まで来て、さらに南西に尾根を降りて、標高950m付近からはやや急斜面になりました。少し藪っぽくもなりましたが、本格的な藪はありません。ここを過ぎると林の中に金属の柱を見つけました(写真)。何も繋がっておらず、高さも周囲の木に負けているので、なんのためのものなのか謎でした。近くに金属の脚立が倒れており、そんなに古いものとも思えません。ここからも尾根を降り続け、林道竹の頭線に降りました。林道を歩いてキャンプ場に戻りました。


展望 ★★☆ 晴れていれば良いはず

藪山度 ★☆☆

地形図は「西河内」です。



2025年7月6日日曜日

高峰から草木川

 


一宮町の高山には2011/05/08に登りました。その時は下山では百千家満に降りたのですが、今回は草木川沿いの道で戻ることにしました。登山道は前回と同じ道路です。折れ曲がりながら登っていき、途中にauとdocomoの基地局、同じ場所に西はりま消防組合の三方基地局があります。その先に受信塔という珍しい名前の三角点があります。これは道路の脇の尾根の上にあるので、少し行き過ぎてから尾根を戻って探しました。受信塔四等三角点(613.53m)は尾根の道のちょっと脇にあります。前回にはあったNHKのアンテナはありません。道路に戻ってまっすぐに歩くと、すぐにNHK一宮三方FM中継放送所があります。前回はテレビ中継放送所だったのですが、FM専用となったようです。ここからの尾根歩きは快適です。少し岩もあります。山頂に近づくと尾根の北側は伐採地となりネットがありますが、ネット越しの展望は草や木が育ったせいかあまりよくありません。そして高峰の山頂に着きました(写真)。狭い切り開きで高峰三等三角点(844.66m)があります。ネット越しに南向きの展望があります。


山頂からは前回同様に北東に降りました。まっすぐに降りていくと、草木登山口への道標がありました。前回はここから北向きの尾根を降りましたが、今回はまっすぐに降りました。この先の尾根には分解されたアンテナがいくつか転がっていました。そして「草木坂登山口」「草木越え」「高峰」の3つの道標のあるところに出ました。ここから北寄りの尾根を降りると百千家満から草木に登る道路に出られるようですが、草木越えに向かいました。いきなり大岩があり、その先は切れているので、ちょっと苦労して登って、降りて、巻いて幾つかの大岩をやり過ごしました。ここはかなり危険でした。その先はちょっと藪ぽいところがありましたが、東寄りにマーキングに従えば作業道があり、道路に降りられました。ちょうど草木城の入口です。道路を歩いて草木に降りました。


帰りは草木から草木川沿いに長い道のりです。最初は気持ちの良い植林で、川を渡ると自然林の中を歩くようになりました。ときどき大きな岩が転がっていました。林道が東の谷に入っていく地点までは、2011/05/07に逆コースで歩いてきました。その時はここまではかなり荒れていて、復旧工事も行われていたのですが、今回はきれいに整備された道で、どこで工事をしていたのか形跡も残っていません。おそらく舗装が新しげな所が復旧された所でしょう。未舗装でも歩きやすい道でしたが、車がすれ違うにはやや狭いので、途中で出会ったのは軽トラ一台だけでした。横住川キャンプ場はただの空き地で何の設備もないので、ワイルドなキャンプが楽しめそうですが、最近使われた気配はありません。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「神子畑」です。



2025年7月4日金曜日

阿舎利三角点から三久安山

 


暑い夏には標高の高い気持ちの良い山を歩きたいので、三久安山を北から目指しました。国道29号線から県道48号線で若杉峠の手前まで行って、県道521号線を南に入ろうとすると、いきなり通行不能と書いてありました。10月末まで樅木沼谷林道災害復旧工事だそうです。とりあえずどのへんで工事なんだろうと思って521号線に入り、しばらく走って植林に入る手前に車を置いて、歩き始めました。すぐに「これより先未改修(悪路のため)通行不能」の表示があり、その次のカーブで通行止めになっていました。柵をどければ通れますが、この先はあまり車が通っていないようで荒れているので、通行はお勧めできません。渓流を下に見ながら歩いていくと藤無山登山口がありました。たしかにここからなら藤無山は近いでしょう。この付近には林道がたくさんありますが、さらに登っていって峠のあたりで西の伐採地に向かいました。ここまで工事の気配はありませんでした。


伐採地付近は鹿の楽園でした。しばらく作業道を登ってから壊れたネットを越えて尾根に移り、そのまま登って金属プレートの阿舎利四等三角点(982.51m)に着きました。ここには最近は2024/11/09に来ていますが、今回は南の展望が霞んでいました。ネットの壊れ方は進んでいます。ここからはいつもとは逆コースで尾根を西に歩きましたが、気持ちの良い尾根です。そして1067mピークに着き、南に稜線を歩きましたが、こちらはさらにブナが美しく、アップダウンも多少はありますが、歩きやすい尾根なので気になりません。1012mピークを過ぎ、少し登った付近に最近倒れた木がありました(写真)。特に空洞にもなっていないようですが、なぜ倒れたのでしょうか?


気持ち良く登って三久安山の山頂に着きました。小原三等三角点(1123.13m)があります。下山を検討しましたが、東に降りると521号線を峠まで登ることになるので、来た稜線をもどることにしました。美しい尾根なので不満はありません。1067mピークまで戻り、登りと同じ尾根を東に進みましたが、1000m+ピークからは北の尾根に降りました。こちらも歩きやすい尾根でした。992m地点を過ぎ、途中で北東に降りる尾根もありましたが、さらに北に歩いて1012mピークに着きました。ここでややこしいながらも東に降りる尾根を見つけて降りました。少し急斜面ですが植林ですし問題はありません。少しなだらかになってからは右手(南)側の下に林道が見えて、左(北)からは林道の終点があり、その先で右手の林道が尾根を横切っていました。ここからは少し林道を歩きましたが、すぐに尾根を過って左側に行ってしまいました。右手側には下に林道が二つ見えたので、右の斜面を降りました。2つ目の林道まで降りて林道を歩きました。この林道は下っては行くのですが、途中で北に行かず南に曲がり、堰堤のある谷を横切って(橋はない)さらに尾根先を回ってから地形図にある谷沿いの林道に繋がりました。道は良いのですが、水流をなんどか横切る必要がありました。橋はありません。谷沿いを歩いていくと、521号線に出て、車に戻れました。


展望 ★☆☆

藪山度 ★☆☆

地形図は「音水湖」です。