何度か登っている朝来市と神河町の境界にある平石山ですが、今回は川上から尾根をまっすぐ登ってみました。登り始めは大歳神社から東に行ったところにある林道で、害獣よけの扉を開けて植林を登りました。目的の尾根の先はやや急勾配ですが、主に植林なので割と楽に登れました。少し登れば勾配は緩くなりましたが、標高差450mの尾根登りです。特に障害物はなく、踏み跡もあるので、ゆっくり登ればいいだけです。周囲は植林ですが尾根は植林から自然林に変わり、下草はありません。たまにアセビの藪がありますが避けて登れました。842m地点付近には板目の新しい倒木がありましたが、落雷の様子もなく、どうして割れたのか気になりました。この付近から尾根が広がって植林となり、標高850mから少し厳しい真っすぐの急斜面になりました。登りきればまた緩やかな植林で、アセビを避けて歩いていくと、地形図通りの林道の終点に出ました。北側の斜面は広く伐採されています。そのまま登ると稜線を北向きに歩きそうになり、慌てて南に向きを変えました。この地点には悠友山荘の平石山への道標がありました。ここからは稜線を歩き、いったん下ってから登り返しました。するとシダの生えた斜面の先にアシビの藪が現れました。これを避けるために東側を巻いて行くと踏み跡がありましたが、これをたどると山頂の東のシダの草原に出ました。何度も来ていますが学習能力がなく山頂の方向がわからず、南に行き過ぎてから山頂の西側の林に入りましたが、木の枝が低くアセビもあって山頂を探すのに苦労しました。最後は山頂を見つけましたが、朽原三等三角点(1061.2m)は山頂から離れてアセビの下にあったので探すのに時間が掛かりました。どちらも東のシダの草原を横切れば楽にアクセスできます。ここがグーグルマップで「平石山砦跡」となっているのは、謎です。
平石山からは北に引き返して稜線を歩きました。鞍部まで降りると川上への道標があることに気が付きました。斜面の道が流されていなければ、植林の谷を降りれば近道です。稜線を戻って登ってきた標高1000m付近を過ぎるとネットが張られています。1040mピークの手前からは別の青いネットで、1040mピークの北も二つのネットの回廊ができていました。北へ降りていくと、1042mピーク(ヒロシガ峰)の手前で西側のネットは終わりますが、ここは更に北に少し登ってから南西に尾根を降りました。植林を少し降りると林道があり、横切って更に林道を降りていき、軽く登ってアセビの藪を抜けると金属プレートのサカノウシロ四等三角点(1003.28m)がありました(写真)。新しい三角点ですが面白い名前です。しかも同じ名前の三角点が2キロほど西にあります。
尾根を誤らないように気をつけて北向きに植林を降りていくと、2011/04/10、2011/04/17、2015/07/20に見た「桑ノ木谷(歩いてきた方)、川上、ナガソウ」の道標に出ました。ここから「ナガソウ」に向かって北に谷を降りました。かつて道があったのかも知れませんが、今は踏み跡がある程度です。福知川に近づくと沼地も増えて、まず小さな川を渡るとその北には広い平地があり、トタン屋根の小屋がありました。平地は石だらけでした。ここからかつて橋があったと思われる地点で福知川を渡ると2011/07/17や2015/07/20に歩いた川沿いの道に出ました。北に歩くと2011/04/10に見た謎の盛土もありましたが、2011/04/10に千町ヶ峰から降りてきた地点まで行ってから下流に戻りました。バイクで走るのに向いた道で、橋のところまで来ました。ナガソウというのがどこのことか分からなかったのですが、少し下流に行くと長沢村の跡があり、これがナガソウだという説明もある一方で、長層という地名もあるようで[1]、福知川のこの辺りのことをナガソウと呼ぶのではないかと思います。
橋を渡って作業道ナメラ谷線で川上に戻りました。この林道はバイクでも気をつけないと転倒しそうな荒れ方でした。2011/04/17にも行った峠のところには「川上」「川上」「ナガソウ」の道標があり、お地蔵様は作業道とは分かれて西に行く「川上」の方向にありました。作業道ができる前は下の谷からここに上がってくるのが峠越えの道だったようです。地形図にはいまだに描かれていないのですが、ナメラ谷線は林三角点のあるピークを大きく巻いて県道39号線まで降りていきます。歩くとかなりの距離がありました。降りてきた県道にもナガソウへの道標がありました。
展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「長谷」「神子畑」です。
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