2023年3月4日土曜日

振古川上流を歩く

 


振古川は市川の支流で、播但線甘地の付近から西に別れており、七種山の北東に達しています。ストリートビューの終わりまで行くと、ストリートビューには無い扉があるのでここに車を置いて歩き始めました。地形図からわかるようにこの付近の振古川は、ほとんど水がありませんが護岸はしっかりしています。しばらく歩くと植林になり、道が分かれています。西に歩き、さらに次の分岐も西に歩くと、「治水工事施工地」という説明板があります。ここを南に折れました。地形図ではこの先に尾根に上る破線道があります。しかし道は堰堤で終わっていました。付近は棘のある木が密集して生えていますが、それをくぐり抜けてまっすぐに登ることにしました。ガレ石の急な谷を木に掴まって登ると、岩とシダが行く手を阻みます。岩を避けるとシダが密集して足元が見えなくなりました。しかも植林とは言え斜面はますます急になりました。しかたなしに急斜面をシダに掴まって登りました。幸いにシダの塊はなかったので、シダをかきわけつつ登ることができました。たいへん疲れましたが、標高差150mを登って標高350m付近の少し平らな所に出た時はほっとしました。とは言えここでシダが消えたわけではなく、この先も膝から腰くらいの高さのシダの間を歩きましたが、だいたいは踏み跡がありました。尾根に達すると地籍図根三角点があり、登山ポイントNo14の札がありました。地形図の430mピークです。


430mピークからは西に急な登山道を降りました。右手にネットを見ながら歩くと小滝林道への分岐があり、その後はどんどん急な登りになりました。ロープのある所もあります。552mピークに着くと、北向きは「市川町⇒」となっています。市川町への下山道を期待して、また急な登山道を降りました。480m-の鞍部は東側を見ると植林の間の急斜面を降りられそうな感じでした。この付近では標高差150mを降りると地形図の破線道に出られそうですが、下山方向には道標もマーキングもありません。尾根には道が続いており、地形図で見るよりも急な斜面を上がって、河原谷四等三角点(559.58m)に着きました。この北は、地形図で見るよりずっと急な斜面を降りると岩が増えてきました。地形図ではこの付近で破線道が尾根を東西に横切っていますが、2008/12/23に確認してた通り、道はありません。ここを通って少し登ると、展望の良い場所がありました(写真)。七種山から市川町方面が見えます。


頑張って520mピーク(木に山名らしきものが掛かっていたが消えて読めず)に登り、南東にぐるっと尾根を歩くと、MontBellのタオルが木にひっかかっていて、南東の尾根に青いマーキングがありました。道標はありませんが、これが下山道と信じて降りました。最初は岩のある急斜面ですが、そのうちにシダが増えてきました。踏み跡はあるのですが、シダに覆われがちでした。987m地点もシダで覆われていますが踏み跡は巻いていました。そして、320m+の小ピーク付近で東側からネットが現れました。このあとずっと尾根沿いに張られていますが、すぐに西側に降りて行っていました。ここの西側は急斜面だったので、木でネットが倒れていたのを利用してネットを越えて尾根を降りました。周囲はずっとシダ藪ですが、腰以上の高さではありません。しかし急斜面なので足元が見えないと危険でした。忍耐を要する下山でした。すぐにまた尾根にネットが現れ、その南側のシダ藪を降り続けると、最後にネットに出入口がありました。とてもラッキーで、これを通って東側に出ると道があって、朝に歩いた林道のの最初の分岐のすぐ横に出ました。


予想していたというものの、登りも下りもかなり強烈なシダ藪でした。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★★

地形図は「寺前」です。



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