2021年5月4日火曜日

神河町大山の障子岩

 


国道312号線沿いの神河町大山に七宝寺というお寺があり、その北の山は「薬師山やすらぎの森」として整備されています。七宝寺に案内図があり、七宝寺の裏や、もっと下の庚申堂から道があるのですが、七宝寺の前には障子岩の案内板もあります。写真がのっていて、所要時間1時間45分となっています。そんなにかかるのかなと思いつつ、歩きはじめました。案内板がイマイチ理解できなかったので道をそのまま登ると害獣避けの扉があり、通ったはyo

いものの舗装道路はすぐに終わりました。2010/06/06にも同じ所を歩いていますが、その時とは違って北の山の三角点に行きたかったので、とりあえず北に道を探しつつ登りました。マーキングはあるものの道らしいものはなかったのですが、登りにくいという程でもありません。少し登ると登山道に出会いました。ここからはこの道を歩きました。途中に木のベンチもあり、ジグザグに登る良い道です。しばらく歩くと大きな岩があり、その左手で道は下っていました。少し下ると案内板があり、左が薬師樫、下が護摩道場、歩いてきた道は狐の踊石・ツガ平へ、となっています。ということは歩いてきたのは薬師道で、この大岩が狐の踊石のようでした。案内図の一番上まで来たことになります。しかし、障子岩のことは何も情報がありません。しかたなしに大岩の後ろの斜面を登りました。かなりの急登ですが、登ると障子岩への矢印がありました。ここを登るのが正解だったのか、他にここへ出てくる道があるのかはわかりませんが、地形図ではこの尾根に上がるのが正解に見えます。ここからは植林の中の道を歩き、東向きが障子岩となっている分岐点を、まず西に行って宮ノ谷四等三角点(510.3m)を見ました。周囲は伐採されていますが、アシビが生えています。


三角点から障子岩へは植林の中のまっすぐの道で道標や木に書かれた障子岩の文字に沿って歩きました。まず少し下ってから登りですが、地形図でわかるように徐々に勾配がきつくなります。この付近は間伐材が放置されており、徐々に岩も増えてきます。そのため登るのにはさほど困らないのですが、障害物が多く、急斜面なので真っ直ぐ進めるわけではありません。案内板も減ってきて、どこを登ったらよいのかわかりません。登りすぎて見逃すのは困るので、ときどき周囲を眺めましたが、見当たりません。後で分かったのですが、この広い尾根の北側には岩塊流があり、この上に障子岩があるのですが、岩塊流に目は止まっても、肝心の障子岩はなかなか現れません。これはハイキング向きではありません。急な斜面で、炭焼き窯の跡もあります。大きな岩が近くにあると寄って行って見ましたが、ハズレばかりでした。そうするうちに、障子岩と書かれた北を向いた板があり、やっとたどり着けました。標高は約700m、場所は地形図に650と書いてある所の上です。等高線が非常に接近した、広い尾根のほぼ中央です。案内板通りの障子のような上面が特徴的ですが、横から見ても板状に割れた岩がつららのようになっているのが特徴的でした。広さ10m四方もある割には航空写真には全く写っていないのが不思議です。


障子岩から、さらに上に登りました。最初は登りにくい間伐材だらけの急斜面の植林が続きましたが、徐々に楽になってきて、2010/06/06と2021/4/18にも通った山頂から西に伸びる尾根に出て、そのまま東に歩いて障子岩四等三角点(883.66m)に着きました。障子場というのは障子岩のある付近のことだそうです。ここからは北に植林の尾根を歩きました。素晴らしい植林です。850m+から858mピークへ行き、間違わないように東向きの尾根を降りました。ここから北の787mピークへの植林は美しい回廊でした(写真)。道の中央の帯は土の色が違うのではなく、木漏れ日です。787mから東に折れて、その先の730m+ピーク付近は東側が笹薮で、道も笹の中を歩きますが、藪に入ることはありません。生野支線三四鉄塔は見晴らしが良く、東西が見渡せます。しかし巡視路も東西に降りていくので、そのまま北に尾根を歩きましたが、ここは道が怪しくなって低めの笹薮を抜けました。そして猪篠四等三角点(659.23m)は文字通り笹の中に埋もれていました。さらに北に尾根の外れまで行くと切通しで、木に掴まってなんとか越知ケ峰林道に降りました。舗装された立派な林道です。


越知ケ峰林道で猪篠に降りようと歩きはじめましたが、長い林道で飽きてきて、早道を探してみようと、途中から古い林道に入りました。これも舗装されていますが、まず播磨中央線四一鉄塔がありました。それから2021/4/18に通った謎のポールのある所に来ました。その次は播磨中央線三九鉄塔で、これも巨大です。これを過ぎると舗装がなくなりましたが、それでも道は続いて、地形図通りに南の谷に着きました。地形図ではこの谷には破線道があるのですが、道の終点があるだけで谷に道はありません。地籍調査のテープは谷にもありましたが、歩ける状況でないので引き返しました。しかし越知ケ峰林道までは長い道なので、別のルートを探していると、西の斜面を降りる林道がありました。古くて草が茂っていますが、しばらくジグザグに斜面を降りていきました。しかし北に向かうと消失しました。崩落で埋まっているのかと思ったのですが、崩落の先にも道はありません。どうするか悩んだ挙げ句に、植林の斜面をまっすぐ降りることにしました。今日最初に登ったのと同じような斜面を降りていくと、また古い林道がありました。これも北に歩くと終わりましたが、そこは播磨中央線三九鉄塔の下の尾根で降りやすかったので、そのまま尾根を降りました。実はこの尾根は関電の巡視路になっていました。これはラッキーで、そのまま降りて行きました。黒いプラ階段を降りて、播磨中央線三八鉄塔に出て、さらにプラ階段を辿って降りて、谷沿いの舗装道路に出ました。さすがに巡視路は楽でした。


やすらぎの森はともかく、障子岩はハイキング向きではないでしょう。


展望 ★☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



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