2021年5月22日土曜日

生野の宮の谷渓谷から高畑山

 


宮の谷渓谷は生野町真弓の生野高校の東にある谷です。上流にはダムがあります。越年神社から道を歩くと林道と参道が別れて、参道は川沿いに登っていきます。宮の谷川を渡るところには細い橋が掛かっていて、ちょっと不安ですが危険なことはありません。この日は前日が雨で水量が多く、滝は迫力がありました。一の滝、二の滝、三の滝、観音滝(写真)、紅葉滝と鑑賞して、観音岩を過ぎて、くぐり岩に来ました。ここまでも岩が濡れて滑りそうで、行者堂も場所によっては水が流れていたのですが、くぐり岩は中が川になっており、靴を濡らさずに通るのは不可能でした。かと言って登ってきた道も滑るので下るのは危なそうなので、斜面を登ることにしました。植林の斜面で登れると思ったのですが、倒木なども多く、登りやすそうな西側に少し寄ってから尾根を上がろうとしましたが、這いつくばって木に掴まらないと登れません。もっと困るのは頭上の大岩で、なんとか四つん這いで登ると、金網がありました。金網とネットが二重に張られていますが、しっかりしているので金網に掴まって登ることができました。金網の東側を登っていくと、徐々に作業道の名残が現れました。これを登って、標高280m付近で一息つき、作業道で主尾根を目指しました。作業道はまっすぐに尾根には上がらず、東の植林に入って行ったので、植林の斜面を登って主尾根に出ました。


主尾根は植林で、2014/07/12にも登っています。東に行くと、南が植林で北は自然林となりました。障害物もなく歩きやすく、新緑もきれいです。ただ、北にあるはずの池は木に隠されて全く見えません。785m地点を過ぎ、徐々にアシビが増えてきます。いくつかアシビの藪を抜け、最後は植林となり、高畑山の山頂に着きました。本谷三等三角点(983.65m)があり、兵庫県の高畑山反射板があります。曇りがちであまり遠くまで見えなかったので白岩山には行かず、下山することにしました。


下山は登りとは違う尾根に向かいました。まず登ってきた尾根を藪を避けながら降りました。地形図には破線道がダムの方向にありますが確認できず、標高870m付近で南の尾根に向かいました。2010/06/12の逆コースです。この付近は西側に展望がありますが、アシビの藪で尾根を探すのに手間取りました。尾根に出てしまえば切り開きがあり、金網沿いですが気持ちよく歩けました。登ってきた尾根にもこちらの尾根にも三菱の杭があります。難関は標高680m付近の岩場で、展望のある岩の次の岩は越えられず北側を巻きました。特に藪はなく、どんどん尾根を降りて行きました。最後は生野支線五二鉄塔に出て、さらに尾根を降りると赤い「火の用心」があり、それに従って植林の斜面をジグザグに降りました。結局は尾根に戻るので真っ直ぐ降りても同じだったと思いますが、そこから五三鉄塔の方に降りると林道に出られました。


登山目的なので、滝は見に行かずにダムまで登って南の尾根に登るべきでした(三菱マテリアルの現在の見解は知りませんが)。雨の後に滝を見に行くときはヘルメットと長靴が必要です。


展望 ☆☆☆

藪山度 ★★☆

地形図は「生野」です。



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