2020年1月25日土曜日

熊山駅から熊山

山陽本線熊山駅の近くには熊山遺跡へのハイキングコースの標識が立っていますが、これとはちょっと違うルートで登りました。一般向けではないと思います。

熊山駅から北に歩いて、和気に向かう広域農道の坂を登って、大谷山の南の峠に出ました。舗装道路があり、終点に何があるのかと思って行くと、水道施設らしいピカピカの大きなタンクがありました。ここから登山を始めようと思ったのですが、急斜面の藪で囲まれていて斜面を登るのに苦労しました。それでもなんとか登りきって、藪っぽい尾根を歩きましたが、200m+ピークは何も面白いところのない藪で、そこから東に下りましたがここも藪です。さらに200mピークに向かって登る所はひどいシダ藪でした。200mピークには本四連係線第二一八号鉄塔が立っていました。巨大な鉄塔で、碍子の数(36個)には圧倒されます。500kVでしょうか?この時に気付いたのですが、この熊山登山コースは鉄塔の巡視路なのです。それなら最初から巡視路を捜せばよかったのです。余計な大回りでした。

巡視路は快適で、勾配も少なく、少し降りると車ケ乢ですが、何の標プレートもありません。峠を越える道と電線はあります。さらに南に歩くと鉄塔の番号は減っていき、二一七、二一六、二一五となります。この先で熊山駅からの正しい登山コースと合流して、ここからは道標や木の名前を書いた板があって、ハイキングコースという感じです。いったん舗装道路に出て、次は分岐がありますがどれを通ってもフェンスに囲まれた二一四号鉄塔に着き、蹄岩、展望東屋、蛙岩と楽しめます。二一三鉄塔は脇道を行ってみると展望良好でした。この付近は階段が作られています。ここが峠?と思うような所に赤松峠という札があります。東側には木々に隠れてよく見えない熊山池があり、休憩東屋もありますが少し熊山池が見えるだけです。もう一度道路に出ると、雄竜と雌竜の井戸があり、水も溜まっています。ちょっと歩くと備前焼きの狛犬のいる熊山神社に出ました。最初に余分な山を登りましたが、それでも2時間かかっていません。

熊山遺跡には行かず、神社から西に稜線上を歩きました。ここは道はなく、枝をかき分けながらの藪です。けっこう苦労して歩き、結局は舗装道路の分岐点に出ました。これは熊山を周回しているような道路で、南向きに南山崖遺跡900mと書いてありました。西に行くと通信塔がありましたが、てっぺんにはドームが乗っていて普通の通信塔ではありません(写真)。パラボラはすべて南か西をむいています。一切表示がなく、防衛省でしょう。ここも西に突っ切って更に藪のきつい幅広い稜線を降りていくと、今度は道路の法面の上に出てしまいました。苦労して法面の上を道路沿いに歩いて道路に降りて、西に歩くと正面の山の上の鉄塔に行く巡視路がありました。山の名前は経盛山だそうです。平家の落人伝説でしょうか?山頂の紅白の鉄塔は本四連係線二一一号鉄塔です。石積遺跡もあるはずですが見落としました。鉄塔の周囲は原っぱですが、どちらから西の尾根に降りたら良いのかわからず、適当に藪に入ったのが間違いで、最初は藪こぎを強いられました。しかし北に少しまわると道があり、これが熊山反射板に通じていました。

反射板から西に尾根を下るのはまた藪こぎのようだったので、素直に北に道を降りました。登ってきた幅広の道ではなく、いかにも山道という雰囲気の道で、反射板コースと呼ばれているようです。少し降りると分岐がありますが、西に向かうと下山できました。迷いやすい場所もあるので、赤テープのマーキングは重要です。三つ岩を通り、竜の岩のある段谷コースには行かず、302mピークを通ってJRの万富~三石10鉄塔を通って、巡視路で下山しました。最後は斜面を真っ直ぐに降りるので落ち葉が滑りやすくて危険でした。道路に出て、熊山駅に戻りました。

ちゃんと道を探して歩けば藪は通らなくてよい山です。

展望 ★☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「万富」です。

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