2020年1月16日木曜日

前之庄の天神山城址から明神山

天神山城址には2011/07/03に登っています。今日のコースはそれをそのまま延ばして大明神コースで明神山に登ろうというものです。天神山城址については道路に標柱があるのですが、字が消えかかっていて読めません。[1]によると、室町時代に赤松一族の居城だったようです。登り口は相変わらず不明で、溜池(宮池)から害獣避けの扉を通って山の周囲をめぐる道に入るのが正解のようです。入るとすぐに打ち捨てられた乗用車がありますが、太い竹がエンジンルームに生えているのがシュールでした。この山は城址ではなくて何もありませんが、道がなぜか周囲を巡っています。

城址へは尾根を登りますが、前回に比べると冬のせいか下草が少なく、道はありませんが、あまり歩きにくいという印象はなかったと思います。ひとしきり登ったら間違えずに西へ歩くと、「天神山城址」という青いプラスチック板が下がっていました。さらに西に歩くと新庄三等三角点(262.32m)にも同じ札がありました(写真)。ここで尾根は北向きになりますが、その先の270m+ピークはシダに覆われています。木が邪魔で方向がわかりにくかったのですが、結局ピークに登らずに西側を巻けばよかったということが分かりました。この付近は平らな場所が多いので城の一部だった可能性はないでしょうか?270m+ピークからまた尾根は西を向きます。落ち葉を踏むかシダの間の踏み跡を通って歩いて行くとまた北向きになり、坂を登ると紅白に塗られた播磨線八二鉄塔がありました。展望良好です。巡視路で325mピークに登り、西に向かいます。290m+鞍部を過ぎると大きな岩があって、登ると展望は良好ですが先はキレットになっていました。この岩は東側を巻くしかありません。キレットで西側に出ても道はなく、次の大岩も東側を巻いて進むと、尾根に戻れました。巡視路の「火の用心」がありますが、ここで大岩に戻ると「明剣岳」と書いてあって、ここが大明神コースだと分かりました。

大明神コースはさすがに整備されていて歩きやすくなりました。シダの間の踏み跡もしっかりしています。岩も少しあって、西山四等三角点(342.45m)に着きました。「三角点山」で、ここが4合目だそうです。このあと5合目を過ぎると「鉄砲岩」があり、岩の間の狭い隙間をロープを頼りに登りました。次は「タヌキ岩」で、この付近からは明神山が近くに見えますが、ここから標高差400mを登らなければなりません。6合目、そして「衝立岩」はロープがなければ登れそうもない大岩でした。7合目を過ぎてちょっとネットがあって東側が伐採されていました。厳しい登りが続き、549mピークは8合目「五郎山」だそうです。岩のある急勾配を登って9合目は「小明神山」、これを過ぎると細尾根に小さめの岩がたくさん乗っている「恐竜の背」です。そして最後の急斜面をロープに助けられて登ると明神山の頂上に出ました。岩が多く、小さなコンクリートの祠の脇に明神山三等三角点(667.78m)があります。モニュメントがあってポケストップになっています。展望は最高で、案内板も完備されていて、周囲の山々を確認できました。前之庄だけでなく、市川沿いや海までよく見えます。歩き始めて3時間半でした。

下山は一番一般的なAコースにしました。まず急勾配の斜面を時々ロープを頼りに降りますが、これが意外と長くて疲れました。案内板がしっかりしていて迷う恐れはありませんが、急斜面が平らになるわけではありません。尾根を真っ直ぐに南に降りていくと、「三田岩」とか眺めの良い「夢展望台」などがありますが、岩の上を歩く部分は濡れていると危なそうです。さらに「西の丸」から東に尾根を降りますが、この尾根も岩だらけで急な場所も多く、下りにはロープにつかまる必要がありました。Auコースには行かず岩の多い急勾配のAコースを降りました。「マンモスの背」「大黒岩」など、尾根歩きと言うより岩下りです。やっと緑に塗られた播磨線七八鉄塔に着き、岩屋池の下に出てきました。後は道を歩いて出発点に戻りました。

明神山はその姿から分かるように山頂近くになると急勾配になる山ですし、途中の尾根も急斜面が多いので、高さの割には登山の満足感が得られる山です。しかも今回は長距離で、山歩きを十分に堪能しました。

展望 ★★☆ 
藪山度 ★★☆
地形図は「前之庄」です。

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