2017年8月5日土曜日

若桜の来見野の北の山なみ

若桜の北に来見野川があり、その上流に諸鹿渓谷があります。その付近を探索しようと思って諸鹿へ行ったのですが、諸鹿の集落から先は落石で通行止めなっていました。そこで、その手前の北側の山並みを歩くことにしました。

登り口は来見野で、尾根が延びてきています。この付近で登れそうな場所といったらここしかありません。墓所から植林の道を水平気味に北に歩いて尾根の先端に出ました。とても急峻なのですが、作業道かも、という場所を見つけて無理やり登りました。小さな岩が多い急斜面で、木に掴まりながら少し登ると、藪山っぽい尾根になりました。登るのに大きな障害はないのですが、木が生えていない場所では日差しがきつい上に背の高い草が生えていて、かなりの気力を要しました。そこを登り切るときれいな植林になりました。地形図では水路の破線の上付近です。ここからは歩き易い尾根で、自然林で岩のある細尾根を抜け、また植林に入って、597mピークを過ぎて、主尾根に出ました。2017/06/03に歩いたのと同じルートを北に歩いて、丸尾三等三角点(639.92m)に着きました。

前回はここから西に歩きましたが、今回はさらに北に歩きました。この付近は枯れた笹が目立つ程度で、歩き易く気持の良い尾根です。このあと諸鹿に下山するまでずっと尾根歩きですが、上り下りは驚くほど少なく、最高点と最低点の標高差は100mもありません。自然林は落ち葉を踏んで歩けますし、植林は綺麗です。展望はほとんどありませんが、森林浴のできる極楽の尾根でした。634m地点付近では笹が息を吹き返してきますが、歩くのに支障はありません。その先はやや曲がりくねっていますが、ここを抜けると芳原三等三角点(654.45m)です。周囲は少し伐採されており、日差しがきついので急いで通り抜けました(写真)。

さらに東に歩くと、お手本のような美しい植林があり、それを抜けると地形図で破線道が北の細見川から南の諸鹿へ山越えしている地点に出ます。この破線道は北側も南側も急斜面を真っ直ぐに描かれているのですが、これはあり得ないような気がします。しかし他に適当な下山道もないので、国土地理院を信じて破線道を辿ってみることにしました。最初はなだらかな尾根ですが、地形図で傾斜45度くらいに見える所はさすがに急斜面でした。立っているのがやっとという感じですが、藪なのが幸いして木に掴まれるため、意外と降りられました。しかし足元は砂が多くて崩れやすいため、決して楽ではありません。最後の10mほどは木が少なく、木の根に掴まりながらお尻で滑り降りました。滑り降りると天国のような植林でした。この後はしばらく気持ち良く植林を歩きましたが、その先で破線道は東に曲がって谷に降りています。こちらに途中まで降りたのですが、谷に降りる方向はどう見ても藪だったので、方針を変更して真っ直ぐ南に降りました。砂地の広々した斜面で、斜めに降りて行ったのですが、最後は藪になりました。藪の中に作業道を見つけて、しめたと思ったのですが、これはなんと県道沿いのコンクリートで固めた崖の上に出ました。幸いに草をかき分けると道は続いており、藪漕ぎで急斜面をジグザグに降りて、県道に降り立ちました。見上げると、とても道があるようには見えない場所でした。

下山の破線道は踏み跡らしきもののある場所もあって、かつては使われていた可能性はあります。しかし今となっては登山道とは言えないでしょう。屏風岩を眺めるチャンスがなかったのが残念です。

展望 ☆☆☆
藪山度 ★★☆
地形図は「若桜」です。

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